働く女性の皆さんこんにちは。先日、大阪の南納税協会主催で、「中小企業のための女性活躍推進の3つのポイント」をテーマにした女性活躍推進セミナーが開催されました。講師を担当したのは、Woo!を運営する株式会社ナチュラルリンク代表の高野(こうの)でした。
1 経営者、人事担当者、女性社員の方…
9月末の日中ということで、決算月の企業や、締めの作業で忙しい企業も多い日程にも関わらず、25名の方がご参加下さいました。
・経営者自らが勉強しに来られたパターン
・人事部や女性活躍推進担当の方が情報収集に来られたバターン
・現場で働く女性社員の方が勉強に来られたパターン
等が参加されましたが、皆さん熱心で、ディスカッションや情報交換も活発でした。
2 ①トップが女性活躍推進について社内外に発信する
以前、Woo!でも女性活躍推進を進めるポイントとしてご紹介しましたが、まずは「トップや経営者の方が女性活躍推進のメッセージを社内外に発信すること」が大切です。
現在大手企業はほぼ、CSRページや採用サイトに、必ず「女性活躍推進やダイバーシティ」への取組みについて掲載しています。
「そら、大手はCSRや政府の政策もあるからサイトに打ち出すやろう」と思われる方は多かったですが、このような取組みをしっかり社外に発信しているから、ますます大手企業に優秀な人材がどんどん集まる結果になっています。
私は仕事柄、女子大生に話を聞くことも多いですが、仕事を頑張りたい女子大生ほど、「女性活躍の取組み状況」に関する情報をしっかりチェックして就職活動しています。
人材が命の中小企業こそ、自社の取組みや社長の考えを発信する必要があるのに(もちろん社内にも)、現状はそこを打ち出している企業は少ないように思います。
次のページ >>> 上司が男女問わずチャンスを与えているか・・・ |
3 ②上司が男女問わずチャンスを与える
いくらトップや経営者の方が女性活躍推進を進める熱いメッセージを発信しても、現場の女性社員の直属の上司である管理職の方の意識が変わらなければ、女性活躍で成果は出すことはできません。
まずは、上司の方が「女性は◯◯だ」という思い込みを捨てること。
・女性は責任ある仕事をやりたがらない
・女性は出産したら仕事への意欲が低下する
・女性は役職につきたがらない
・女性は感情的だ….
ここで、少し考えてみてください。
女性でも、仕事を頑張りたい人もいれば、アフター5を充実させたい人もいます。感情的な人もいれば、論理的な人もいます。
考えることやなりたい姿、状況は人それぞれ違うのに、「女性は◯◯だ」と一括りで考えてしまうことで「上司は女性に期待をしていないしチャンスを与えてくれない」と女性部下が感じ、やる気を削いでいることが多いのです。
まずは思い込みを外すことからはじめていきましょう。
4 ③柔軟な働き方ができる
女性社員増えてくると比例して、育児をしながら働く時短社員の方も増えていきます。ここ5年以内で、団塊世代が要介護世代に一斉に突入し、両親の介護をしながら働く社員が急増するとも言われています。
そんな中、今いる社員さんで、生産性高く業務を回し、成果をあげていくには、働き方を変えるしかありません。
ただここで「時短社員の働き方のみ変える」ということになると、フルタイム社員の方から必ず不満が出てきます。(当社でもそういったことがありました)当然のですよね。
時短社員さんやフルで働けない社員が誕生した時点で、部署内の今までの仕事のやり方を見直し、無駄を削減し、部署や会社全体で柔軟な働き方を作っていく方向へと舵をきる必要があります。
現在大手企業のヤフーやトヨタも、在宅勤務制度を全社的に導入すると発表しています。中小企業は社員数が大手より少ない分、小回りや融通が効きますから、在宅勤務やITツール導入、クラウド化は積極的に進めていくことが可能なはず。
時短社員が出たからすぐに「人を補充しよう!」ではなく、「どうすれば今いる人数で問題なく回せるのか」部署や自社の働き方を見直すチャンスやきっかけにしていきましょう。
女性活躍は、一朝一夕にできるものではありません。だからこそ、はやく取り組んだ企業が勝つのです!
社内の女性活躍推進や研修、コンサルティングについてのご相談は、株式会社ナチュラルリンクへ