働く女性の皆さんこんにちは。Woo!では定期的に働く女性にオススメな映画ネタをご紹介しています。今日ご紹介する映画は『100歳の少年と12通の手紙』(ひゃくさいのしょうねんとじゅうにつうのてがみ、原題:Oscar et la Dame rose)。
2009年のフランス・ベルギー・カナダ合作映画です。フランスの劇作家エリック=エマニュエル・シュミットのベストセラー小説『神さまとお話しした12通の手紙[1](原題:Oscar et la Dame rose)』をシュミットが自ら脚色、監督して映画化した作品です。
1.『100歳の少年と12通の手紙』のあらすじ
白血病で入院中の10歳の少年オスカーは、自分に対して本当のことを何も言わず、腫れ物に触るようにしか接しない大人たちに不信感を抱いていた。そんなある日、オスカーは宅配ピザ屋の女主人ローズと出会う。彼女の、言葉遣いは悪いが歯に衣着せぬストレートな物言いにオスカーは惹かれる。
ところが、オスカーへの骨髄移植が失敗し、余命が残りわずかしかないことを主治医のデュッセルドルフから知らされた両親が、ショックのあまりオスカーに会うことを拒む姿を盗み見てしまったオスカーは、大人への不信感を一層募らせ、心を閉ざす。誰とも話をしようとしないオスカーにデュッセルドルフが誰となら話がしたいか尋ねると、オスカーはローズとなら話してもいいと答える。
デュッセルドルフにオスカーの話し相手になるように強引に頼まれ、しぶしぶ応じたローズだったが、オスカーの置かれている状況と彼の大人への不信感を知ると、大晦日までの12日間、1日を10年と考えて過ごし、毎日神様に手紙を書くようにオスカーに言う。神様など信じないと言うオスカーだったが、ローズに諭され、早速手紙を書く。ローズはそれを神様に届けるとして預かり、そのコピーをこっそりデュッセルドルフに渡すと、手紙はオスカーの見ている前で風船に付けて空に飛ばす。
(Wikipedia『100歳の少年と12通の手紙』より引用)
2.見どころ①10日で100年分生きたオスカーの成長
私は以前、フランス映画のタッチが少し苦手でした。笑いどころのツボが違ったり、描き方が何となくお洒落すぎるような印象を受けたからです。
でも、この映画はそのフランス映画の良さが活かされていて、本当に素敵な作品でした。
見どころの1つ目は、1日を10年として生きるオスカーが、大きく成長していく姿。今日は青春の10代、今日は20代、30代…と経験をしていくのですが、恋愛だったり、人を愛することだったり、生きる事だったり、生きる事の辛さだったり、そういったものをしっかり経験して成長していきます。
余命がわずかと知り、嘆き悲しむのではなく、1日1日を精一杯生き抜くオスカーの姿を見ていると、病気であることを忘れ「人生が充実していて本当に楽しそう!」という気持ちになります。
病気との向き合い方、起こったことを変えられないけれど、その捉え方をどう変えるか、色々と考えさせられます。
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3.見どころ②誠実でかつ遊び心があるローズの受け答えに脱帽。
ローズは、映画の中では終始、歯に衣着せぬものいいです。逆にそれがオスカーの心を開いていきます。
ローズのすごいところは、オスカーを子どもとしてではなく、1人の人間として接しているところ。「あなたには余命が少ない」ということをオスカーにハッキリと伝えたり、「その考えは間違っている」と諭したり…。
1人の人間として、正面から接してくれるローズに、オスカーがだんだんと勇気を出して行動していく様子は感動します。
またローズは、ハッキリものをいうだけではなく、遊びココロにあふれた人。
1日を10年と換算することや、手紙を神様に贈るといって風船につけて飛ばすところ。
子どもの気持ちを理解し、どんな時も楽しく前向きな気持ちにさせることができるローズを見ていると、普段の自分の発想の固さを痛感し、もっと柔軟に物事を考えて良いんだ気づかされます。
4.見どころ③人はみな、いつか死ぬものだ。
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クリスマスの夜、両親も自分と同じように「いずれは死ぬ」という当たり前のことに改めて気付いたオスカーは両親と仲直りする。
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人はみな、いつか死ぬ。実は死を極端に恐れていたローズも、そのことを受け入れる日が来ます。
日々生活していると、まさか自分が死ぬときがくるなんて、思いもしません。でも、いつかは必ずみんな死ぬんですよね。
私はこの映画を見て、今目の前の仕事への向き合い方、人との接し方、考え方、これでいいのかな?と自問自答してみました。
・もっと大事なことがあるのに、小さいことにとらわれていたこと。
・今この瞬間を、自信を持って全力で生きたと言えないなということ。
・もし明日と家族と会えなくなるとしても、こんな接し方をしているのかなということ。
色々反省しながら、生きる事について、前向きに考えさせてくれる映画でした。おすすめです。
■映画『100歳の少年と12通の手紙』
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