大手企業×ママ×コーチング-こんどうさちさんの「Love the life you live, Live the life you love -自分の人生を愛し、自分の愛する人生を-」


Chapter3.これからの私

3-1:1度目の育休から復帰をして

ー育休後は海外営業部に復職したの?
はい。当時の海外営業部では、育休復帰後は違う部署に行くのが通例でした。ただ、その時の会社が猫の手も借りたいほど忙しい状況だったので、会社から海外営業部への復職を提案頂き、当時はその部署で第一号の時短勤務者として復職しました。育児と仕事の両立は大変でしたが、たいした仕事もせずに産休に入ったにもかかわらず、当たり前のように席が確保されパソコンが支給される、その環境に感謝しかなく先ずはしっかり恩返ししなくては、と思いました。一度目の育休中、退職が頭をよぎった私ですが、復帰一日目にして「働くって楽しい!」と。辞めなかった自分に、心からグッジョブです(笑)

ー子育てとの両立、実際、海外営業部で働いてみてどうだった?
嬉しかったことが二つあります。一つ目は、時短勤務であってもチャンスを同等に与えて下さる上司のもとで働けたこと。二つ目は、仕事を通じ、海外のワーキングマザーに出会えたこと、です。 当初私は、「時短勤務=仕事を中途半端にしかできていない」という思いがどうしてもぬぐえずにいました。営業という仕事柄、突発事項もあり、また時差もある。時間の制約という壁が、そこに十分対応しきれていないと。そんな中、フルタイム勤務者と同等に担当地域が振り分けられ、そこに出張の機会を頂けたことは本当に嬉しかったです。また、私のワーキングマザー生活を支えてくれたのは、共に働く海外のワーキングマザー達だったと言っても過言ではありません。ニュージーランドのGMは、男女平等が進んでいるニュージーランドにあってもガラスの天井が存在し、自分を正当に評価してくれる場を求めて転職したと教えてくれました。3人の子供をもつベトナム人は、出産後数カ月で日本に出張にき、搾乳をしながら会議に出ていましたが、決してバリキャリという訳ではなく、とても自然体で働いていました。仕事の合間にするそんな何気ないやり取りから、「私だけではない」「世界中で頑張っている仲間がいる」と勝手に元気を頂いていました(笑)

3-2:これからの展望やなりたい姿

ー2度目の復職、会社員としての次のビジョンは?
第一子育児休暇から復職後、上司から「アクセルを踏みながら一方でブレーキを踏んでいるみたい」と言われたことがあります。当時私は、もっと仕事がしたいと思う一方、子育てを疎かにしたくはない、という相反する思いの中で揺れていました。後にストレングスファインダーを学ぶ中で、それは私の上位資質である「社交性」や「最上志向」と「慎重さ」や「内省」に起因するものだと知りました。そしてこの資質を持つ人は、失敗をしないので対外的で大きな仕事を積極的に引き受けたらいいということも。二度目の育児休暇復職後は、「職業人としての人生をどう生きたいか」ということを主軸に、自らの強みを活かしながら子育ての陰に隠れない仕事の仕方をしていきたいと思っています。

ーコーチングでの夢は?
コーチングが日本に導入された1997年、3,000ページに及ぶそのテキストの3分の1を「パーソナル・ファウンデーション」に関する項目が占めたと聞きました。コーチングをする上でとても大切な概念であるにもかかわらず、日本の資本主義の中でコーチング関連の書籍はビジネス書の類にカテゴライズされそのスキルにのみ注目が集まるようになりました。ファウンデーション…自分自身の基盤を整える…要は「自分の存在価値を信じる力であり、自分自身への深く静かな自信」のことだと理解しています。 留学先での授業の一コマで、「Find your own uniqueness(あなた自身の個性を発見しなさい)」という一文がありました。アメリカの初等教育において必ず教える言葉だそうです。若きに日に出会ったこの問いが、恐らく今もずっと私の中心に存在するのだと思います。社会通念が定めた基準ではなく、私の幸せに基づいて人生を歩んでいく、その全ては、深い自己探求から始まるのだと。私はこのファウンデーションに深くアプローチできるコーチになりたいと思っています。薔薇が薔薇としてその大輪を咲かせ、桜が桜としてその命を全うする。そんな人の在り方に寄与できたら嬉しいです。

