20年後の社会と働き方改革〜vol.1 「働き方の未来2035」って何?


3 「働き方の未来2035」は当たる?

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私は2015年1月に東京から大阪に転居しているのですが、首都圏ほどは雇用の流動化が進んでいない大阪にいると「未来2035」は現実を知らない政府がありそうもない未来を語っているようにも見えます。しかし少なくとも首都圏では「未来2035」に描かれている世界の一部はすでに現実化しているものです。となると、「未来2035」はありそうもない未来を描いているのではなく、いま現在一部で現に起こっている現象が将来、拡大すると予想しているように見えます。

もっとも「未来2035」が描く、「自分の意思で働く場所と時間を選び、プロジェクトごとに企業を渡り歩く」ような働き方ができるのは、自分を売り込めるだけ能力、経験、何よりも自信か度胸、少なくとも一定の覚悟が必要で、誰もができるようになることではないでしょう。ですから、私は2035年の社会で多くの人が「未来2035」が描く働き方をしているかというと、そうでもないだろうと考えます。

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ただし企業は、規模が大きい企業ほど、「定型業務をこなす正社員」を減らして「プロジェクトの塊」に変化する傾向を強めると考えます。規模が大きい企業ほど定型業務が多く存在し、これらの定型業務はマニュアル化されているがゆえにコンピュータ(AI)で代替しやすく、また、定型業務に従事する人も多いことからAIで代替するメリットも大きいためです。

このため今より多くの人が「組織に頼らず稼ぐ」必要性に迫られるのは間違いないと思います。2016年、「副業」を認める企業が注目され、政府も正社員の副業を後押しする姿勢に転換する のは、「一つの所属先に定年まで勤める」これまでの働き方が今後、間違いなく修正されていくことに備える必要があると企業や政府が考えているからでしょう。

 

4 これから起こるかもしれない変化への対応

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こうした「働き方を巡る変化」を察知している人はすでに「一つの所属先に頼らず稼ぐ」ことができるよう、動き始めています。

「雇ってもらって決められた場所で決められた時間、決められた仕事をやればお給料がもらえる」ことに安住して今の所属先に閉じこもり続けるのか、所属組織を離れて稼げるように動くのか。

それは、20年後の社会、そこでの働き方がどのようなものであると考えるかによって異なるでしょう。

20年後、「未来2035」が描くような変化が起こっている場合に備え、「所属組織を離れて稼げるように備えたい」と考える人は首都圏や若手を中心に増えています。

とはいえ、多くの人は「所属組織を離れて稼げるように備える」ために何をすればよいかもわからないというのが現状ではないかと思います。

そこで「転石 ビジネスサークル」は、これからしばらく、「マルチキャリア開発」をキーワードに、20年後の社会、そこでの働き方がどうなるか、そのためにどうするか、を考える場としていく予定です。
ご関心ある方はご参加いただければ幸いです。

■小野さんのサイトはコチラ
転石 ビジネスサークル


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小野 曜(おのよう)
転石 知財事務所 / 弁理士 転石 ビジネスサークル/代表
【プロフィール】
1998年 京都大学大学院農学研究科 修士課程修了、同年、栗田工業株式会社入社。2002年弁理士資格取得、2003年~2008年まで国内特許・法律事務所勤務。2008年~2015年 株式会社野村総合研究所勤務。途中、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、日本弁理士会「知財コンサルティング検討委員会」「研修所運営委員会」などを歴任。
2015年 野村総合研究所退職、転石 知財事務所設立。弁理士として、商品・サービスの独自性を特定、独自性を利益の源泉とするビジネスモデル、差別化戦略、模倣防止策の立案と実行を手掛ける。また、転石 ビジネスサークル代表として、プロフェッショナル人材が所属を超えて集まり課題解決を図るタスクフォースの編成&活動を支援する「Think × Do」事業(https://yowono.wixsite.com/thinkdo)を営む。
【働く女性の皆さんへ】
働き方を変化させるということ、~身元保証も仕事も収入も会社頼りのサラリーマンから、案件ごとに違う仲間と協働するフリーランスへ~という変化にまつわる情報を発信していきたいと思っています。

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