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女子大生が株式会社GRiP’Sの社長にインタビュー!

みなさん、こんにちは。ナチュラルリンクでインターンをしています、川﨑夏子です。

今回は、ドコモショップを滋賀県で7店舗展開している株式会社GRiP’Sの代表取締役である山川紀子さんに、社員さんがイキイキと働きやすい環境を作る工夫についてお伺いしました。

1 最後までサポートする重要性

川﨑 本日はよろしくお願いいたします。ドコモショップを滋賀県で展開していらっしゃるということですが、具体的にはどのようなお仕事をされているのでしょうか。

山川さん よろしくお願いします。個人のお客様に向けてドコモショップで端末販売やサービス展開することに加えて、法人さま向けに通信システムやITツールの導入から実際の運用までをサポートするソリューション営業を展開しています。
法人営業のメンバーは企業のお役に立つために実際にお客様から話を聞き、どのようなシステムがあればお困りごとが解決するのか日々考えています。

川﨑 法人向けの営業もされているのですね。システムの販売ということですか。

山川さん システムを導入した後のフォローがが大切だと考えています。販売して終わりではなく、実際に導入した後本当に活用されているかどうかを最重要課題としています。

川﨑 お客様が実際にシステムを使って、それが役に立つことが大切なのですね。
ところで、どうしてこのお仕事に就こうと考えられたのですか。

山川さん もともとは専業主婦だった私に当時社長だった主人から「仕事を手伝ってくれないか」と言われて、軽い気持ちで始めたのがキッカケです。子供が3人居ましたが、そろそろ社会との関わりを持ちたいと思っていたのかもしれません。

川﨑 社長になると始めから決めてらっしゃったわけではないのですね。とても意外でした。

2 強みを活かす

川﨑 ところで社長って責任も重いですし、大変な役職ですよね。社長として何かこだわっていらっしゃることはありますか。

山川さん 社長に限らず、どんな役職でも大変ですよ。社長としては「社員一人一人をどう活かすか」についてこだわっています。特に、一人一人の強みを活かすことに焦点を当てています。

川﨑 どのようにして強みを知るのですか。

山川さん 当社では社員全員がストレングスファインダーテストを受けています。自分の強みを知るためのツールです。強みを活かして仕事をすることは自信にも繋がり、個々人の成長、そして組織への貢献にも繋がります。

川﨑 なるほど、まず社員自身が自分の強みを理解するのですね。

山川さん はい。私はストレングスコーチという資格を持っているので、それを活かして一人一人の強みを理解した上で、どのような環境を整えれば、その社員が最大限の力を発揮できるのかを考えています。

川﨑 働きやすい環境作りということですね。同じように弱みもチェックするのですか。

山川さん いいえ、弱みについてはあまり重要視していません。弱みは自分の強みでカバーすればよいと思っています。それに、他の社員とコミュニケーションをとって力を借り、補完することも重要だと考えています。

川﨑 弱みの克服よりも強みを活かすということですね。

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3統一感の秘訣は…

川﨑 社員のみなさんは性格も考え方も異なると思いますが、まとめていくポイントとなることはありますか。

山川さん はじめに、自分たちが目指すゴールや目的、つまり使命を明確にすることが大切だと思っています。実は当社は、数年前に設立20周年を期に社名を変更したんです。もともとは、株式会社ヤマカワでしたが、株式会社GRiP’Sという社名に変更しました。この社名変更に合わせて会社の軸となるものも、新たに作り直しましたが、それらも全て社員みんなで考えたんです。

川﨑 社員のみなさんで社名や会社の軸を考えられたのですか。みなさんで会社を作っていらっしゃるのがとても伝わってきます。ですが、なぜ社名や軸を決めなおすことにしたのですか。

山川さん 以前の社名である「株式会社ヤマカワ」のままでは、どうしても私たちに依存しているという印象があるように感じました。

すでに、自分たちで立ち、自分たちで歩いていることを自覚してほしかったので、リーダークラスをメンバーにしたミッション委員会を立ち上げました。

自分たち(会社)の強みは何か、自分たち(会社)が求められていることは何か、自分たち(会社)の使命は何かをひたすら1年間考え続けました。最初は全く意見が出てこなかったのですが、自分たちの当たり前が強みだと気づいてからはたくさん見つけ出すことができました。店舗の広さや、チームワークがあること、それぞれの強みを知っていることなどがあげられます。

川﨑 なるほど、自分が働いている理由に納得できていると働くこと自体楽しくなってきますよね。ではミッションを明確にしたことで他にも変化はありましたか。

山川さん はい。ミッションを明確にしたことで採用では、当社のミッションを理解する人が入社してくれるようになりました。また入社後もミッションを基に、様々なことを考え行動することを心がけていますので、ブレないですね。

川﨑 根本のズレがなくなってきたのですね。

4こんな時代だからこそ

山川さん 日頃から上手くコミュニケーションがとれているかどうかも、重要なポイントだと思います。

川﨑 山川さんは、コミュニケーションをどのように捉えてらっしゃいますか。

山川さん 人に伝わるように話をする力だと思います。自分が何を話すかではなく、相手がどう受け取るかを考えることが大切です。
本当に相手に伝わっているのかどうか確認することもコミュニケーションにおいて重要ですよね。今、様々な職業がAIに取って代わられるのではないかとも言われていますが、まだAIには、自分の目の前にいる相手が本当に何を求めているのか、どうすれば喜んで頂けるのかといった心の通ったコミュニケーションは難しいと思います。

川﨑 今だからこそ、お客様と対面してコミュニケーションを取ることが大切なのですね。

山川さん はい。温かい交流を心がけることがとても大切です。せっかく私たちの店舗を選んでお客様は来てくださっているのだから、何かいい思いをして帰ってもらいたいと考えています。私たちがそのために行っていることの1つとして、木育があります。店舗の中に木育ひろばを設置しています。これも私たちの店舗の強みである「広さ」を活かしつつ、お子様連れのお客様がいらっしゃった時に、ビニールの上でおもちゃを使って遊ぶのではなく、琵琶湖材木のぬくもりを感じながら安心してお子様が遊べる空間を作りたいと思ったからです。この木育ひろばはまさにミッションの体現でお客様に喜んでいただきたいというみんなの思いの結集です。

川﨑 温かい交流でお客様にもいい気持ちになってもらうことはまだAIには出来ないことですよね。

山川さん はい。そう思います。社員一人一人が自分の強みを理解し、成長を続けています。そんな私たちとお客様とのつながりをもっと広げていって、「また来たい」と思って頂ける場所を提供することを目指しています。

川﨑 本日はありがとうございました!