ーコーチングと会社員、両方頑張りたいと?
はい!相互作用があると思うので。年齢も性別も国籍もバックグラウンドも違う多種多様な人が入り混じる会社組織の中でこそ、コーチングの本領発揮というもの。学んだことが問われる実践の場の宝庫だと思っています。また、子供を授かり「子供が憧れる社会」というものに関心を持つようになりました。大人って楽しそう、早く大人になってみたいなと。とりわけ日本社会は沢山の組織とその労働で支えられています。働くことがどれほど人を成長させ、人生を豊かにするのか、そんな側面を子供達に伝えたいなと思った時、組織にはまだまだ沢山の課題が内在しています。個が輝くこと、その集合体である会社組織が輝くこと、そのためにも組織とそこに所属する個の課題をその内部からより深く見つめてみたいと考えています。そして願わくは、将来的に社内コーチのような役割を担い、新人研修やマネージメント研修、海外赴任者向けや女性リーダーといった分野でコーチングを提供できたら嬉しいです。育休中の学びを組織に持ち帰ることで、所属企業に貢献できたら最高ですね。

ー最後に働く女性へのメッセージをお願いします。
出産、育児で仕事から離れるということはキャリアにとってマイナスのイメージを持たれがちですが、私は、子供を通じて、また一度組織を離れるからこそ出会える世界の広がりを通じて、何ものにも代え難い財産を得たのではないかとさえ思っています。人生、何がどこでどんな風に役立つかわかりません。育児休暇はブランクではなくブラッシュアップの期間であった、きっとキャリアのどこかでそんな風に思えることがあると信じています。 育児とキャリアの両立、もちろん大変なことも沢山ありますが、最終的には「私にとって譲れない大切なものが二つもあり、その狭間で悩めるなんて、なんて贅沢なんだろう」と思っています。 最後に、日々がしんどいなぁと思った時、とても大切にしている言葉があります。 「nowhere」どこにもないという意味の英単語。そして同時に「now here」今ここにある、という意味の言葉。これも違う、あれも違う、私の幸せはどこにもない、と過ぎ去った過去を悔やみ、未だ見ぬ未来を憂いている間は幸せなどないのだということ。「今」「ここ」を全力で生きた時、幸せは確実にそこにあるのだと教えてくれます。そして子供は誰よりも今ここを全力で生きている生き物。今日もまた、その無邪気な笑顔が、私を「Now(今)here(ここ)」に引き戻してくれる、そんな日々に感謝して過ごせたらと思います。

【インタビュワー所感】
謙虚で、感情に流されること無く、自分の軸をしっかり持ち、着実にステップアップされている女性。インタビューを通して、地に足をつけながらも、自分の人生をしっかり歩んでいく力強さと、自分が経験しただけで終わらせず人のために役立てたい温かい心と、両方が伝わってきて、とても豊かな気持ちになることができました。こんどうさん、有難うございました!

【こんどうさち さんプロフィール】
大学卒業後、新卒で入社した会社にて、人事本部、携帯電話の営業・プロモーションの仕事を経験した後、現在は海外営業部にてアジア圏を担当。この間結婚、出産を経て2度の育児休暇を取得。2度目の育児休暇時に兼ねてから興味のあったコーチングを本格的に学び、会社員をしながらコーチとしての活動を開始する。毎月多くの新規クライアント女性と話をする中で、育児と仕事の両立やキャリアそのものにモヤモヤを抱えた女性が多いことを改めて実感。コーチングを通じここに力を注ぐとともに、自身も「仕事(会社員)」と「育児」の両立のみならず、「自分らしさ(コーチング)」をプラスした生き方にチャレンジする。また将来的には、個の力を最大限発揮できる組織向けコーチングにも関心を寄せる。
(プロフィールはインタビュー当時のもの)

記事作成日:2018年5月25日
インタビュー/記事執筆者:高野美菜子

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