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本業以外でも自分を磨ける、パラレルキャリアのすすめ

働く女性のみなさんこんにちは。渡邉優子です。
本業以外に仕事を持ったり、社会貢献活動をすることをパラレルキャリアといいます。
天職を本業に据えパラレルキャリアを持つ、ストレスの少ない働き方をご提案します。

1.パラレルキャリアとは

英語の「パラレル」は平行、並列などを意味します。
パラレルという言葉を聞いて多くの方が連想するのは、実際の世界とは違うもうひとつの世界「パラレル・ワールド」でしょうか。
映画や小説の中にはよく出てきますが、タイムスリップで過去に行って、現在に戻ってきたら元とは違う世界だった・・・といった状況を指します。

「パラレルキャリア」とは経営学者のピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』などで提唱している働き方で、

本業以外に何かしら社会活動をし、経験をつむことで本業に活かすことを意味しています。

副業やダブルワークが収入を得るためなのに対して、パラレルキャリアは収入だけが目的ではないところが大きな違いです。

 

2.本業以外の社会活動は重要

ピーター・ドラッカーといえば、2010年に大ヒットした「もしドラ」(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)のあのドラッカー氏。
ご存知の方も多いかと思います。経営者の中にはドラッカー崇拝している方も多く、素晴らしい経営学者です。
そんなドラッカー氏が間違ったことを提唱するはずもなく、当然、本業以外に何かしら社会的活動をし、自分が成長することはとても大切なこと。
PTAの役員、異業種交流会の主催やボランティア活動、大学院で勉強など、些細なことでもかまいません。
時間をやりくりして、そこで経験することは多くの場合自分を成長させ、ひいては本業の役にたつ事も多いはず
目の前の収入だけに拘らず、積極的に経験値を上げたいものです。
しかし、ここで間違ってはいけないのは、あくまでも本業があってのパラレルキャリアだということ。
手当たり次第に経験値を上げても時間に追われるだけということです。

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3.フリーランスなら収入源を複数持つのは当たり前?

最近、インターネット上の記事を斜め読みしていて、気になる記事を見つけました。
ある女性ライターさんがこうおっしゃっているのです。
「フリーで働くなら、いつ、どの仕事がダメになっても大丈夫なように、なるべく多くの副業をもち、収入源を多様化することが必須。」だと。

私はこの考え方に反対です。
「ダメになっても大丈夫なように」??
ダメになる前提で、仕事をするものではありません。

「なるべく多くの収入源」??
あなたは何のプロフェッショナルですか?

そもそも、
「今日はウェブデザイナーの名刺を渡しましたが、実は手作りのアクセサリーも販売しています。よかったら販売のサイトを見に来てくださいね。」
というように「あれもこれもやっています」という方を、私は信用していません。

何故なら、どちらもその方にとって本業ではなく、お金さえ儲かれば良いという気持ちが見え、
どちらの仕事にもガツンと魂を込めていないように感じるからです。

仕事とは、命を懸け、人生を懸け、ありったけの魂を込めて行うもの。
その気概があってこそ、周囲の方が助けてくださり、自分も成長してゆけるはず。
これを「天職」と言います。

4.天職とパラレルキャリアの区別

当たり前ですが天職は人それぞれ違い、またお金を稼ぐことだけが天職ではありません。
専業主婦だったり、子育てだったり、企業で粉骨砕身働くことだったり、フリーランスで特定のスキルを活かすことだったり、会社を経営することだったり、
ボランティアで困っている方をサポートすることだったり・・・
これら全てが天職になり得ます。

皆様にとって今持っているどの役割が天職ですか?
そして、どの顔がパラレルキャリアですか?

「本業は子育て。今はお金が必要だからパートタイムで働きながら、時間を作って子供の登校の見守りもします」
「本業はウェブデザイナー。一生コレで食べて生きます。でも今は一本では稼げないから空いた時間でアクセサリーを作って販売しています」
というように。

しかし、何が本業で、何がパラレルキャリアか分からなくなっている状態はお勧めしません。
「家事も仕事も両立しないといけない、夫は家事を手伝ってくれないから不公平だ。」
「会社に内緒でネットワークビジネスも始めちゃった。もし成功したら会社を辞めたいな」
といった具合です。

両方に軸足を置くと、時間を無駄にし、ストレスを溜め込み、残るのは成し遂げられなかったことによる自己否定感だけになるかも知れません。
自分がこの世に生まれてきたのは何のためか、どんな役割があるのか、その答えを探せば、必ずいつか天職が見つかるはずです。
しっかりとそこに軸足を置いて、ブレずに突き進み、パラレルキャリアは本業を豊かにするものと考えて、ちょっと気楽に進めてみて下さい。
はっきり区別することで、忙しい毎日で生まれる胸のモヤモヤがすっきり晴れるかもしれません。

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