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ワーママ営業マン浅野千賀子さん〜だてはげ活用術対談vol.5〜

働く女性の皆さんこんにちは。Woo!でお馴染み、「だてにはげてない」杉浦佳浩さんのご縁をご自身のステップアップに繋げておられる働く女性を紹介する『だてはげ活用術』第5弾です。今回のゲストは、株式会社エムズプランニングで営業を中心に幅広い業務を担当されている浅野千賀子(あさの ちかこ)さんさて、今回は一体どんなトークが繰り広げられたのでしょうか!?

1.浅野千賀子さんについて


短大卒業後、大手銀行に入行。休日を活用してウェディングプランナー養成スクールで勉強を続けた後、ブライダル会社に転職。その後は、不動産を勉強するべく不動産管理会社で5年半勤め、娘が2歳になったことを機に、最後にしたかった営業職を求めて現職へ。プライベートでは2人の子どもを持つ母として、仕事に育児に奮闘している。

2.自分を向上させるための転職で大満足!


ー高野:実は、浅野さんが現在働いておられる株式会社エムズプランニングさんは、私の前職の営業先だったという…世間は狭いです(笑)浅野さんは短大卒業後、大手銀行に就職されたところからキャリアをスタートされたのですね。

ー浅野:はい。銀行に入行し、自分で希望してローカウンターという相談窓口で、お客様に対する口座開設や諸手続き、相続等の業務を担当していました。

ー杉浦:そういえば当時に比べて今は、格段に口座開設が厳しくなりましたよね。僕も先日銀行に個人口座開設をしにいきましたが、かなり苦戦しました。また、担当者もノルマがあるから大変そうですよね。

ー浅野:そうですね。今は口座開設がとても厳しくなったと思います。ただ当時から自分の成績のために「1年後解約していいから新規で入って下さい」という銀行マンはたくさんいたんですよ。通帳を1冊作るのにもかなりのコストがかかっているので、そういった提案は自らお金をドブに捨てるようなものです。「自分の成績のためだとはいえ、それはおかしい気がするな…」という思いは当時は持っていました。

ー高野:なるほど…新入社員の頃から問題意識を持って働かれていて、土日もキャリアアップのために使っておられて、すごいですよね。私の新入社員の頃は何も考えていませんでした(笑)

ー浅野:いえいえ(笑)銀行の仕事は面白かったのですが、土日がきっちりお休みだったのでこの時間を使って、自分がやりたいことを模索しようと思うようになりました。もともと、当時は珍しかったレストランウェディングにとても興味があったので、土日はウェディングプランナーの学校に通い、現場実習にも積極的に無償で参加していました。

そして25歳のとき、実習先のご縁でウェディングプランナーに転職しました。レストランウェディングの企画はとても面白かったです。

当時はインカムも無かったので、スタッフ同士の合図は全てアイコンタクトだったんです!この経験から自然と全体を見る目や洞察力が養うことができ、今の仕事にも大きく活かせていると感じています。

ー高野:転職の度にどんどんステップアップされていて、とても素敵です!

ー浅野:その後、ブライダル関係で知り合った主人との結婚式を最後にその職場は退職することとなりました。私たちの結婚式は自らが全てをプロデュースをし、仲間のスタッフのみなに祝福されて、とても感動的な式を挙げることができました。参列者だけではなく、スタッフもみな祝福してくれている空気が、とても温かくて嬉しかったです。

ー杉浦:そんな感動的な式、なかなか無いですね。素晴らしいですね。

ー高野:そして現在は、2人の育児と仕事を両立されているわけですが、私にとっては1人でも精一杯なのに、2人なんて時間管理をどうされているのか想像がつきません…!

ー浅野:2人の育児は、時間との勝負ですね。常にアンテナをはって、様々なことを同時並行しています。ここにも、ブライダルで養われた洞察力がいかされているのかな?

子どもには「ママって後ろにも目がついてるん?」と言われることも多いです(笑)でもとても楽しいですよ!

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3.今の浅野さんの土台になっているのは、両親の教育だった。


(画像は、浅野さんのご主人が作られるお子さんのお弁当。すごすぎです!)

ー高野:では、杉浦さんとの出会いについて教えて頂けますか?

