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女性向けセミナー〜女性が活躍する組織とダイバーシティ経営レポート@広島〜

働く女性の皆さんこんにちは。先日、広島県にて、人材コーディネート事業キックオフセミナーとして「多様な社員が活躍する組織を創るダイバーシティ経営セミナー」が開催され、Woo!を運営する株式会社ナチュラルリンクの高野(こうの)もパネラーとして登壇させて頂きました。

1 男性と女性で、昇進においても違いがあるらしい!


パネラーゲストの1人である、一般社団法人 at Will Work 理事長の藤本あゆみさんの「昇進における男女の違い」についてのお話は大変興味深いものでした。

藤本さんは、以前Googleで働いておられました。Googleでは異動や昇進については世界中どこにでも社員が自分で申請を出すことができるらしく、クリアする項目が10ほどあり、その項目を自分がクリアしていると思えば申請を出せるそうです。

この昇進申請に関する男女の違いを、Googleが全世界的に統計をとって調査分析したところ、「女性社員は10項目のうち9以上満たしている思った時点で申請を出すけれど、男性社員は5ほどあてはまると思えば申請を出す傾向にある」ということがわかったそうな…

まじですかッ!

女性は自分を過小評価する傾向にある「インポスター症候群」と言われることもありますが、それは日本だけのことではなく、世界共通で起こる事象なようです。

だからこそ上司の皆さんは、女性の「できません。無理です」という言葉だけを見るのではなくて、女性のチャレンジの背中を押す育成をすることが大切だとおっしゃっていました。

2 女性社員の育成について、現場の女性が感じる本音は?

「女性社員の育成」について、パネラーゲストのお一人である、日本政策金融公庫中国ブロック女性活躍推進専任者、岸口紋子さんのお話は興味深いものでした。

「単に褒めるだけではなく、仕事に対してのフィードバックも行い、時に厳しい指導も行うことが大切である」

特に男性の上司の皆さんは、女性社員に必要以上に遠慮してしまったり、厳しいことはどうしても言い難いという方が多いようなのですが、成長意欲の高い女性こそ厳しく言って欲しいし、それによって自分を高めていきたいと思っている。

だから上司の皆さんも、遠慮しすぎず、言うべきことはしっかり言って欲しいということでした。

同じ働く女性としても大変共感できる内容でした。

次のページ>>> トップは組織に対してどうアプローチするべきなのか…

3 社長がどのようにメッセージを発信していくのが良いか?

女性活躍を進める上で大切なのは「トップの方の本気度」「メッセージとしてそれをどのように発信するか」。
atWillWorkの藤本さんがおっしゃっていたことは、
・ビジョンは示すが、具体的な行動は社員を信じ、任せて欲しい
・失敗を許容する文化を作ること(すぐに罰しない)
・トップと話す機会を定期的に設け、現場の声を聞くことを恐れないこと

岸口さんは、
・トップは本気度を職員に向けて発信し続けることが大切
(実際この4月に専任者となり、専任者説明会において、2人の役員と2時間みっちりディスカッションを行い、本気度を感じた)

ファシリテーターで、女子未来大学のファウンダーとして女性支援を行う株式会社OMOYAの猪熊真理子さんは、
・女性活躍推進やダイバーシティ経営の自社での意味、「なぜそれをやるのか」を明確に組織に伝えること、何度も伝えること
・体外的な発信も重要だが、外ばかりで中(社内)には伝わってないということがないように、内部に伝えることが大事
とおっしゃっていました。

4 これからの時代に、社員がイキイキ働ける会社のあり方とは?

最後に、「社員の可能性を最大限活かすことがえきる強い会社とは」というテーマでみなでパネルディスカッションを行いました。その中で4人が共通して口にしたのは「柔軟に変われる会社である」ということでした。

変化を恐れない、前例がないことに逃げない、世間の常識を疑い柔軟に変わること。これだけ世の中の変化が早い時代の中で、変わることを拒んでしまえば、自社だけ取り残され、存続することはできない。自社自らが変わっていく勇気が大切ということでした。


参加者の満足度も大変高く、学びの多いセミナーでした。
女性活躍やダイバーシティだけに関わらず、これからの時代は会社も個人も過去の成功体験にとらわれず、柔軟に変化していくことが求められているのですね。