私はもともと、プレゼンテーションが大の苦手でした。人前で話すなんてとんでもない。学校の国語の本読みも嫌いだったし、社会人になってからの朝礼も「頼むから当たりませんように…」と緊張しまくっていました。
でも、今は人前で話すことが、仕事の大半をしめている。人生不思議なものです。
そんな私の、プレゼンに対する苦手意識を取っ払ってくれたのが、ガー・レイノルズさんでした。(TOPの写真の男性です)
プレゼンテーション指導の世界的な第一人者で、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ流のプレゼンに独自のノウハウを融合させています。日本との関わりも深く、またプレゼン自体もシンプルなのでとてもわかり易い。
それ以降、私のプレゼン資料は紙芝居のようになり、聴衆の方からも「面白い!」「眠くなく最後まで聞けたのは初めて!」「資料の作り方を是非教えて欲しい!」などと言っていただけるようになりました。
1.文字は不要!画像をつかって視覚にうったえよう!
以前の私のプレゼン資料は、吐き気をもよおすほど、文字やグラフがぎっしり詰まったものでした。なぜなら、話すのが苦手なので、言いたいことを全て資料に埋め込んでしまっていたから。「あとはそれを読むだけなので、安心やー」と思い込んでいたのですが、実はこれが落とし穴。
たいていのプレゼンは、文字が羅列された資料が多いので、プレゼンってこんなもんと思ってしまいますが、これはNG。
文字が多いと、聴衆はどうなるでしょうか。
・うわ、めっちゃ文字多いやん。聞く気失せるわ〜
・1枚ごとのスライドの説明がめっちゃ長くない?退屈〜
・もう読めばわかるって〜。何のためのプレゼンやねん〜
その結果、1人、2人と、聴衆は白目をむきはじめるのです(爆)。文字の多いプレゼン資料を使って聴衆の心を引きつけるには、よほどのプレゼンスキルがない限り難しい。
ポイントは、『視覚で訴えること』。まるで、紙芝居のようにです。
「オーストラリアに、エアーズロックという岩があります。世界で2番めの1枚岩で、標高が335メートル、全長が9.4キロもあります。このあたりは赤土なので、エアーズロックもオレンジ色をしていますが、朝日や夕日によってその色を変えるなんとも神秘的な岩です」
と文字で書くよりも、
エアーズロックの写真を1枚、じゃん!と見せる方が、よっぽど分かりやすいですよね。文章で書くのではなく、視覚で訴える。説明は、資料にはかかず、口頭で行うことが鉄則です。
2.ポイントは15文字以内で。
とはいえ、全く文字をつかわないことは無理な話であって。時には、ポイントを箇条書きで伝えたい時もありますよね。
そんな時でも、ずらーっと書かない。
ポイントが3つあるとするなら、1つが15文字以内になるようにしましょう。
ポイントは、決して長文ではありません。
つまりは、本当に言いたいことは何か、シンプルにそぎ落とす作業が必要になるため、そこまで考え抜いて言いたいことを絞るからこそ、相手に伝わるものになるのです。
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3.投影資料と配布資料は別で用意する。
投影資料に文字を羅列し、それをそのまま配布資料でお渡しすることが多いですよね。でもこれって、今から始まる映画の内容を、全部あらかじめ言ってしまってるのと同じ。聴衆は、前もってぱら~と資料をめくって、「はい、今日言いたいことはだいたい分かった」とそこで自己完結してしまい、肝心のプレゼンスタートの時には聞く気が半減していることが多いです。
また、スライドを長く説明していると、「いや、読めばわかるし。」とイライラがつのり、そう、最終的には白目をむくんです。配布資料はメモができる程度で、テーマやタイトル、ポイントのみを書いておくようにして、投影資料とは別で作っておきましょう。
4.落語を参考にしよう!
日本人は、話すことが苦手という人が多いです。が、ガー・レイノルズさんは言います。
それは違う。なぜなら日本には、落語という素晴らしい芸がある、文化がある。落語は、プレゼン資料も何もなしに、情景を思い浮かべ、聴衆の心をひきつけることができるのだ。日本には本来、世界の中でも珍しく、話す文化が根付いていて、本来は話すことが得意な民族なはずなんだよと。
プレゼンを上達させるには究極、落語を見に行ったり、落語を勉強することがオススメです。(ちなみに私も今、落語を聞いて勉強しています。)さぁあなたも今日から、目指せ!プレゼン美人!