ー浅野:杉浦さんと出会ったのは約2年前、セミナーの懇親会でした。たまたま隣の席に座って、そこで色々とお話させて頂いたことがきっかけです。その時、私は現在の会社に入社して少し悩んでいた時で…初対面に関わらず杉浦さんに色々お話したところ、目からうろこなアドバイスをたくさん頂くことができました。とても嬉しくて杉浦さんにお会いできた御礼メールをすると「それは浅野さんの引き寄せですよ!」と返信頂いたことを今でも覚えています。

杉浦さんといると勉強になりますし、何より面白いですよね。

ー杉浦:いえいえ私なんて…浅野さんは本当に積極的で前向きで素晴らしいと思います。浅野さんが、新卒の頃からコスト意識をお持ちだったり、お仕事でも多くの方から信頼されているのは、お父さんの影響が大きいんですよね。

ー浅野:はい。私は大阪で、商売人の娘として生まれました。父は鉄工所の工場を1人で経営していたので、朝早く家を出て夜遅く帰って来る生活で、平日はあまり会うことはありませんでした。土曜日だけ、近くの喫茶店に連れて行ってくれて、アイスクリームを食べながら話すのが、父との大切なコミュニケーションの時間でした。そのアイがめちゃくちゃ美味しかったんですよね。

ー杉浦:昔なつかしの喫茶店のシンプルなアイス、美味しいですよね。

ー浅野:そして小学校に上がってからは母も日中、父の仕事を手伝いに行くことになったので私はそれ以来、鍵っ子でした。今でも覚えていますが私が小学生になった時、母から「お母さんは、お父さんのお仕事を手伝いに行くから、鍵っ子になるけどいい?」と聞かれました。

姉は嫌がりましたが、私は「鍵っ子」と聞いてワクワクして、「うんいいよ!」と返事しました。「鍵っ子」がとても嬉しかったんです。

ー高野:「鍵っ子は寂しかった」という方のお話もよく聞くのですが、浅野さんは逆にワクワクされたというのは何故ですか?

ー浅野:子どもながらに、大事な家のカギを任せてもらえたことが嬉しかったんですね。

父からは常々「自立しなさい」と教わってきたので、それが擦り込まれていたんだと思います。

ー杉浦:お父さんの影響で浅野さんは「ジリツ」の意思が強いんですね。「ジリツ」には二種類ありますよね。自分で立つ「自立」が先で、その次に自分を律する「自律」が出てくると思います。僕は、浅野さんの会社の会長を大変尊敬しているのですが、まさに「自立・自律」を体現された素晴らしい方ですよね。

ー浅野:ありがとうございます。父は今、70歳になりますが故郷の福井県で現役で仕事しています。実は私が25歳の時、父からこんな相談をされました。

「今、工場の運営が大変だから福井県に戻り、会社を移そうかと思っている」と。

私は「いいやん!行ったら良いよ!」と二つ返事したので、逆に父が驚いていました(笑)当時、私は実家暮らしだったので、すぐにひとり暮らしのための家を探して引っ越しました。お金も自分で働いているからなんとかなると思いましたし、こちらのことは気にせず、父には安心して決断して欲しかったんです。

ひとり暮らしを初めてお風呂に入ってる時に、「あ、今私、電気も、水道も、ガスも、家賃も、全部自分の収入でまかなってるやん!、自立したやん!」とふと思って、ものすごく感激ことを鮮明に覚えています。

ー高野:わかります…!一人前の大人になった感じがしますよね!

ー杉浦:そこからお父さんはすぐに福井に移されたんですか?

ー浅野:半年くらいで福井に移りました。今でもほぼ大阪の仕事をしていますが、「あれが最後のタイミングやった」と今でも父は言います。鉄工所を福井に移すのは、かなりの労力も費用も掛かりましたがそこは、母の内助の功を元手にして福井に移ることができたようです。

ー高野:お父さんも、お母さんも素敵ですね。このご両親にして、浅野さんありですね。

ー浅野:そうですか?ありがとうございます(笑)父も母も、人から憎まる人ではないですし、穏やかで素敵な人柄だと思います。未だに義理の父や、上司から「あなたは、育ててもらった環境が良いんやね。いい笑顔してるもん」と言われるので、両親にはものすごく感謝しています。

今の自分があるのは、父母のおかげですし、私がこうして職場や義理の家族にも可愛がって頂いているのは、自営業を営む両親の、あの環境で育ったからこそだと思っています。

そのことは、両親にも感謝の気持ちとして伝えるようにしています。言わないと、伝わらないですもんね。

ー高野:勉強になります。やはりご両親から教わったことは、ご自身の子育てにも影響されていますか?

