女性活躍企業の社長に編集長が突撃取材!〜FCS 藤本繁夫さん〜


3.社内の改革と、FCSの女性活躍が進んだ舞台裏とは。

〘使用不可〙2016.4.28 12時写真③

(会社の本棚には、たくさんの本が並んでいました。)

ー藤本:これを機に「自分がいなくてもまわる体制や仕組み化」にこだわるようになりました。また、「地震が起きた場合どう対処するか」「リーマンショックのような大きな不景気に見舞われた場合どう対処するか」など、「もしこんなことが起きたらどうするべきか?」ということも、常々考えるようになりましたね。周囲の社長からは「そんなところまで考えなくても…」と言われることもありますが、常に未来を見て仕組みを作っていくことは大変重要だと考えています。

ー高野:なるほど、その経験が、今の藤本社長やFCSさんの組織づくりの土台になっておられるのですね。ここからは、人財開発室の浅尾美佳さんにもインタビューに加わっていただきます。よろしくお願いいたします。

ー浅尾:よろしくお願いいたします。今の藤本さんの話、本当にそうです。(FCSでは上下関係なく全員「さん」付けで呼ぶルールがあります。今日はその雰囲気をお伝えする為に「さん」付けでお話させていただきます。)一般的に社長の皆さんは「自分が会社を退くときかその少し先」までは考えておられると思います。でも藤本さんは、「今年入社した新入社員が、おじいちゃんおばあちゃんになる時」のことまで真剣に考えて、経営している。
そばで見ていても「ここまで考える人はいない」と日々感じています。

ー高野:「人を大切にする会社」とはどの企業様もおっしゃいますが、そこまで真剣に考えておられる社長はなかなかおられないですよね。また、FCSさんは、世間で女性活躍と言われる随分前から、女性を積極的に採用されていたのですね。

ー藤本:はい。先代の社長の頃から、女性の採用には先進的な取り組みをしてきました。当時はまだ会社の規模も小さかったですし、新卒採用では大企業や有名な企業に負けてしまうことが多かったのです。それで、出産を機に会社を退職された、経験のある優秀な主婦のプログラマを採用し、在宅ワークにもチャレンジしていました。

今は、新卒採用でも、大企業にはない面白さを求めてあえて当社を選んでくれる優秀な人が増えてきましたが。

ー高野:女性の入社が多いのは、優秀なプログラマの方を採用するためには必然だったのですね。

ー藤本:また先代の社長は「会社を大変革する時は、女性をたくさん採用する」と常々言っており、そのようにしてきました。例えば当初は「下請けでプログラミングを請け負う」仕事が中心だったのですが、そこから脱却するタイミングで女性をたくさん採用しました。

ご存知のように、IT業界は男性比率の高い業界ですから、社内に女性が増えると会社の雰囲気ががらっと変わるのです。雰囲気だけでなく、多様な考え方が生まれ、それを受け入れる社風が育まれるようになる。先代は、女性比率が高まると大きく変化する際に舵を切りやすくなると考えていましたが、実際にそうだったと思います。

私が継いでからも、男女問わず採用するようにしています。男子学生の採用にこだわる会社も多くありますが、当社は名もない中小企業ですから、こちらから門戸を狭めていてはいい人が採用できないのは当たり前です。男女問わず当社の方針や社風に共感する人に来てもらいたいと考えた結果、女性の社員も自然と増えました。

ー高野:なるほど…!よく他社様からは女性が増えると、出産や育児など女性特有のライフイベントに対応するのが大変だと伺いますが、御社はそのようなことはありませんか?

ー藤本:今は男性でも介護で仕事をセーブせざるを得ないケースも出ていますし、女性だけの問題ではないと考えています。一人ひとりのケースに対応しているうちに、時短勤務制度や在宅勤務など、自然と制度が整っていきました。

ー高野:素晴らしいですね。また御社では、長時間労働ではなく「生産性高く働く」ことについても以前から取り組まれているとお聞きしました。

藤本:はい。ただ、取り組みだした当時はなかなかうまくいきませんでした。「何が悪いんだ?何で効率化ができないんだ?」と3〜4年試行錯誤を続けているうちにたどりついたのが、「下請けの状態では無理だ」という結論でした。

元請けに、メーカにならないといけないと。

ですから既存の下請けの仕事を徐々にお断りして、お客様にもしっかり説明をしながら、今の体制にシフトさせていきました。企業が変わる為には、新しいことを取り入れるだけではなく、今までのやり方を思い切って捨てる勇気と覚悟が要ります。

「下請けをやめたいけれど、売上が必要だから下請けの仕事は続ける」ということを続けていては、いつまでたっても変わることはできません。
目の前の売上や過去のやり方を断ち切る覚悟と勇気を経営者が持つことが大変重要です。おかげ様で1から売上を積み上げ、現在はグループ全体で20億の売上になりました。

ー高野:おぉ…。覚悟と勇気。

ー藤本:また、元請けになるために、営業組織を創ったり、綺麗な事務所に移転したり、メディアに出たりと、会社のブランディングにも力を入れ始めました。

ただ、自分たちの実力を過信してしまったんですよね。そこから経営がうまくいかなくなり…。

「何とかせねば」と、様々な本を読んだ中で、京セラの創業者稲盛さんの『考え方×やる気×能力=成果』という言葉に出会いました。

「そうか!まずは全社員の考え方のベクトルを一致させることからだ!」と思った私はまず、会社の状況を正直に社員や銀行に提示しました。そして経営計画書やルールブックを作り、それを浸透させることに力を入れました。

すると銀行も驚くほどのスピードで業績が回復し、それ以来、目標管理シートを導入したり、評価基準を明確にしたり、会社の経営状況を社員にもオープンする等して、おかげ様で会社も順調に成長を続けることができています。

4.柔軟な働き方を可能にするFCSの秘密とは?

