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大阪商工会議所ワーキングマザー応援セミナーレポート公開!

働く女性の皆さんこんにちは。先日、大阪商工会議所主催で、【ワーキングマザー応援セミナー〜両立の極意は巻き込み力〜】が開催され、Woo!を運営する株式会社ナチュラルリンクの高野(こうの)が講師を勤めました。

1.去年よりも、企業の関心度があがっている

なんと今回のワーキングマザー応援セミナーは、告知後すぐに定員になり、キャンセル待ちになったそう。(当日もキャンセル待ちが10名以上おられた状態でした)

大阪商工会議所の担当者の方によると、「昨年もワーキングマザーセミナーを開催したが、今年ほど参加者は多くなかった。去年よりも格段に、企業の関心度はあがり、女性活躍に力を入れようとしていることが伺える」とおっしゃっていました。

当日のセミナーには36名が参加され、

・現在ワーママの皆さん
・プレママの皆さん(妊娠中の方)
・人事部や総務部の方

がグループになって座られました。

2.なぜ、巻き込み力がカギなのか。

ワーママに限らず男女問わずですが、特に出産して育児しながら働く時、カギは「巻き込み力」だと痛感する日々です。

それは、一人で出来ることなんて、たかがしれているから。

子どもが生まれると、毎日”まさか”の連続です。自分一人ではどうしようもないことがたくさん起こります。

急に子どもが熱を出したり、急に入院になったり、台風警報で保育園に預けられなくなったり、出かける直前でウ◯チをしたり・・・

このまさか、まさかの連続を、一人で何とかやりくりしようとしても、それは無理な話。自分自身が疲弊して潰れてしまいます。

それらを切り抜けるためには、周囲の人達の力を借りる、言い方は悪いですが活用することが必要不可欠で、普段からのコミュニケーションや信頼関係がものをいいます。その土台を作っていくからこそ、楽しく、自分らしく働き続けることができると思います。

職場もチーム、家族もチームですもんね。

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3.他社のワーママと交流する機会はとても有意義。

今回は、他社事例、高野の事例をお話し、それ以外はほぼ、グループのディスカッションや情報交換の時間にあてられました。

・育休中に、月に1回定期的に上司から会社の情報を知らせるメールが来たが、それはとても嬉しかった
・育休中は、上司や人事部以外に先輩フォロー社員がつき、パイプ役となってサポートすることで、育休後の離職が減った
・保育所に入る時、無認可にまずは預けておくと、ポイントがあがる
・保活は市の担当者といかに仲良くなれるかも大切だから、書類は郵送より直接持参した方がいい
・時短勤務になって、仕事を3割捨てた
・自分の仕事を、常に他の誰かも把握できるように情報共有や資料共有は入念にしている

グループから出た様々な情報は、書記の方がA4のシートにまとめてくださり、そのシートを回収した後は、ホワイトボードに貼りだして皆さんと共有しました。

参加者の方々は、休憩中や研修修了後にスマホで写真をとり、画像保存をされていましたが(さすが!現代的!)こういったリアルな情報交換ができたことが、参加者の皆さんの大きなパワーになったようでした。

また、ワーママの参加者が多いセミナーということで、研修修了後も皆さんサッと帰られ、10分後には誰もいない状況になっていたことも驚きでした(笑)さすが!

4.株式会社一保堂茶舗の人事部の方の言葉

研修の最後に、女性活躍やワークライフバランスがすすむ企業として有名な、京都の老舗お茶屋、株式会社一保堂茶舗の人事部の方のお話をご紹介しました。

時短社員が増えることで、会社にとってのデメリットはありますか?と聞かれることがありますが、デメリットなど1つもありません。むしろ、メリットばかりです。

・定着率があがり、退職の度にイチから育成するロスが無くなりました。
・時短社員の見事な働きぶりが、フルで働く社員の大きな刺激になっています。
・「色々な働き方がある」というダイバーシティの考え方が少しずつ浸透してきました。
・採用の際に、国際色豊かで優秀な人材が入社してくれるようになりました。

環境整備のための大きな費用投資も全くしていません。制度よりも、風土づくりやコミュニケーションで解決できることはたくさんあります。

これからも、男女問わずやる気がある社員さんが、長く活躍できる会社になれるよう、頑張っていきます」

こういったことを、企業の人事の方が実感され、発信しておられるというのは、本当に素晴らしく、心強いことだと思います。

少子高齢化による労働人口の減少、大介護時代・・・
日本の人口が、この先劇的に増えることはまずありません。

ワーママの存在がきっかけとなり、組織の働き方が変わり、様々な人達がイキイキ働ける日本になっていくためにも、これから私たちナチュラルリンクもしっかり頑張っていこうと思いました。