Woo!(ウー)

好きなことで生きていけるのは、嫌なこと、苦手な仕事を経験した土台があるから。

皆さんこんにちは。Woo!編集長の高野(こうの)です。本日、久しぶりに、Woo!の「だてにはげてない」のコーナーでお馴染みの、杉浦佳浩さんとお会いしました。杉浦さんは、お会いしてお話する度に「ハッ」とする気づきを下さる方なのです。

やりたくない仕事もまた


(杉浦さんの、だてはげと四季折々のツーショットはもはや風物詩)

杉浦さんとのお話の中で「自分がやりたいこと、好きな仕事をしよう」というフレーズを、最近よく聞くようになりましたね、という話題になりました。このこと自体はとても素晴らしいと思いますし、実際杉浦さんも、ご自身の強みを活かしたお仕事をされていて、私も比較的、好きなことを仕事にしている方なのだと思います。ただ、

「好きなことを仕事にする」「やりたいことをやる」ことは素敵なこと、でも一方で、過去に「やりたくない仕事をした経験」「苦手なことを克服せざるを得なかった経験」があるからこそ、今、好きなことを仕事に出来ているんですよね。

という見解になりました。

杉浦さん自身も、会社員時代には様々なお仕事を経験され、中には「好きなことや、やりたいことだけではなかった」と。実際私も、前職では、苦手なプレゼンを克服せざるを得なかったですし、成果が出せず残業や休日出勤をしまくって、体調を崩したこともありました。

その時は正直「辛いなぁー辞めたいなぁ。なんでこんな仕事しないといけないんだろう」と思って働いていましたが、でも今思えば、結局その経験があったからこそ、今「効率よくやる大切さ」「自分の強みを活かす大切さ」を身にしみて実感できるのだと思います。

逆にもし、あの経験がなければ、「好きを仕事にする」ことを本質から理解できておらず、今の自分のようにはなっていなかったと思います。

遠回りが一番の近道

またお話の中で「修羅場・土壇場・正念場を経験した人は強いですよね」という話にもなりました。そういった経験をした人は「あそこまでなら自分は耐えられる、最悪死ななければ大丈夫」という風に考えることができて、どーんと肝が据わっていますよね。

だから、少々のことでは動じないし、ぶれないし、柔軟に色んなことにもチャレンジ出来る。

その時は逃げ出したいくらい辛かったとしても、決して「楽しい!」だけではなかったそれらの経験が、その人の今を形成している部分も大きいと思います。

もちろん、「倫理的におかしいことでも我慢してやれ」ということでは決してありません。「逃げないといけない」という時は、逃げたっていいと思います。でも、例えば「自分にとって嫌なこと」「気が乗らず面倒くさく感じること」を、嫌だからやらないのではなく、一度はやってみることって大事だなと。

そういう経験値は、本を読んだり人の話を聞くだけでは決して得られないことで、それらの経験が、自分の自信に、オーラに、なっていくのだと思います。

少し話は変わりますが、先日、アメトーークの「ありがとうイチロー芸人」で、引退した元メジャーリーガーのイチロー選手の名言が紹介されていました。その中で、元日本ハムの稲葉さんの対談シーンで、イチローさんが、

最短でゴールにたどりつくのは無理。もし仮に、全くミス無しでそこにたどりついたとしても、深みは出ない。遠回りするって大事だし、無駄なことは何一つ無い。結局遠回りが一番の近道だ。

といったことをお話されていました。スタジオのメンバーも感激していましたが、私も本当にそのとおりだな−と思いました。(さすが、良いこというな〜イチロー)

私は昭和生まれで少し古臭い考えが残る人間なので、こんな風に考えるのかもしれませんが…やったことがうまくいかなかったにせよ、嫌なことをやらざるを得なかったにせよ、その後に楽しく豊かな人生を送るには、とにかく経験値を積むことしか無いんだろうなと。

きっと大切なことは、時代を経ても変わらないんだろうなぁと改めて思う、今日このごろです。

*画像出典:杉浦佳浩さん公式facebook

「だてにはげてない」代表世話人株式会社 杉浦佳浩さんをもっと知りたい方はこちらより。
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