〘使用不可〙2016.4.28 12時写真④

(藤本社長、川田さん、浅尾さんの3ショット。この写真の皆さんのお手元にご注目!よくよく見ると、F・C・S…)

ー高野:すごいですね。社員さんに経営状況を正直に提示するなんて、なかなかできることではないと思います。

ー藤本:先ほどビジネスの喧嘩の話をしましたが、ビジネスの喧嘩で勝つために一番大切なことは「誠実であれ。正直であれ。」だと思います。それが一番うまくいきますし、経営のセオリー。隠すとろくなことになりません。

ただ、正直であれとは言え、社員に経営情報をオープンにするだけではいけません。情報の公開に加えて、理解してもらうための教育が必要です。当社はこの教育にもたいへん力を入れ続けており、管理部門も強化させています。

おそらく、管理部門はそのへんの一流企業よりも強いんじゃないかなぁ(笑)実は浅尾は、社労士の資格を持ち当社に入社してくれたのですが、この企業規模でそのような資格を持つ人が入社してくれることはなかなかありません。

ー高野:おぉ。浅尾さんはいつ頃FCSに入社されたのですか?

ー浅尾:私は約1年前にFCSに入社しました。もともとは社会保険労務士事務所で働いていましたが、もっと仕事の幅を広げたいと思い、人材紹介会社に相談したところ「社労士事務所とは全然違うんですが…こんな面白い会社がありますよ!」と紹介して頂いたのがきっかけです。

ただ、業種がITやシステムだと聞いて少し考えてしまいまして…。前職でお付き合いのあったIT会社が、毎日夜中まで電気がついていて寝袋を持ち込んでみな寝泊まりしていると聞いたことがあったので「私には、IT会社なんて絶対無理です!」と一度はお伝えしました。

ただ「まず一度話だけでも聞いてみてください。」と人材紹介会社の方がおっしゃるので、面接に伺ったところ「なんて面白い会社だ!」と、今までのIT企業のイメージが覆されました。

ー高野:面接では、藤本社長とお話されたのですか?

ー浅尾:はい。藤本さんとの面接ではFCSのことだけではなく、様々なお話をしました。中でも企業の成長曲線の話はとても面白くて。今でもまだ「そんなところにも隠しポケットがあったの!?」と驚かされています。

ー藤本:ありがとうございます(笑)浅尾は、入社当初と比べると、かなり忙しくなっていると思いますよ。彼女には、既存の仕事よりも新しい事業の種を見つけて育てることに力を発揮してほしいと思っていました。

当社には社労士の資格を持つ浅尾の他にも、司法修習を修了した社員もいます。でも最初周囲はみな、彼らに何ができるのか分からず、様子見な部分もあったようでした。ただ、一旦才能やスキルがわかると、「おぉ!こんなことができる人やったんや!」とありとあらゆる相談が彼らに来るようになりました。今では2人とも大変忙しいので、そろそろ仕組み化も考えているはずです。

ー高野:これからFCSさんでは、どんどん化学反応で起こり、面白いことがうまれていくのですね!また日々変化され、新しいことにチャレンジされる社内の雰囲気の中で、在宅ワークや時短社員の方が男女問わず活躍されているというのがまたすごいですね。

ー浅尾:当社はとても柔軟な会社です。普通は「時短社員は何時〜何時の勤務時間。それに添えないのであれば辞めるしかないですね。」というふうな会社が多いと思います。でも当社は、できるだけ長く続けてもらうことに前向きなので、その人にあわせて柔軟に対応しています。

ー藤本:もちろん就業規則はありますが、規則が全てではなく、こういう場合はこうしようと柔軟にやっていけばいいと思うんですよね。在宅勤務も、ある社員が病気で出社できなくなったので「じゃあ在宅で仕事してみる?」というところから誕生しました。今までの概念の中での発想でなく、それらを社員自らぶちやぶってくれるとすごくいいなと思います。

ー浅尾:藤本さんも、人が発想することに否定から入らないですよね。まずは一旦受けとめてもらえるので、自由に発言しやすい環境があるんだと思います。

ー藤本:そう言ってもらえると嬉しいです。またこれは働き方に限ったことだけではありません。昔は、海外の会社とビジネスするなんてあり得なかったけれど、今はそれが実現し、新たな展開が生まれています。また今後は、社内で新たに取り組んでいることがたくさんあり、それを外販していくことも考えています。
土台は出来上がってきているので、あとは1つずつチャレンジしていけば必ず実現できる。そのためにも、今後当社では女性の皆さんに大いに活躍して欲しいと思っています!

ー高野:おぉ…素晴らしいです!本日は貴重なお話をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!

在宅ワークや時短制度を整えたからといって、女性がイキイキ働ける会社にはならない。考え方の浸透や企業文化という土台があるからこそ、FCSでは男女問わず活躍し、とても強い会社なのだと痛感したインタビューでした。まるで創業社長のような藤本社長の覚悟と信念に触れると、どんな人も「ここで働きたい!」と思うはず。心が震える、そしてワクワクする、素敵なお話を聞かせて頂きました。今後のFCSから、ますます目が離せませんね!

株式会社FCSについて

設立:1984年12月

事業内容:ERP事業/メーカーサポート事業/経営システム構築事業/製品・サービス開発事業

大阪本社:〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビル20F

代表者:藤本 繁夫(ふじもと しげお)

*FCSは、現在共に働く仲間を絶賛募集中!採用ページはこちら


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Woo!編集部。運営会社である株式会社ナチュラルリンクは、”働く女性をHAPPYに 女性のチカラで企業を元気に”という思いのもと、Woo!の運営や、企業の女性活躍推進サポート事業を行っている会社です。

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