働く女性はみなさんこんにちは。Woo!では定期的に働く女性にオススメな映画ネタをご紹介しています。皆さんは『フローズンアース』という映画をご覧になったことはありますか?
アラビア半島で発生した、史上空前の大地殻変動。マグマの水蒸気爆発により、異常低温のストームが地球を襲う。ピラミッドは雪に埋まり、灼熱の砂漠は極寒の氷原と化した。人類はこの未曾有の危機を乗り越え、滅亡を回避できるのか?
ストーリーだけ聞くと面白そうですがなんと映画の評価、星1つなんです。こんな低い評価の映画があるのかという…。でも、なんだか違った意味で人にすすめたくなる不思議な映画なんです。
1.製作会社は「アサイラム」社
ブロックバスターならぬ「モック(模倣)バスター」と呼ばれるアサイラム社の作品。不況の風をものともせず、小さな製作会社なのに、毎月1本のペースで、年間約15本もの作品を作り続ける。批評家たちにぼろくそに言われながらも、「売れるんだから!」と開き直り、模倣作品、スプラッターもの、青春エッチ系や低予算SF作品など、B級路線をまっしぐら!映画館では公開せず直接ビデオでリリースするので、R指定内容もばっちりOK!
なんじゃこの製作会社は…!ですよね。模倣品を世に放ち、それでも成長し続ける。社長は「売れてるんだから!」と開き直る。
『フローズンアース』も、なにを隠そう、このアサイラム社が作った映画なのです。
2.見たくなる理由①同じ映像の使い回し
私ははじめ、この映画がアサイラム社制作とは知らなかったし、またアサイラム社自体も知らなかったので、『フローズンアース、なんかおもしろそう』という興味のまま、普通に観ていました。
でも、開始10分で、異変に気づきました。
「あれ、同じ映像が使い回しされてる…」
たまたまエジプトに旅行に来ていた家族が、地殻変動に巻き込まれるのですが、ものすごい大きな地震がおこるので、人々は逃げまどうわけです。
車も渋滞し、そのうちみんな車を乗り捨てて走って逃げるんですが、その光景に全く緊迫感がなく…。B級感満載。
普通によく晴れた日に、車が5台くらい止まっているところを、10人くらいがわ〜って逃げるっていう…笑。
「ん?なにこれ、なんか変な感じ」と思いつつ観ていると「あれ、この頭に布巻いた女の人が逃げてる場面、さっきも出てこなかったっけ…?」という疑問が…。
そうなんです。同じ映像が使い回しされてるんです(多分。そうか、すごく似てる映像)。思わず「デジャブか!」と突っ込んでしまいました。
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3.見たくなる理由②安っぽすぎるCG
とにかくこの映画のCGがひどい。ピラミッドに雪が積もっていて、それに気づかずに(ってことは、ピラミッドの高さ分雪が積もっていて、その上を歩いていたということ?)ピラミッドから子どもが落ちてしまう場面があるんですが、そのCGがほんとすごい。
まるで、雪山の写真の上から、人形を落としたみたいな。え、何これ平面図?っていう…。小学生でもできそうなCGです。
これを世に出す勇気がすごいし、最初見た時は目を疑いました。呆れて笑ってしまいました。
雪山をロープを使って降りているはずなのに、なぜかその場面に雪がなかったり、そしてその画面も平面に人形的なCGでした(笑)。これまたB級感満載。
4.見たくなる理由③突っ込みどころ満載なストーリー設定
とにかくストーリーに突っ込みどころ満載。多分生粋の大阪人だったら3分に1回は突っ込まないといけないので、すごいしんどいと思う(笑)
雪の積もったピラミッドから滑り降りるなんて普通は死ぬだろうと思うのですが、みなしゅ〜っと滑ってピンピンしていたり、ダムの上を歩いているはずなのに、そこにクレバスがあって落っこちたり。
避難所をもとめて歩くんですが、その探し方も水の中に飛び込んだり、らくだに乗って進んだり、なんでやねんっていうことばっかりです。
結局見終わっても後に何が残るわけでもない映画で、映画の評価が星1つ(5つ中)というのもうなづける。
…でも、このアサイラム社は社員20〜30人の中小企業が作った作品と思ってみてみれば、結構いい出来だなと思わされます。
そして見終わった後、あまりに衝撃すぎて、なんとなくもう一回見たいと思わせられるし、「アサイラム社はほかにどんなC級映画を作ってるんだろう」と調べたくなる…。(調べてしまった)
すっかりアサイラム社の戦略にはまってしまったわけです(笑)
あまりすすんで観たほうがいい!という映画ではないのですが、怖いもの見たさという感覚でみるのはありかも?です。
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