働く女性の皆さんこんにちは。政橋奈保美です。
今回は少し難しいと思われる方も多い、為替のお話しです。
1.円高?円安?…いったいどっち?
先般の、イギリスのユーロ離脱問題に端を発し、円高傾向が続いています。
「円高」「円安」よく耳にはするけど、しっかりとその定義を知る機会は、
そうそうないもの。
ということで、本日は、先ず、円高or円安の再確認から。
2.高いと安い!?
目の前に、1$紙幣があります。
あなたが、その1$紙幣と、自分の財布にある日本円を交換する。と想定してみて下さい。
為替が、1$=120円の日。
あなたは財布から、120円を支払います。
1$=80円の日は、80円。
ここで確認。
120円と80円。円高はどちらでしょう。
2つを比較すると、
円高は80円。円安が120円。
通常、物の値段を考える際は、120円が高い、80円は安い。
ですが、為替の世界では、80円が円高。
【円の価値が高いから 少ない円で交換出来る。】のです。
高いと安い。
安いと高い(笑)
為替って、何だか難しい・・・と感じる方が多い理由はここですね。
次のページへ>>> 世で云う、円高、円安は、 いつと比べて言っているか?・・・ |
3.円高の定義
ここで一点、大事なポイントを。
先ほどは、
120円と80円を並べて、
どちらが円高か?というお話をしました。
あくまでも
<2点>を比べてです。
皆さんに注意頂きたいのは、
世で云う、円高、円安は、
いつと比べて言っているか。
常に意識して頂きたい点です。
昨今、円高とはいわれていますが
実は、ほんの5年前、70円台。
円高と騒がれる101円(2016年8月)も、
その時点と比べれば円安ですからね。
昨日より円高でも
5年前よりは円安。という見解を忘れずに。
ここを抑えておかないと
ついうっかり
世に氾濫する 営業トーク に乗ってしまいますので、要注意。
4.為替を味方につける
さて、為替について知って頂いたところで
その知識を、どうご自身の運用に役立てるか。
ここが大切ですね。
ご存知の通り、
日本は輸入大国。
自分は外貨と関係な~い。と思っていても、
実は、知らぬ間に、為替と生活は密着しています。
直面して解りやすいのは、
自動車を走らせる、ガソリン価格ではないでしょうか。
日々、上下していますよね。
日本円だけの金融資産保有では、
万が一、超円安になった時、
自分の資産残高が、
物の値段が上がるスピードについていけません。
一方、先ほどの事例でいけば、
80円の時に1$と両替し、
120円の時に、また円に戻す。
すると、40円の差益が生まれます。(手数料は除く)
こんな風に、
資産(通貨)を分散する事で、為替を味方につけて、
自分の資産を守る、殖やす、という事が可能なのです。
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