働く女性の皆さんこんにちは。Woo!では定期的に働く女性にオススメな映画ネタをご紹介しています。今日ご紹介したい映画は『ツレがうつになりまして。』映画『ツレがうつになりまして。』は、細川貂々さんという方が、2006年に幻冬舎から出版したコミックエッセーを、2011年に映画化したもの。夫の幹男を堺雅人さんが、妻の晴子を宮﨑あおいさんが演じています。この2人のキャスティングは、これ以上ないというほど物語にぴったりでした。
特に夫婦で観て欲しいこの映画の中で、心をうつ言葉を今日は3つご紹介します。
出典:ib.huluim.com
1.「ツレがうつになりまして。」のあらすじ
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幹男はクレーム係の仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作る。ある朝、イグアナのイグに「食欲が羨ましい」とか、ゴミ箱の前で「これみんな要らないんだよね」とつぶやく。翌朝、真顔で「死にたい」と呟く。激務とストレスによる 心因性うつ病で「心の風邪」で半年から1年半かかると診断される。上司は「忙しくて皆うつ病みたいなものだ」と辞めさせない。漫画家で結婚5年目の晴子は古道具屋に器が「割れなかったことで価値がある」といわれ、ツレに「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。薬で元気になるが揺れがあるからと注意され、認知療法で日記をつける…
引用:Wikipedia「ツレがうつになりまして。」
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映画の最初の中盤までは、比較的ゆっくりしたペースで物語が進みます。意外な展開も特になく、隣人の日常を垣間見ているような感じで、ちょっと物足りないな〜と思って観ていました。
でも逆にそれが、「うつ」は他人事ではなく、日常の中で誰でも「うつ」になる可能性があることを示唆しているのかもしれません。
ところが後半、夫の幹男が自殺未遂をするあたりから物語は急展開していきます。そして後半の私は…終始号泣でした。
2.①いつか必ず、今のことを笑える日が来る
作者の細川さんは、「うつに対する知識として「精神的に弱い人がなる」「神経症のようなもの」というイメージを持っていた。作者の周りの人の病気に対する知識の乏しさや誤解が多いと感じ、自分達の世の中にうつ病の事を広めたい」という思いで本を書かれたそう。
そんな作者や家族の実体験をもとにした映画なので、物語の中には終始、胸をうつ深い言葉がたくさん出てきます。
辛いことを体験して、その中でもがき、乗り越えていった人にしか言えない言葉だからこそ、心に刺さる。私は何度も号泣していまいました。
その中のひとつが「いつか必ず、今のことを笑える日が来る」という言葉。よく聞く言葉だけど、この言葉の持つ意味は本当に深いですよね。
この言葉を励みに、私も今、頑張っていけそうです。
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3.②あけない夜はない。たとえあけた空が曇だとしても、夜よりはずっと明るい
一番最後に、宮崎あおいが言うセリフ。うつというのは、ある日突然よくなるとか、完治した!というわけではなく、「三歩進んで二歩下がる」感じで少しずつよくなっていくそうです。
この状態がいつまで続くのか…と思うと、幹男も、それを支える妻も、周囲も、とてもしんどいし苦しい。迷惑をかけて申し訳ないと自分を責めてしまう幹男の気持ちも分かるし、頭では分かっているけれど、イライラしてしまう晴子の気持ちも分かる。
それでも、日々二人三脚で歩いて行きながら、少しずつ成長していく2人の姿にも、勇気づけられます。
ーあけない夜はない。たとえあけた空が曇だとしても、夜よりはずっと明るいー
4.③健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも…
これは、結婚式の時に誓う言葉ですね(教会式の場合)。
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健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
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晴子と幹男は、同じ時に同じ教会で結婚式をあげた夫婦と、毎年同窓会をしています。その同窓会に、うつが原因でなかなか参加できず、2年ぶりに参加した時、晴子が皆さんの前で言った言葉がこれでした。
「結婚式のときに誓ったこの言葉を、今日改めて思い出して…夫がうつになったこの時間の中で、私たちはやっと夫婦になれたのかな」と。
…号泣でした。
人生、良い時ばかりではありません。もしかしたら、良い時の方が少ないかもしれない。悲しい時もあるし、どちらかが病気の時もある。仕事がうまくいかなかったり、お金がなくて苦しい時もある。
それでも、お互いを敬い、慰め、助け、命あるかぎり真心を尽くせるのかどうか。
一緒に乗り越えることで、夫婦の絆は深まり、お互いがより愛おしい存在になるのでしょうね。
私も、そんな夫婦でいられるように、自分自身人として、成長し続けていきたいなと思いました。
「ツレがうつになりまして。」おすすめです。
画像引用:©TOEI COMPANY.LTD.
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