ぶれないのに柔軟、直感なのに戦略的−宇宙一プラス思考な女性の生き方に迫る。


Chapter2.これまでの私

2-1:子育て

ー西川さんを母親に持つお子さんが羨ましい…
私は以前、今よりテキトーに生きていた時期があり、その時の子どもは「自立した子供」ではありませんでした。子どもは親の言うことは聞きませんが、親のやることはよく見ています。その後私が「これではいけない」と自分で決めて動き出すようになってからは、子どもたちもガラッと変わりました。はやいもので娘は就職し、東京に行きましたが、自分がやると決めて自分で選んだ道なので、とても楽しそうですね。

ー母親の行動が子どもたちに大きく影響すると?
母親が子どもに与える影響は大変大きく、例えば子どもが「お母さん、これ見て!」と話しかけてきた時、お母さんが忙しそうに「はいはい」とあしらってしまうと、子どもには「忙しい人には声かけてはいけない」というメッセージが無意識のうちに刷り込まれてしまいます。そして社会人になると「忙しそうな上司にはどうしても話しかけられない」という結果になってしまうこともあるんですよ。親子関係が、社会に出てからの人間関係の基本になるのですね。
また「親に感謝しろ」と世間ではよく言いますが、子どもの頃親から虐待されていたり、頭で分かっていても感情が許せない場合は、感謝できないこともあります。「感謝しなければいけない」と思えば思うほど、感謝できない自分は人間として未熟だと思い込んでしまって辛くなる。
そんな方に「親のことを、一旦は恨んでもいいよ」とお伝えします。素直な感情を吐き出せば、その後にはみんな親に感謝できるようになります。自分の奥底にある綺麗な感情に気づくには、吐き出すことも大切です。

2-2:情報に踊らされない自分になる

ー西川さんはなぜそんなに知識が幅広いの?
私は、世の中の大半の情報はガセネタだと思って生きています(笑)全てに対して懐疑的になるということではなく、「何でも鵜呑みにする前に、自分で考えて調べて結論を出した方が納得できる」と思うからです。今は何でもネットで検索出来てしまいますが、それが実はデタラメだったらどうします?メディアの情報やCMといった私たちが目にする情報の多くは、企業が「消費者にこう打ち出せば売れる」というマーケティングの視点で発信されています。ですから、その情報の裏側や本当のところはどうなのかを知っていると、「世の中でなぜこの業界がずっと儲かるのか」「世の中の図式がどうなっているか」が色々分かってきます。
ダイエットも仕事も何でも、努力や気合だけでは続きません。「何故そうなのか?」という仕組みがわかれば、続けることができます。私は右脳が強いハッピー野郎に思われていますが、意外と科学的根拠が好きなんですね。人間が元気になることであれば、何でも学んで生徒さんに伝えて使って頂きたいので、自分自身も人体実験の連続です。あ、そういえば「元気が無い」と言いますが、「元」の「気」と書くことからも分かるように、最初からみんな元気を持っています。元気が無いのではなく、あるのにそれが隠れて見えていないだけ。ですから「元気」も、出し方さえわかれば、いつでも出せるんですよ。面白いですよね。

ー「5分で痩せる」「2週間で痩せる」という本は多いけど、あれはガセ?
あれはガセではなく、経験値がある人が読めば「なるほど、これがコツだったのか!」と腹に落ち、その通りに結果が出せるというもの。一方で、下積みや経験の土台がない人がテクニックに走ったところで、コツがつかめないから難しい。
私は結婚した時は、今より10キロ以上太っていて、子どもたちが写真を見て「パパは分かるけど、このおばちゃんは誰?」と言うほど今とは別人でした(笑)当時は何をやってもうまくいきませんでしたが、その時の無駄な努力や失敗があったからこそ、コツがわかるとすぐに痩せることが出来ました。脳の仕組みを使い、自分が痩せた姿をイメージしてスリーサイズまで具体的に設定し、あとは現実に落とし込んだだけ。あれから、20年経ちますが、体型は変わっていません。
最初から簡単にできるテクニックを知ってやってみたところで、その通りにはなりません。ですから「失敗したらどうしよう」なんて思わず、何でも経験してみればいいと思います。

2-3:人生で大切にしてきたこと

ー西川さんの決断する時の判断基準は?
私の判断基準は、「自分がやっていて面白いと思うかどうか」です。とはいえ「面白いことしかしない」のではなく、「何をやっても面白くしてやる」というのが私のポリシー。だから、何をやっても面白くなるしかない。これが私の人生の基本的な考え方です。
10〜20代の若いころは親からもらった「顔立ち」優位ですが、40代以降は今までの経験や環境、やってきたことがそのまま「顔付き」にあらわれるようになります。年を重ねるごとに魅力的に美しくなるには、苦難すらも笑えるような経験が大事ですから、私も「苦しい時こそ笑え~っっっ」と自分で決めています。関西人なので、全てを笑いとネタに変える本能があるのかも(笑)悲劇」より「喜劇」の自分の方が人生のネタになりますよね。

→西川順子流天職の見つけ方…


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