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歯科医院の女性院長に編集長が突撃取材!〜小林千恵さん〜

どんな職業につこうとも、人の上に立つというのはそう簡単ではないもの。今回は、発想を転換することで、肩の力を抜いて院長の仕事にやりがいを感じられるようになったという、大阪の歯科医院で働く女性院長の小林千恵さんの体験談をお聞きしました。

1.周囲の期待を背負って歯医者の道へ。

もともとは、医者になりたいなと思っていましたが、大学受験直前に、これは難しいと感じて進路変更をしました。
この時に歯医者を選んだのは、母方の祖母が戦時中、歯医者になることを志半ばで諦めざるを得なかったことと、亡くなった父方の祖母がずっと歯医者になって欲しいと言っていたことが心にあったことが大きかったです。

2.実際に働いてみて、歯科医の仕事のやりがいを実感。

「どうしても歯医者になりたい!」という積極的な理由があって歯医者になったわけではなかったので、学生の時も、免許を取ってからも歯医者の仕事が楽しいと思えずもがくこともありました。
ただご縁があって、今のクリニックで働くことになったことで「歯医者の仕事って面白い!」と感じられるようになりました。

治療を通して、患者さんが笑顔になられることや、患者さんから必要とされていると感じられることへのやりがい。

もっともっと歯科医師としての技術を高めていきたいと思うようになりました。そんな矢先、上司から新しい院の院長を任せたいという話を頂きました。

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3.発想を転換すると、院長の仕事がぐんっと面白くなった。

仕事に対して、自分自身がまだ満足のいく結果が得られていなかったですし、「人の上に立つならもっと勉強してから」という思いがあったので、最初は院長なんて私には無理だと思い、上司にもそう伝えました。

でも、最終的に引き受けたのは、「チームキャプテンとして私らしいチームを作ってみよう」と思ったからです。

私は小学校の頃からずっとバレーボール部に入っていてバリバリの体育会系で育ちました。

院長になった当初は「院長は監督だ」と考えていたので、その立場でどうしていけばよいか悩むことが多くありました。

でもある時、院長はキャプテンなんだということに気づきました。「そうか、バレーボール部の時と一緒だ。みなをまとめる立場ではあっても、みなと同じ目標に向かって、一緒に頑張る仲間なんだ。」そこから気持ちが楽になり、少しずつ院長の仕事をしていけるようになったと思います。

この発想の転換は、院長をしていく上でとても大きな出来事でしたね。

4.院長の仕事の醍醐味とは?

院長になってみて思うこと。

それは、様々な立場の思いが交錯する中で指揮を取ることの大変さです。

私の中にも、歯科医師という医療人としての思い、院長という経営者やマネージャーとしての思い、メンバー達の味方で同じ目線でいたいという思いなど様々ある上に、メンバー1人1人の思いもある。すべてが合致することはなかなかありません。

そんな中、みなに納得してもらえる指針を示すために、思い悩むことも多々あります。でも、考えの違う人々が集まってチームを作り、試行錯誤しながらメンバーが成長し、チームとして結果が出る。これを一番近くで感じられることこそが、院長という立場の醍醐味だと今は思います。

これからも、私たち一人一人が成長し、活き活きと働ける職場を作っていきます。そして、患者さんにも、働くメンバーにもみなから愛されるクリニックであり続けたいと思います。

ハンサムWoo!manプロフィール

タクデンタルクリニック(一般歯科、歯科口腔外科、訪問歯科、在宅歯科診療等)
院長 小林 千恵(こばやし ちえ)さん

歯学部を卒業後、医療法人乾洋会トミデンタルクリニック入社。自身の技術も磨きながら、院長と衛生士のパイプ役として仕事をする経験を経て、2011年8月にタクデンタルクリニックの新院長を任される。現在は、院長の仕事に加えて院の広報活動も行いながら、仕事の幅を広げている。

小林さんが働くタクデンタルクリニックのサイトはこちら