Woo!(ウー)

女性リーダー3人の仕事観から紐解く、働く女性の生きる道とは?

働く女性の皆さんこんにちは。日経電子版「WOMAN SMART」にこんな記事が掲載されていました。『新任女性リーダー、私の流儀 これまでの歩みと仕事観』。この春から、役職に就かれたという女性も、役職は自分には関係ないかな…と思っている女性にも、ぜひご紹介したい内容です。

1.ご紹介するのは3人の女性の決断


—-
企業で女性リーダーの育成が進む中、この春は幅広い業種で女性の執行役員が誕生した。連載「キャリアの扉」特別編として、3人の新任執行役員にこれまでの歩みと仕事観を聞いた(記事より抜粋)
—-
記事で紹介されている女性は、こちらの方々。

・ホンダ執行役員・日本本部営業企画部長、鈴木麻子さん
・YKK執行役員・工機技術本部技術企画室長 山崎幸子さん
・東京ガス執行役員・業務改革検討プロジェクト部長 鴫谷あゆみさん

名だたる大企業なので「私とは違う世界の人たちのこと」と思ってしまいがちですが、ちょっと待った!大手企業は制度が整っているから女性が活躍するかというとそれはまた別の話。男性社会の風土が根付く大企業だからこそ、その中で女性がイキイキ働くことが難しいと悩む女性が多いのも現実です。

皆さんそれぞれに、どんな風に歩んでこられたか、そのヒントが書かれていました。

2.ホンダ執行役員・日本本部営業企画部長、鈴木麻子さんの場合



「行きます」。1998年にタイの現地法人に赴任しないかと打診され、即答した。欧米を除くと女性の海外赴任は社内初。上司も迷い、本人の意思を尊重しようと考えたようだ。すでに結婚しており「旦那はいいのか?」と逆に心配された。(記事より抜粋)


輸出事業が軌道に乗ると次にマレーシアで合弁会社を立ち上げた。「やるか?」と上司に声を掛けられて「行きます」と再び即答。タイからマレーシアに直接転勤した。「会社の立ち上げに関わる機会はめったにない。タイでの成功が自信になっていた」と振り返る。(記事より抜粋)


海外赴任は計15年に上る。4月から自動車の国内販売の指揮を執る。「入社29年で国内販売は実は初めて。でも顧客の立場で考える基本姿勢はどこも同じ」と闘志を燃やす。(記事より抜粋)

鈴木さんの場合、「チャンスは迷わずつかむ」ということがポイントだということでした。やってみて家庭はどうしよう、前例がないから、、ではなく、まずは掴んでみる。その決断が大切なのですね。

次のページ>>> 育児をしながらキャリアを積み重ねたワーママの覚悟とは・・・

3.YKK執行役員・工機技術本部技術企画室長 山崎幸子さんの場合



YKKにこの春、女性初の執行役員が2人就任した。その1人が技術企画室長を務める山崎幸子さんだ。グループの技術開発の中核を担う工機技術本部で、生産設備の品質や生産性の向上に向けた取り組みを主導する。「製造現場に適応する設備開発と、中長期視点での技術開発という2つの方針を、現場に落とし込むのが仕事。トップと1300人(の部員)をつなぎたい」と力を込める。(記事より抜粋)


32歳で同期と結婚し2人の子をもうけた。短時間勤務制度がない中、夫婦で予定をやりくりしながら仕事と子育てを両立してきた。転機は2010年。品質保証室長に抜てきされた。未経験の領域に戸惑ったが、「品質は事業そのもの」という上司の言葉に突き動かされた。(記事より抜粋)


「仕事が一つ終わったら風景が変わり、さらに一歩上がったらまた風景が変わる、という感じでここまで来た」と振り返る。「きちんとやれることをやっていけば、その先に広がる世界があると示せればと思う」(記事より抜粋)

努力の先、世界が広がると話される山崎さん。きっと口には出せないような辛い経験もおありだったと思います。まずは目の前の仕事に全力で取組み結果を出すからこそ、自分の次の道が見えてくるのですね。

4.東京ガス執行役員・業務改革検討プロジェクト部長 鴫谷あゆみさんの場合

SONY DSC


「私は糸電話。社内のこの人とこの人がしゃべれば化学反応を起こして、何か新しいモノが生まれると思えば、引き合わせるのが楽しいんです」東京ガスの鴫谷あゆみさんは4月、生え抜き女性で初の執行役員に就いた。主にIT(情報技術)を活用するプロジェクトにいくつも関わった。パソコン、コンピューターシステムをビジネスに、出勤情報の管理に、経理に、顧客サービスに活用・定着させる特命を期間限定で仕上げてきた。(記事より抜粋)


東京ガスはエネルギー自由化に直面し、規制に守られたビジネスモデルから全く違うものを生み出す転換点にある。1年で結果を出す業務改革検討プロジェクトのリーダーとして「社員が働きやすく、お客さんも喜ぶ種を見付ける。人と人の組み合わせが、前に進む何かを生むはず」。(記事より抜粋)


着物デザイナー、紫藤尚世さんのファンで、和服の着付けからお茶、長唄三味線、日本舞踊、和太鼓と次々と趣味の枠を広げてきた。「正直に気持ちのいいことを目指すのは楽しい。仕事でもモットーは本音でしゃべること。同僚にも『我慢はしないでほしい』が口癖です」(記事より抜粋)

「人と人をつなぐことで、化学反応を起こす」とおっしゃる鴫谷さん。男性社会で女性が、私らしく、しなやかに生きていくヒントがここにあるように思います。
出すべき結果は同じでも、そのやり方は無限にある。そこに自分らしい、自分なりのやり方を込めることで、「らしく働く」道を作っていける。

そんなことを感じる3人のインタビューでした。私も、チャンスが来たら迷わず掴み取れる人間でありたいと思います。

■記事全文はこちら
→日経電子版「WOMAN SMART」『新任女性リーダー、私の流儀 これまでの歩みと仕事観』