なぜ男性社長が女の子の世界を変える事業をしているのか?−アウローラ古瀬一臣社長へ突撃インタビュー


Chapter2.古瀬さん社長の働き方やこれまで

2-1:古瀬社長の働き方

ー社長である古瀬さんはどんな働き方をしてるの?
僕は独身で子どももいないので、プライベートと仕事の境界線は無いといえば無いのですが、他の社員と同じく月間160時間の労働時間、自由シフト制で働いています。当社は残業は推奨せず、むしろ全社員に「絶対残業しないでください!」と言っている手前、トップの僕が長く働くわけにはいきません。 ただ僕の場合は、経営者のコミュニティに参加したり、勉強会に行ったり、会合に顔を出すことも大事な仕事。また性格的にも多くの方とお会いすることが大好きなので、仕事以外の時間で自分自身を高め、仕事にシナジーを生み出せるよう、心がけています。 今は、1週間毎日誰かと晩ご飯を食べに行っています。会社のメンバー、他社の経営者、誰と行くかはその時々によりますが、せっかく晩ごはんを食べるなら一人で食べるより、誰かと食べた方が楽しいですからね。

ー古瀬さんは趣味はあるの?
とても多趣味だと思います。周りから誘われたことに対して、なるべくNOと言いたくない性格なので、まずはやってみます。やってみて、もし違ったと感じたら、それはそれでいいと思っています。 趣味の中では運動系が、特に海外サッカーが好きですね。海外にサッカーを見るために旅行に行くことも多いです。また洋服が好きなのでよく買い物にも行きます。「そんなにずっと動いていて疲れないの?」とたまに聞かれますが、僕の場合は「何もせずに、家でじっとしているほうが苦手」な性格なので、動く方があっていますね。

2-2:アウローラ創業について

ーもとから起業したいと思っていたの?
いえ、特にそういうわけではありませんでした。大学生の頃からインテリジェンスで営業として働かせてもらっていて、その仕事がとても面白かったので、大学を中退し、20歳でインテリジェンスに入社しました。 その後セールスで成果を出し、売上を上げていく過程で、次第にビジネスにはまっていった感じですね。そしてある時「このまま独立したほうが、今よりもっと価値が出せるのでは?」と思い、23歳のときに独立しました。社会人になるのも独立も早かったので、起業後に、実地で必要なものを身に着けていきました。

ーインテリジェンス時代から女性の雇用のことがしたかった?
はい。人材大手企業のインテリジェンスでも、当時はママや未経験の女性の雇用に関してはあまりサポートできていませんでした。だからこそ「自分が立ち上げた会社では、インテリジェンスでもできなかった女性の雇用を解決できるサービスがしたい」と思ったんです。 ただ、いきなり女性の雇用サービスをスタートするのは難しかったので、まずは広告代理店事業で業績を伸ばし、キャッシュを貯めて、8期目にようやく、念願だった「RUN-WAY」を立ち上げることができました。

ー独身、男性なのに、なぜ女性の雇用サービスをしようと思うの?
それ、本当によく聞かれる質問です(笑)前職にいたときから「女性の雇用や仕事と育児の両立の問題は、何十年も前から課題として認識されているのに、全く解決ができていない」と感じていました。 ただ「女性の雇用問題」を解決するには「女性だけの問題ではなく、全員にとっての課題だ」という認識を持つことが大切だと思うんですね。多様な働き方の実現は、男女問わず大切なことですから。だったら、あえて男性サイドで、かつ実体験を持たない僕が進めるからこそ、今までにない切り口で解決することができるのではと思いました。 また、現在「女性の働き方を変える」ためにお仕事をされているのは、ご自身も育児を経験され、壁にぶつかり、同じように悩む女性を救いたいと思って起業される女性が多いと思います。そういった皆さんが発する言葉は、重みや力強さがある一方で、世間一般の女性には「雲の上の存在」のようにうつってしまうこともある。 「あの人みたいなスーパーウーマンにならないと両立できないのなら、私には無理だ思ってしまう」という声は、現場の女性からもよく聞きます。活躍されているご自身は、全くそんなつもりはなくても、周りがそう見てしまうんですよね。 一方、独身で男性で、育児や両立についてはまだ経験したことがない僕みたいなタイプが仕掛ければ、また違った角度から女性活躍を進めていけると思います。

2-3:女性の多様性を認める

ー確かに分かる…私もそう見られる部分があるので…
「力強い女性を採用したい」企業は多いですし、もちろん力強く進む女性がいてもいいと思います。でも一方で「可愛ものが大好き」「インスタ映えする写真が大好き」「ネイルは絶対欠かさない」といった、女子的な部分を大事にしたい女性がいてもいい。 当社は、企業の福利厚生として、ネイリストの企業常駐サービスを展開しています。経営陣の方は「ネイルのサービスなんて取り入れて、何か意味があるのか?」と思われる方が多いですが、蓋をあけてみると「ネイルが綺麗だと、パソコンのキーボードをうつ度にテンションがあがると女性社員から大好評。こんなに喜んでもらえると思わなかった」という驚きの声を頂きます。こういった、女性ならではの要素をキャッチアップしたサービスをこれからも展開していきたいです。

ー確かに、爪が綺麗だとテンションあがる!
ただ、女性に対しての働きかけだけではなく、男性側のマインドチェンジも大事です。未だに「稼ぐのは男性、家事は女性」という認識でいる男性も多いですよね。それ自体が悪いわけではないのですが…。例えば、食後の食器洗いや後片付けは、奥さんがするご家庭は多いと思うんですね。でも夫も妻も食べたのであれば、一緒にお皿を洗ったり、交代制にするのが筋というもの。 とはいえ、小さい頃から母親が食器を洗っている姿を見て育つと、無意識のうちに「家事は女性がするものだ」という認識が刷り込まれていってしまう。 僕はひとり暮らしなので、自分で食器を洗わざるを得ないですが(笑)そのあたりの意識から変えていかないと、本当の意味で女性の雇用周りを解決することは難しいと思っています。

ーアウローラの男性陣の意識はどう?
実はアウローラでは「レディファースト研修」を実施していることもあり、アウローラの男性社員は、女子力の高い男性社員が多いです(笑)また年々社内の女性社員比率は上がっており、現在は社員の約6割が女性、2019新卒で言うと、23名の内定承諾者のうち20名が女性なので、これからも力を入れて、男女フラットな感覚を根付かせていきたいですね。 ただそうはいっても、管理職になると女性比率が低い。これが今の当社の今の課題です。今後は、時短管理職や女性の事業責任者を排出し、さらなる男女フラットな雇用を発信していきたいです。

→これからのアウローラ…

 


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Woo!編集部。運営会社である株式会社ナチュラルリンクは、”働く女性をHAPPYに 女性のチカラで企業を元気に”という思いのもと、Woo!の運営や、企業の女性活躍推進サポート事業を行っている会社です。

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