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在宅ワークで家族の理解を得るために〜フリーランス5年目の私の事例〜

働く女性の皆さん、ママさんこんにちは。佐多愛美です。
私には3歳の娘と8歳の息子、そしてお腹の中には今年出産予定の赤ちゃんがいます。
旦那さんは日々お仕事で家にあまりいないサラリーマン。
そんな環境の中で、在宅ワーカーとして家族に軸をおきながら思う存分お仕事を楽しむことができています。この4年間、家族の理解を得ながら在宅ワークを続けることは簡単なことではありませんでした。
躓く度に学んだ在宅ワークと家族についてまとめてみました。

1 在宅ワークのはじまりは家族との衝突続きでした

フリーランスとして独立したのは息子が3歳、そしてお腹には娘がいました。
当時、保育園待機児童だった息子。育児をしながらの在宅ワークでした。
3歳の男の子はいろんなことに興味を持ち落ち着きがない時期です。
特に私の子は昼寝もしない程、体力が有り余る毎日だったので家で仕事をはじめた頃は育児との両立にぶつかってばかりでした。

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午前中は公園やお散歩で思う存分体を動かす。
満足するほど遊んだら昼ごはんを食べて息子が落ち着いた頃に仕事を開始!が…
2時間もすれば「遊んで~」とごねはじめる。
そこでお仕事は一旦終了。

買い物や夕飯、お風呂を済ませたら一人遊びをしてくれる。
その間にまたお仕事!
そして1時間もすれば眠さでぐずりだす…
そこでお仕事は一旦終了。

息子を寝かしつけ、ここからが集中できるお仕事の時間!
タイムリミットは旦那さんが帰ってくるまで。
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どうやったら効率良く育児とお仕事を両立できるのか手探りの日々でした。

慌ただしい生活の中で何度も何度も家族と衝突しました。
3歳の遊びたい盛りの息子が「ママはお仕事だから邪魔してはいけない」なんてずっと1人でお利口に遊ぶわけがありません。
私の仕事内容を理解していない旦那さんが家族との時間に、家族ではなくパソコンに向き合う私を理解できるわけがありません。

衝突し続けるうちに「お仕事しないで!!!」なんて、息子が後ろからサッカーボールを投げつけてくることもありました。
思わず「うるさいー!!!」と叫んでしまう私。
息子は大泣き、私はイライラ…
じゃ、「仕事しなければ?」なんて言われるかもしれませんが、収入も必要だった為そういうわけにはいかなかったのです。家庭にはそれぞれの事情があります。

結局、こんな状況の中でお仕事を続けていくことは無理だなと、まずは何かしら環境を変えることが優先だと行動を起こしました。

 

2 「家族の前では仕事はしない」私の働き方ルール

いくら待っても入れない保育園は諦め、幼稚園に入園。
そこから、私だけの働き方ルールができました。

家族の前で家族に向き合わずパソコンに向き合う時間は私にとっても家族にとってもよくない。
イライラした中での仕事の質は非常に悪い。家族との関係も悪くなる一方…

「もう、家族の前ではパソコンは開かない!!」

これがわたしの働き方ルールです。
在宅ワークだけど、決して家族の前では仕事をしないと決意しました。

幼稚園に通う息子。
保育園と違って、午前帰りも多く夏休みに冬休みもあります。
親が一緒に参加する行事も非常に多く、開催は平日の午前中がほとんど。

でも、私にとって少しでも仕事に集中できる時間が確保できただけでもありがたいものでした
その限られた時間の中でどれだけ効率よく仕事がこなせるのか、自分との戦いがはじまったのです。

■次のページへ>>>ルールを決めた私の在宅ワーク。そこで得られたものとは…

3 限られた時間だったからこそ身についた「効率良く質の良い仕事をする方法」

仕事ができる時間は1週間のうち4日、そして1日4時間程度です。
その中でWeb制作やLogoデザインの案件を多い時では10件抱えていました。

・お仕事ができる時間は、1分1秒無駄にはできない。

・無駄だと思うことはすぐに切り捨てること!

・良いと思ったものはすぐに取り入れて自分のものにすること!!

自分で道を切り開いていくフリーランスにとって、見極める判断力と自分のものにする決断力は不可欠です。家族との衝突から作られた私の働き方ルールは、いつからか自分のスキルアップに大きく関係するものとなっていました。

在宅ワークの多くは、納期が発生します。
お仕事ができる時間が限られてる中での納期というハードルはとても高いものでした。
その為、「お仕事は常に前倒し!」今日の仕事を終えたら明日の仕事に手をつけて、どんどん仕事を終えていく。納期より常に3日~1週間前には制作を終えていました。

お仕事前倒しをするには時間を有効的に使う仕事の効率化が重要です。
便利なツールを探しては使いこなしながらも、ファイルなどの資料は全てテンプレート化。
『毎回同じものを作る』という作業を省きました。

また、ひとつの制作にどれほどの時間がかかっているのか常に計測。
明日は今日よりも早く、常に日々仕事のスピードをUPすることを目標にしていました。
限られた時間だからこそ、自分の時給は自分で上げることができる!
時間の使い方は常に意識していました。

それらを意識した結果、私の制作スピードは4年前と比べものにならないほど早くなり、
時給をあげることに成功しました。
時給が上がったことにより、家族との時間も増えたのです。

 

4 今では時間を自由自在に扱えるフリーランスに

フリーランスや在宅ワークに、働き方のマニュアルはありません。

正解・不正解もない世界です。

自分の性格と生活環境に合わせて働き方を決めることができます。

自分だけの働き方を見つけることができれば、在宅ワークはママや主婦にとって大きな魅力の働き方であると思います。

もう子供が熱を出して学校を休んでも誰にも迷惑をかけることもない。
「ただいまー!」と元気に帰ってくる子供達にいつでも「おかえり」って言ってあげられる。
子供の用事に合わせて仕事スケジュールを決めることができる。
そして何より、家族と過ごす時間が増える。

またフリーランスという働き方は、普段家庭で埋もれてしまってる自分を思う存分表現できる場所でもあり、
「仕事や家庭の隙間時間を利用してスキルアップの為に勉強!
そのスキルで新しいお仕事にもどんどんチャレンジ」できるようになります。

当時、「僕と遊んでくれー!!」と、後ろからサッカーボールを投げつけてきた息子も8歳になりました。
今では「ママ、妹と遊ぶから仕事してもいいよ?」なんて、優しい言葉をかけてくれるようになりました。家族の前では仕事をしない!と決めて日々頑張ってきましたが、ちゃんと子供は親の背中を見て育ってるんだなーと、あの頃イライラしながら仕事をしていた自分に伝えてあげたい気持ちでいっぱいです。

自由に時間を扱える働き方だからこそ、家族との時間をより考えることができるようになったのかもしれません。