Woo!ネタリストであり、リトルムーンインターナショナル株式会社の創業者であり、現副社長の文美月さん(プロフィールは末尾参照)。年齢を聞いてびっくりな美しさとお肌の綺麗さに加えて、内面の強さはもはや超サイヤ人並。そんな文さんも、かつては多くの悩みやコンプレックスを抱えていたそうです。先日自身初の書籍『「悩み」と向き合える女性は、うまくいく』も出版され、ますますご活躍の文美月さん。
女性が、タフに、しなやかに、人生を歩んでいくには『失敗力』を身につけることが大切で、たくさん失敗した分、強くなれる、深くなれる、優しくなれる、自分を好きになれる。まさにそういう経験をしてきた文さんに「でも、失敗はできればしたくない…」という気持ちから一歩踏み出すために、明日からできるコツをお話頂きました。
1.小さく動いてみる。そして自分を認める!
(同志社大学にて。NPO法人 同志社大学産官学連携支援ネットワークでは理事を務める。)
誰にでも、目の前に立ちふさがる『壁』はあると思います。逃げたいなーと思うこともある。本にも書きましたが、「苦しい時は逃げたっていい」と思います。でも、ずっと逃げ続けたところで、それはどんどん大きくなり自分をずっと追いかけてくる。
歳を重ねるにつれ、人は少しずつ保守的になっていきます。壁を乗り越えるのにも、若いとき以上のパワーと勇気がいるため、若い頃に壁に向き合って乗り越えた経験が少ないと心が折れてしまうかもしれません。
また「失敗」なんてこの世の中にはない。すべて「学び」です。そんな風に捉えられたら、人生はどんどん前向きにハッピーになっていくと思います。
その為に大切なことは「まずは小さく動いてみる」こと。大きな一歩を想像すると「無理無理!」とはなから戦意喪失してしまいますよね。さらに「結局自分は一歩も踏み出せてない」という自己嫌悪にも陥りかねません。
だから、小さな一歩でいいんです。勇気を出してセミナにー参加してみるとか、本を買って読んでみるとか。前日までに自分が出来なかったことに今日チャレンジしてみると、明日以降の自分は必ず変わります。そのためには必ず「行動」することが大切です。
自分ができる範囲の小さな一歩を踏み出す。そして、そんな自分をちゃんと認めること。
私たちは人に承認されたり承認することに慣れておらず「自分はあれも出来ていない、これも出来ていない」と、ついマイナス面に目をやってしまいがちになります。でも、自分の人生の主役は自分。まずは、自分自身を承認してあげてほしいですね。
「動いてみたら、こんないいことがあった!すごい、私!頑張った!」と小さなことでいいので行動した自分を認めて、少しずつ自信をつけていけば、だんだんと一歩を踏み出すことが怖くなくなりますよ。
2.世間の目はないと思おう!
(雑誌 STORY(2015年5月号)では、全5ページに渡って文さんの仕事と家族、趣味、社会貢献活動について特集された。また、産経新聞に連載を持ち、KADOKAWAより本を出版するなど、本業のネット通販以外にも活動の幅が広がっている。)
誰でも気になる世間の目、周りの目。
・周りは自分のことをどう思ってるんだろう。
・あの人と比べて、私は全然できてない。きっと駄目なやつと思われているだろうな。
・失敗したら、笑われてしまいそう。
でもね、世間の目なんて実は存在しません。
考えてみてください、「世間」って誰ですか?
実は自分が勝手に創りだしている実態のないものです。「世間の目がある」とその人が思えばあるし「そんなものない」と思えばありません。
また他人の言動について色々とものを言う人はいますが、その人も、別に相手のことを本気で心配して言ってるわけではありません。深い意味もなく発していることが大半で、言ったことすら忘れてたりすることも多いと思います。
そんな人の言葉のために、自分の人生が左右されたり、一歩踏み出せなくなるなんて、もったいない!!
だから、「世間の目、周りの目」なんて気にしなくていいんです。それよりも、自分の身近にいる人や自分にとって大切な人達の意見に耳を傾けて、強い信頼関係を築いて行くほうが大事。マイナスな発言をする人のエネルギーを引き寄せないように、プラスエネルギーを発している人と過ごす時間を増やしてください。そのうちに、いつの間にか周りの目は怖くなくなりますよ。
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3.普段使っている言葉を変えよう!
