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女性が働き続けるために大切なこととは?〜キャリアカウンセラーからのアドバイス〜

働く女性の皆さんこんにちは。高橋紀子です。仕事をする時に、自分の「成長スピード」を気にしたことはありますか?「スピード」と言っても誰かと速さを競うものではありません。焦ったり、自分を追いつめたりする必要はないのですが、これから訪れるライフイベントを余裕の笑顔で乗り越えるための準備として、ちょっと考えてみませんか?

1「女性は成長スピードを意識した方がいい」理由とは


結婚、出産、育児は全女性が体験するもの・しなければならないものではありませんし、個人の自由です。ただ、そうしたライフイベントを選択した場合、女性は男性よりもライフイベントから受ける影響が大きく、特に「出産」に関しては個人差がありますが、医学的リスクを考えると多かれ少なかれ「出産に適した年齢」があることは無視できません。

私自身も2人の子どもがいますが、出産や育児に関するリスクを考えた時、「この時期に産みたい」という年齢ゾーンがありました。もちろん子どもは授かりものですから、希望通りの時期に妊娠が叶うとは限りませんが。
ただ、この「妊娠・出産」というライフイベントを選択した女性はもちろんのこと、それ以外にも病気や介護に遭遇する場合もあるわけですから、「一時的にキャリアが途切れる」時期があるという、ある種の制約については考えておいた方がいいと思うのです。

では、この人生のビッグイベントとキャリアの分断という転機を乗り越え、その後もイキイキと自分らしく仕事をしていくために大切なことは何でしょうか。

2 求められる人材になること


それは、「また職場に戻ってきてほしい」と周囲から求められる人材になっておくことです。
上司は部下の仕事に対する姿勢や成果を評価する立場なので、あなたにしかできない仕事や影響力を発揮し、地道に努力していたら、今までなかった制度や働き方を作ってくれる可能性はあります。実際に、「どうしても戻って来てほしい社員だから時短制度を作った」「短期雇用でカバーして育休復帰後の居場所を用意して待っていた」という事例はたくさんあります。

いつ訪れるかわからない一時的な職場からの離脱に向けて、より積極的に成長スピードを速めておけば、キャリアの継続を会社と相談しながら作っていくことは十分可能なのです。

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3 成長スピードを上げるコツとは


では、何を意識したら成長スピードを上げられるのでしょうか。

ポイントは3つあります。

1つ目は「1から10を学ぶ」ことです。
例えば、社内イベントの司会を任された時。もらった原稿をただ覚えるだけなのか。自分で一度原稿を作ってみるのか。過去の社内イベント資料を見て今までの成功事例や課題を研究するのか。あるいはセミナー講師の動画を30本見て研究するのか。実際のセミナーに参加して司会進行のテクニックを学ぶのか、他にもいろいろ考えられます。あなたの取り組み方次第で1つの仕事から10を学び、10倍、あるいはそれ以上に成長することができるのです。原稿を読むスキルだけを身につけるのか。それとも過去の事例を研究して課題解決する力や場を仕切る力、表現力まで身につけるのか。工夫と努力次第で成長スピードがどんどん加速します。

2つ目は「チャンスは一度しか訪れない」と本気で思うことです。
目の前にチャンスと思える仕事がある時、あなたは思い切って手を挙げて挑戦しますか?あるいはもっと準備してから次に手を挙げようと見送りますか?
「次のチャンス」はいつ巡ってくるかわからないもの。時間的制約があることを意識して、思いきって「目の前にあるチャンス」を掴みに行く方が、早い時期にたくさんのことを学べます。
「もっと仕事ができるようになってから」と思うかもしれませんが、できるようになる日がいつ来るかなんて、誰にもわかりません。もうできているのに気付いていない場合だってあります。それなら、今できる範囲で精一杯やってみませんか?その方が結果的にうまくいきますし、うまくいかなかったとしてもそれも勉強。少しずつでも必ず前に進めます。

3つ目は「組織(上司)とのすり合わせ」をすることです。せっかく磨いたスキルが仕事で役に立たないのはもったいない!組織から求められる人材になるためには、組織が求めるスキルや能力を把握し、自分がどう貢献できるかを上司と話し合っておくことが大切です。「戻って来てほしい人材」になるために、独りよがりにならずに、職場での役割を今のうちから上司ときちんと話し合っておきましょう。そこでもらったヒントをもとに自分を磨くことで、職場での成長スピードがググっと加速しますよ。

4 将来のために今できることを


どんなライフイベントが訪れてキャリアが中断しても、それに左右されず「組織に必要な人材」として戻れるように、今のうちから成長スピードを上げていきましょう!