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仕事を頑張る人ほど器用貧乏になってしまう理由と、その対策とは?

働く女性の皆さんこんにちは。Woo!を運営する株式会社ナチュラルリンク高野です。
「器用貧乏」という言葉はたまに耳します。あまり良い意味で使われることはないですよね。実はこの「器用貧乏」は、「私は大丈夫だ」「私は不器用だから」と思う働く女性の皆さんほど、陥ってしまう落とし穴なのです。

1 器用貧乏って何?



器用貧乏とは、何でも器用にこなす一方で、何か突出して得意なものがなく全て中途半端で終わってしまうことを意味しています。 いわゆる、ゼネラリストです。

(引用:器用貧乏は短所?5つの特徴と抜け出すための3つの方法

2 「不器用だ」という自覚がある働く女性ほど器用貧乏になるわけ

うさぎとかめの話は有名ですよね。


うさぎとかめがか競争をした。かめよりうさぎの方が走るのが速いので、当然うさぎは勝つと思っていた。ただ、うさぎはその余裕から途中で寝てしまって、その間にかめがゴールしてかめが勝った。

結局、不器用な人の方が、そのことをずーっと続けていくことで成功できる可能性が高い。逆に器用な人は、何をやってもそれなりにできてしまうので、色々なことに手を出してしまい、結局全てが中途半端になり、成功できない。

そんな風に思われています。

でも、実は「私は不器用だ」と思う働く女性ほど、器用貧乏になってしまうというのです。

その理由は「人一倍の努力で何でもカバーしてしまうから」。

頑張る働く女性の皆さんからは、「私は不器用なんで、人の3倍やらないといけないんです」という話を聞くことが多いです。それは素晴らしいことです。

そして努力することで、難しいことや苦手だなと思うことも、それなりに出来る状態に持っていってしまうからすごい。

そんな女性には、当然様々な仕事のチャンスがやってきて、任されることも増えるので、必然的にあれもこれもやらないといけない状況になることが多いのです。

その度に、努力でカバーする。

本人は「私は不器用だ」と思い込んでいるけれど、実はよくよく見ると、あれもこれも何でもできるけど、突出して出来るものが無いという状況に陥ってしまいます。

逆に、「あいつはこれしかできないから」と周りに思われている人のほうが、そのことをずっと突き詰めていけるので、プロフェッショナルになれる可能性があるというのです。

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3 じゃあ、どうしたらいいの?抜け出す唯一の方法は?

だからといって、上司や周囲からのチャンスを「いえ、できません」なんてなかなか言えないし、言いたくないですよね。周囲から期待されるのは嬉しいですし、自分の成長のためにも、新たな仕事に取り組んでいきたいと思うのは当然です。

では、どうすればいいのか。

それは、「どの仕事にも共通して発揮できる自分の強みを見つけて、それを磨くこと」です。

先日インタビューした働く女性の方がおっしゃっていました。

「今まで、色々な仕事を経験して、そこで気づいたことがあります。それは、自分の中でキラリと光るものは、どこに行ってもどんな仕事についても大いに活かせるということです。」

例えば、「全体を見る力や洞察力を持ち合わせている」という女性は、それを意識することで、全体を見て、観察して、気づく力を育てることができます。

そうすることで、
「あの人は、いつも冷静に状況を判断できているから、新しいことをする時にはまず相談してみよう!」という風に、周りから頼られ、社内メンバーの相談相手という立場を確立できるかもしれません。

また「人のサポート」が得意だという人は、どんな上司についてもその人の名参謀になることができ「この人は是非、ナンバー2に欲しい!」と、社内の役職者から引く手あまたになるかもしれません。

どんな仕事をしていても、様々な場所に行っても、「自分が何によって一番力を発揮できるか」が分かっていると、その道でオンリーワンになることができるのです。

それは、一つのことを続けているだけでは決して見えてこないこと、あらゆることをやってみたからこそ分かることですよね。

4 要注意なこともある。

ただし、要注意な部分もあります。

それは「今やっていることで満足に結果を出せていないのに、あれこれ手を出してしまうこと」です。これこそが、本来の意味の器用貧乏です。

「この人はよくやれているな」ということで、周りからチャンスを与えられるのは、自分はもう次のステージに行ってもいいという証拠だと思いますが、

今やっていることも満足に出来ていないのに、
・あの部署の仕事もやってみたい
・これもやってみたい
と、色々かじることを繰り返してしまっては、本当に全てのことが中途半端になってしまいます。

まず大事なことは、今やっていることで結果を出す、うまくいくまでやること。

その積み重ねで、自分らしいキャリアを築き、自分の立ち位置や強みも自ずと見つかっていくのだと思います。