(文さんがパネラーで登壇されたGoogle Women Willのイベント風景)
私、かみしめている言葉があるんです。この言葉、ご存知の方も多いかもしれません。
思考が変われば、言葉が変わる
言葉が変われば、行動が変わる
行動が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば、運命が変わる
確かにそうだなーと、改めて思います。4年間の専業主婦時代、孤独を感じてマイナス思考に陥りがちだった私ですが、思い切って起業してからの14年間で、本当に人生(運命)まで変わりました。身を持って実感しています。
ここで大切なのは、思考が変わったからといって、急に運命までは変わらないということ。いくら本を読んでも、いくら良い話を聞いても、それで自分の思考が変わったとしても、具体的に行動していかないと何も変わらない。
行動には失敗はつきものですが、それでも行動し続けるから、習慣も人格も変わっていき、やがて運命をも変えられるようになるのだと思います。
そして、言葉を変えることが大事!できるだけマイナスの言葉を使わないようにすることですね。
「無理〜」「そりゃあの人はできるけど私はさー」といった言葉を使っていては、「一歩踏みだそう!」なんてことにはなかなかならない。
まずは、「できるかもしれない」「あの人ができたなら私もできるかも!」と考え、発する言葉を変えてみる。すると、行動する勇気が湧いてくるんです。前向きな言葉を発することで、脳を錯覚させてしまうわけです。
4.自分の選択を正解にしてしまおう!
(「悩み」と向き合える女性は、うまくいく 文美月著 KADOKAWA Amazon,全国主要書店にて絶賛発売中!!)
私が前職の大企業を退職した当時、「こんな大企業で待遇もいい会社やめて、アホやな」と思っていた人がいたと思います。
私が起業した時、「主婦が起業?そんなん絶対無理やろ。わざわざ大変なことせんでも、主婦しといたら良いいのに」と思っていた人もいると思います。
でも私は「あの時、ああしておけばよかった…」という後悔を後でしたくない。
選んだ道がうまくいかなかったら「ほら、やっぱり駄目やったやん」と言われるのは、生粋の負けず嫌いの人間として悔しいですが、何よりも自分に納得がいきません。だから自分の選んだ道に後悔がないように、精一杯とりくみます。
自分が選んだ選択を、「選んで良かった!」って胸を張って言えるように、正解にしてしまえばいいんです。何を選ぶかよりも、何を選んでも正解にする!という方が大事だと思います。
私はその気持ちをずっと持ちながら、ここまで来ましたね。
そうすると、どんどん自分も変わっていって、周囲で関わる人達も変わっていって、応援者が増えて、どんどん歯車がまわりだすようになりました。応援してくれる人や今チャレンジしている人は、基本的にその人自身も非常に前向き。だから私が失敗しても「大丈夫!そんなんよくあるよ」とか「またやったらええやん!ええ経験やん。」と、必ずプラスに背中を押してくれるます。
その環の中にいれば、自分はどんどん成長していける。だから、私は行動し続けるんです。そして私も、頑張っている人を応援したい。
人生一度切りやしね。自分のやりたいことを、後悔しないように。人生は突然には変わらない。魔法なんてない。だからこそ、私も今日お話したことをこれからも心がけていきたいですね。
文美月さんのプロフィール
リトルムーンインターナショナル株式会社 創業者・現取締役副社長 文美月
・NPO法人 同志社大学 産官学連携支援ネットワーク 理事
・タイ・バンコク開催「アジア女性社会起業家セミナー」ITマーケティング講師
・経済産業省・近畿経済産業局 女性起業家支援プロジェクト『LED関西』メンター
・母親起業家対象 “PowerWomanコンテスト ”日本グランプリ受賞
・大阪府・大阪産業振興機構「大阪通販道場」師範、「大阪ネットショップ大学」講師
・2015年設立 株式会社ビューティフルスマイル 代表取締役
【経歴】1993年、同志社大学経済学部卒。日本生命に同志社大学第一号の女性総合職として入社、融資に携わる。留学・結婚・二度の出産を経て、2001年(31歳)、自宅でネットショップ起業。商売経験・資金・人脈・Web知識・商材なしの状態から、品揃え日本最大級の1万点・販売累計417万点(2015年夏時点)のヘアアクセEC専門サイト「リトルムーン」を育てる。夫が経営者として加わり、代表を交代。2006年海外に工場を持ち、製造・卸を開始。現在Web5店舗運営。受賞率1%以下と言われる楽天市場のShop of the Yearを、3度受賞。2010年以降、使われないヘアアクセを募り、発展途上国の少女達に寄贈する活動を開始(累計1万7千点超)、現在はカンボジアでの奨学金創出にも取り組む。
【行政・自治体・大学での講演(2015下半期)】
◎6月 同志社女子大学・現代社会学会 総会シンポジウムにて講演
◎6月 大阪産業振興機構 『大阪商品計画』 にて、ITによる販路開拓に関する講義
◎7月 NPO法人 同志社大学 産官学連携支援ネットワーク 未来経営塾
◎9月 中小企業振興機構 ECフェス(東京)にて、基調講演 及びパネラー登壇
◎9月 近畿経済産業局 女性起業家支援プロジェクト『LED関西』キックオフセミナー登壇
◎12月 日本大学商学部・楽天市場寄付講座にて講義(2回)