働く女性の皆さんこんにちは。関西国際空港の近くで体質を食事だけで調整する「食養指導」が受けられる鍼灸院を営んでいる郷美由貴と申します。
前回の記事では肌荒れの原因でもある「便秘」を解決するために、
代表格である「ヨーグルト」「腸内洗浄」「スムージー」を選択することの“落とし穴”について触れました。
積極的にこれらの方法を取り入れても、便秘が改善しない方もいらっしゃると思います。
そんな方が気を付けておかれたほうが良い情報を今回の「解決編」で書きました。
前回の記事をお読みでない方は「問題編」をぜひご一読下さい。
1. 皮膚は大腸の鏡
東洋医学では「皮膚は大腸の鏡」と申します。
皮膚と大腸は密接に繋がています。
大腸がしっかり働いている状態だと老廃物がきちんと排出できます。
その結果、腸壁の美しさが皮膚に反映されるのです。
単純に言うと「皮膚が美しい人=大腸が美しい人」と言い換えることが出来ます。
では便秘がちの方はいかがでしょう。
肌がくすんだり、乾燥していたり、口の周りや頬にかけて
湿疹や吹き出物が出やすかったりしていませんか?
肌トラブルの多くはそんな「大腸の不調のサイン」です。
どうして不調になったのかに目を向けながら、
便秘の原因と対策について考えてみましょう。
2. ヨーグルトは腸に良いと言われているけど・・・・
例えば乳酸菌を摂取しようと「ヨーグルト」に手を出す際に注意して頂きたいのが、
ヨーグルトは乳酸菌があり、善玉菌を増やすという情報が昨今の常識ですが、
そもそも「冷えて機能が悪くなった腸に、さらに冷やす作用が強いヨーグルトが入るとどうなるか」を考慮する必要があります。
私たち人間も、真冬の寒空の下では、極力外出したくありません。
大腸も同じです。冷えると動きが悪くなるのです。
善玉菌だって生き物です。寒い環境では動きが鈍くなるのは当たり前です。
普段から別段冷え性にも悩まされていない方で、むしろ運動などを定期的にされて身体がポカポカと温かい、
全身から汗がかける方(首から上のみ大量に汗をかく方は除外)は、
「冷え」とは関係ない原因で便秘していることが多いので、ともすればヨーグルトも体質に合うと考えられます。
逆に「冷え性」ですでに悩んでいる、生理痛が辛い、平熱が36.0℃以下、アレルギーがあるなど、
体温が下がることで不調が悪化する状態の方は、ますます腸の機能を落とす結果になりかねません。
便秘=ヨーグルト&乳酸菌
便秘=腸内洗浄
便秘=スムージー&酵素
という対策論ではなく、 そもそも便秘の原因がどこにあるのかを考える。
原因も分析せずに、対処などできるはずはありません。
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3. 便秘の原因にも種類がある
東洋医学的に分類しても便秘には最低3種類あって、
【1.冷えタイプ】大腸が冷えることで便秘になる方
(腸の細胞の動きが冷えによって鈍くなる状態)
【2.消化不良タイプ】肉など消化に時間のかかるものを食べ過ぎて便秘になる方
(薪ストーブに薪を詰めすぎてスムーズに燃えないような状態)
【3.ストレスタイプ】ストレスなど気が張りすぎて便秘になる方
(リラックスしない所為で腸の動きが低下している状態)
があります。
ご自身の便秘が【1.冷えタイプ】である方は、余計に冷やす選択肢を除外するほうが無難です。
このことはスムージーや野菜ジュースにも同様のことが言えます。
バランスよく食事をした上でスムージー等を取り入れている方は別ですが、
身体がすでに冷えている状態で、「酵素」だの「ビタミン」だのを得ようとしたところで、
機能が弱った小腸・大腸にそれらが吸収できるでしょうか。
4. おススメする便秘解消法とは
ではそんな中で、「じゃあ何を食べたらええねん?!」とご立腹の方もいらっしゃるかもしれません。
私が実際に臨床現場で指導しているのは、
「冷えているなら冷やすものを控える」
「消化不良なら食事量を控える」
「ストレスが原因なら、リラックスする手段を探す」
これだけです。
医学的に便秘は食べて治すもんではありません。
動物の身体は本来元気な状態を維持できるように出来ていますから、
「元気を損なう食習慣を控える」だけで本来持っている元気を取り戻すことが出来ます。
無駄に努力をする必要はありません。
今現在「冷えている」方は、今の今まで「身体冷やすもん」をようさん食べてきた証拠。
「ほな何が冷やすもんなん??」とネットで検索する前に、自分が普段何気なく口にしているもの、
1日に1回、ほんのちょっとでも食べ続けているものがあったら、それを見直してみて下さい。
それが積もり積もって今の身体が出来ているわけですから、
「健康や美容に良い」とか、「栄養価が高い」とかそんな常識を外して「そーいえばよくコレ食べてるな」って食べ物。
それを“容疑者”としてリストアップする(笑)。
それを10日~14日間控えると、「当たり」の場合は便の出方に変化があります。
ネットでは不特定多数の方がご覧になるため、
「この食材が身体を冷やす」とか「この食材が便秘に効く」という言い方では誤解が生じますので掲載できませんが、
自力でその食材が「体質に合っているかどうか」を判断する方法をご紹介させて頂きました。
ご質問がある方はお気軽に当院までお問合せ下さい。
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電話 072-425-3661(※完全予約制。営業のお電話はご遠慮下さい)
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アトピー、アレルギー、リウマチ、うつ、摂食障害などの難治性・炎症性・慢性疾患専門東京~鹿児島まで、芸能人やアスリートの方も来院。医学博士との共同講演、健康食雑誌にも取材を受ける食養指導士の資格を持つ女性鍼灸師が手掛ける食養指導が付いた施術が人気の秘訣。出張施術承ります。
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