ー浅野:はい、影響していると思います。私は両親が共働きの家庭で育ったので、子どもながらに「私もお父さんとお母さんに協力したい」と思っていました。子どもはそういう気持ちをちゃんと持っています。

ですから、例えば朝急いでいる時子どもに「はやくして!遅刻するやん!」と言うのではなく「ママに協力してね!」という風に伝えています。すると子どもも「うん!協力するからはやくする!」と素直に行動してくれます。

忙しいから、つい暴言吐きたくなるんですけど…表現ひとつ、伝え方ひとつで全然変わってくるので、言い方は常に意識するようにしています。今子どもたちは、私たち両親が働いていることが本当に嬉しいみたいなんです。たまにけんかした時、ちょっと意地悪になって私はこんなことを言います。

「わかった。これからはママが仕事やめて、専業主婦になって、お兄ちゃんのこと見てるようにするわ。ママが働いてるから見えてないことがあるんやもんな。」って。

すると息子は急に背筋を伸ばして「いや、ママは仕事やめんといて!ママが働いているのはいいことやから!僕も頑張るから!」と言ってくれます(笑)

ー杉浦:お子さん、とても素直ですね。きっとお子さんの自立もはやいですよね。

ー浅野:そうだと嬉しいです。娘も「ママが頑張って働いているから、私も頑張る!」とよく言ってくれますね。子どもはちゃんと見ているんですね。働いているので一緒にいる時間は短くても、その短い時間で子どもとしっかり接したいと思っています。また、パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、常に誰かが子どもの側にいる状態にして、子どもに寂しさを感じさせないようにはしているつもりです。

ー高野:お子さんに寂しさを感じさせないほど、一緒にいる時間に浅野さんが愛情をたっぷり注いでおられるんでしょうね。

ー浅野:また夫と私とで協力してしっかり子育てができるように、子どもがママっ子にならないように心がけてきました。抱っこ癖もつけなかったですし、ママっ子になるとパパがちょっと可哀想ですよね(笑)

日曜日は夫が朝ごはんを作ってくれて、子どもとたくさんコミュニケーションを取ってくれています。今では、学童のお弁当、自分のお弁当、保育園の遠足のお弁当まで、全部夫が作ってくれているんです!

ー杉浦:浅野さんはご飯を作るのが嫌いなんですか(笑)?

ー浅野:ご飯を作るのは嫌いではないんですよ。しかし…お弁当のかたにはめるのが苦手なんです。ちょっと変わってますよね(笑)なので、子どもが生まれた時からずっと「お弁当は、パパ担当で作ってほしいな」「小学校行ったらパパが作ってくれるかな」と言っていると、小学校になる前に、夫がお弁当作りの本を買って勉強するようになり、今では本当にちゃんと作ってくれるようになりました。そして、まためちゃくちゃ上手いんですよ。

娘も「パパがお弁当作ってくれてるんだよー!」と周りによく言うので、先生や友達から「●●ちゃんのパパってすごいね!いいなー羨ましい!」と言われることも多く、それが夫のモチベーションにも繋がっているようです。

ー高野:わー素敵!

ー浅野:その分、私も感謝の気持ちを日々伝えるように意識しています。毎日仕事で疲れている中、日曜日は子どもといっぱい遊んでくれるので私は、晩ご飯をしっかり作るようにしたり、平日はママ担当で頑張ったりと…。

ー杉浦:夫婦で役割分担がうまくできているんですね!

ー浅野:はい。お互いに苦手なことをし続けるとストレスがたまりますよね。苦手なことこそやってくれると感謝が倍増するんです!以前お風呂掃除をしていた時、妊婦でお腹が重かったこともありバスタブに転げ落ちそうになったことがありました。それからはお風呂掃除は夫にお願いしています。

また義理の両親の家が駅前にあり、出勤時に実家の駐車スペースを借りさせてもらっているので、毎日出社するときは「おはようございます」や帰宅時には「ただいま」と必ず挨拶をしてコミュニケーションをとるようにしています。

ー杉浦:すばらしい!

ー浅野:おかげさまで、夫が自分の両親に言うと喧嘩になることでも、私が伝えることで聞いてもらえることが多いですね(笑)実は私が子どもを保育園に預けて働くことについて、最初は義理の両親から反対されました。昔の保育園のイメージがあまり良くなかったようなんです。

そこで「行ってみて、もし息子に変化があって、良くないと思ったら仕事をやめるので、一度やらせてください」と伝えて納得してもらいました。

そして、最初は一緒に送り迎えに行ったりしているうちに、保育園の先生がとても良い方々だったり、子どもが笑顔で楽しんでいる姿を肌で感じてもらうことができ、義理父母も安心したようで、以来一度も、働くことを反対されたことはありません。相手に理解をしてもらうという行動は本当に大切だと思っています。

4.仕事は信頼の上に成り立っている。


ー高野:いや〜すごい。皆が気持ちよく巻き込まれていく、浅野さんは巻き込み力の達人ですね!そういえば今更ですが…現在はどのようなお仕事をされているのですか?

