働く女性の皆さんこんにちは。先日、京都市と株式会社ウエダ本社共催で今年9年目を迎える京都流議定書の「女性みらい対談:女性が活き活きと活躍できる組織とイノベーションを生み出すダイバーシティ経営」のコーナーに、株式会社ナチュラルリンクの高野(こうの)が、パネラーゲストの一人として登壇させて頂きました。
1 女性みらい対談のパネラーゲストは以下の3名
女性みらい対談は、90分間のパネルディスカッション形式でしたが、パネラーゲストはこのような顔ぶれでした。
ー女性みらい対談「女性が活き活きと活躍できる組織とイノベーションを生み出すダイバーシティ経営」ー
ゲスト
・高野 美菜子氏 株式会社ナチュラルリンク 代表取締役・小島 雅子氏 株式会社Megami 代表取締役社長
コーディネーター
・猪熊 真理子氏 OMOYA Inc. 代表取締役社長 一般社団法人at Will Work 理事
2 男性と女性の違いはどのようなところにあるのか?
生物学や科学の世界では、そもそも「男性」と「女性」は判別できないそうなのです(肉体的性も、精神的性もグラデーションで境界線がないんですって!)
また、異質なものが組み合わさる時に、「違うところ」に目を向けるよりも「共通するところ」に目を向けた方が理解しやすいということもデータとして証明されているそうです。
組織内においても、男女の違いを意識して理解しようとするのではなく、逆にお互いの共通部分を理解して共有していく方が、よりダイバーシティーが進む環境が作られるということでした。
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3 女性社員の育成について
ただ、「働く」ことに関しては、「働き続ける選択肢しか持たない男性と、働いても働かなくても良い選択肢を持つ女性」という点では大きく違います。女性の方が「仕事だからやらないといけない」という「やらねばならぬ」の指導は効きにくい傾向にあります。
女性社員を育成する上で大切なことは、
①上司が楽しむ姿を見せること
上司が辛そうだから、みな管理職になりがたらない。楽しく仕事をする上司の存在は、部下にとっては大きなモチベーションになる
②いま目の前の仕事に集中してもらうこと
未来は今の積み重ね。育児をしながらもずっと働き続けたい女性にとっては、まずは社内で必要とされる存在になれるよう自分を磨く必要があるし、専業主婦になりたい女性であっても、たくさん稼ぐ魅力的な男性に認められる素敵な女性になる必要がある。どちらにせよ、今目の前の仕事で自分を磨くことが、将来の選択肢や可能性を大きく広げることになる。このことを上司も知り、女性社員に伝えていくことが大切である
というお話でした。
4 子育てと仕事の両立についてゲストが考えることとは?
子育てと仕事の両立がしやすい日本になっていくためにというお話の中で、日本も社会全体で子どもを育てられる環境は風土にしていく必要があるという意見が上がりました。電車に乗った時も「赤ちゃんが泣くのは当たり前だ」と周囲が温かく見守ってあげられる雰囲気や、セミナーでも赤ちゃんと一緒に参加できるものが増えていくことなど…。
実際に、株式会社MegamiやOMOYAでは、子どもと一緒に働けるように託児スペースがもうけられている。これにより、もし保育園に預けられなくても子連れ出勤ができたり、育休中にも会社にきて少しでも仕事への精神的ブランクをおさえることができる。
また、女性側も夫に対して「あなたも育児をするのは当然」という気持ちで接することが大切であるという意見も出ました。「頼むのは申し訳ない」「手伝ってくれるだろうか…」と遠慮するのではなく、「二人の子どもなのだから、面倒見るのは当然よね」という形で保育園のお迎えや休日の子守を頼むと、意外に夫は受け入れてくれるものです。
女性自身も「女性はこうあるべき」「育児や家事は女性がするべき」という固定概念をなくし、家族で、地域で、社会で育てていいんだと思って向き合っていく意識に変えていこうお話でパネルディスカッションは締めくくられました。
社会も、企業も、女性も、男性も、みなが変わっていくことによって、さらに男女問わずイキイキと輝ける日本を実現していきたいですね。