ー浅野:あ、そうでした(笑)現在は、スーパーや飲食店のフランチャイズの店舗開発、それに付随する様々な業務をしています。メインは業務スーパーさんの新規出店です。

ー杉浦:出張にも行かれているのですか?

ー浅野:はい、現在は大阪の仕事が忙しくなってきたので、少なくはなりましたが、出張も行きます。

当社の理念が「お客様にお役に立つ情報を提供し、お客様の発展を通じて社会に貢献する」というものなのですが、お客様が自分で全ての情報を収集するのはとても難しいことです。私たちがお客様に情報提供することで、お客様と共に、どんな困り事でも頼られ解決していけることが、当社の一番の強みです。

現在私は、スーパーの出店案件が多いので、ヘルメットを持って現場にかけつけることもありますよ。また社長と専務の人脈が素晴らしいので、そこから色々なお仕事の依頼を頂くことも多いですね。

ー杉浦:その会社を元気にするお手伝いですね。素晴らしいです。

ー高野:ありとあらゆること、何からなにまでされているのですね!お忙しい中、どのようにしてお仕事を効率よく進めておられるのですか?

ー浅野:いつも電車で移動しているのですが、車内ではiPadで仕事をしています。

また事務所にいるときは大抵いつも、約5個のタスクを平行してやっていますね。思いついたらメールを送って、その間にこの資料を作って…等していると、1時間後には全てが終わっている状態になります。逆に、「これが終わったら次はこれ」と順番にやる方が、時間がかかってしまいますね。

ー杉浦:思いついた順にやった方がはやいですよね。僕もです。タスクも紙に書く時間がもったいないので、かたっぱしから片付けた方が早いですよね。

ー浅野:そう思います。私は定時の18時に帰らせていただいているので、電車でできるだけ仕事をしておいて、会社でやることは、会社に戻らないとできないことだけにしています。杉浦さんと一緒で、受けた玉はすぐに投げ返したり、そのままにせずまずはワンクッション置いておくことを意識しています。

ー杉浦:今はわざわざ会社に戻らなくても、会社のパソンコンだけ立ち上げて、リモートでもできますからね。

東京に行くと、「これからどんどん出社義務がなくなる会社が増えるのに、あんなにビルを建てて大丈夫かな」と思うんですよね。案の定東京の不動産会社は、そこに対する危機感が強まってきて、テナントやビル活用についてご相談頂くことも増えてきました。

ー浅野:実際世の中は、大手より、下請け企業が動かしていますよね。現場を動かしているのは中小企業です。

ー杉浦:下請けの中小企業が、下請けから自立する時代になりましたね。また、働く個人としても、肩書が関係ない時代になってきましたね。

ー浅野:私は今、名刺に肩書がありません。平社員なのですが、逆に「やるやん!」と思ってもらえるように頑張るようにしています。また、肩書が無く壁がないからこそ、やりやすいことも多いと思っています。

おかげ様で今、「営業していて楽しいな」と毎日思いますね。

ー杉浦:「浅野さんとビジネスを語る会」もそうなんですね。

ー浅野:あ、はいそうなんです!「浅野さんとビジネスを語る会」という会を1年前に杉浦さんが開いてくださって、12名の方が集まって下さり、そこからお客さまに情報を提供し、契約を4社頂くことができました。いまだに参加してくださった方からお客様をご紹介頂くこともあります。杉浦さんのお知り合いの方は「浅野さんに誰か紹介したい」と、すごく大きいご紹介頂いたりして…未だにとてもよくして頂くことが多いんです!

ー杉浦:肝心の僕が、あんまり紹介てきてなくてすみません(笑)

ー浅野:いえいえ!とんでもありません!

ー高野:でも紹介を頂けるのは、それが浅野さんだからですよね。

ー杉浦:そうですね。紹介しても、浅野さんはきちっと対応してくれて、任せても安心だから、紹介しても大丈夫だと思ってもらえるのだと思います。

ー浅野:嬉しいです!ありがとうございます!杉浦さんは私のメンターだと思っているので、何かあればまたご相談させてください。これからもよろしくお願いいたします!

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浅野さんの印象は、「巻き込み力の達人」。言い方ひとつ、伝え方ひとつを意識され、周りの皆さんが気持よく応援したくなり、快くサポートしたくなる状況を自ら作っておられます。しかもそれが全然いやらしくなく、浅野さんの素敵な笑顔と気さくなお人柄に、みなが一瞬のうちに「浅野ファン」になってしまうことも納得です。私も、浅野さんのような素敵な女性に、母に、なっていきたいと思いました!浅野さん、ありがとうございました!