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女性は福利厚生が整った大手企業なら本当にイキイキ働き続けられるのか?

働く女性の皆さんこんにちは。ナチュラルリンクでは「人事Gate(人事ゲート)」で女性活躍推進に関するコラムを執筆しております。今回はその中から、「福利厚生と女性活躍について」の記事をご紹介します。

皆さんは福利厚生と女性活躍に関係があると思いますか?

1 大企業の方が女性が活躍できるのか?


仕事柄、大企業の女性の皆さんとも、ベンチャー企業や中小企業の皆さんとも、
幅広く色々なお話をお聞きする機会があります。

世間一般的には、大企業の方が、女性が活躍できると思われている風潮がありますが、
お話を聞いていると、必ずしもそうではないと感じます。

確かに大企業の方が、福利厚生が整っています。
短時間勤務ができる期間が長かったり、金銭面で手当も多かったりと、
安心して働き続けらる環境はあります。
そして最近は、出産を機に退職される方も、以前と比べるとかなり減ったという印象を受けます。

2 制度が整っていても・・・


ただ、それで万々歳かというとそうではありません。

・時短勤務になると、周囲より働く時間が短くなり、必然的にパートができる仕事中心に なってしまった。昇進も見込めず、モチベーションが上がらない。

・上司に働き方の変革を呼びかけても、前例がないのでなかなか実行できない

・夫が転勤が多い仕事についているので、そのうち自分は仕事を辞めないといけない

大企業は、福利厚生が整っていて、安心して働き続けられますが、
一方で、個々に柔軟に対応できる状況ではないというデメリットもあります。

ですので、「両立はできるが、一時的に仕事のやりがいを諦めざるを得ない」という部分で、葛藤されている女性は多いです。
もちろん、本人の意欲に応じて、上司も女性に仕事のチャンスを与えて
いかれるとは思いますが、忙しい職場だとコミュニケーションが十分にとれず、
すり合わせできていない部署も多いです。

また1人をOKしてしまうと、皆に示しがつかなくなるので、
どうしても会社規定の中でしか決定できない。
よほど社長が大きな転換をしない限り、変えられない部分があるのも事実です。

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3 中小企業はどうか?


では一方で、中小企業やベンチャー企業はどうでしょうか?

確かに、大企業ほどの福利厚生はないとはいえ、最低限の育休制度はありますし、
最近は時短で復帰されている方もよく見かけるようになりました。
(創業期のベンチャー企業はのぞきますが)

また、フルタイムで働きながら、育児と仕事を両立されている方もおられますし、
在宅ワークをされている方もおられます。

実際、大企業よりも、色々な働き方ができています。

4 柔軟な対応ができる強み 


中小企業の良いところは、社長との距離が近いということ。

本人にやる気があり、実力が認められていれば、柔軟に個々に対応がきくというところは、
中小企業の大きな強みです。

あるベンチャー企業で、旦那さんが海外に転勤されることになり、
自分もついていくことになったという女性がおられました。

「自分には今既に子供もいるし、もうこれは自分は会社を辞めるしかないな。
 うちには海外支社なんてないしな。。」

そう覚悟され、社長にお話にいかれたところ、

「今はネットも繋がってるし、何の問題ないよ!
 海外いっても経営企画室として働き続けたらいいじゃないか。
 辞める必要なんて全くないよ!」

と社長がおっしゃったのです。

そして実際に海外に行かれてもなお、社員として働き続け、
つい最近になって、日本に戻って来られました。
なんとその間の仕事ぶりも評価され、給料は上がり続けているというのもまた驚きでした。

ご本人にお話を聞くと「私は大手企業で働いた経験もありますが、仕事と育児を無理なく両立するには、大手がいいと思います。でも、仕事にもやりがいを求めるなら、絶対にベンチャー企業の方がいい。その分、成果を求められるから大変だけど、それがやりがいですよね!」とおっしゃっていました。

もちろん、本人さんの仕事へのやる気、実力、責任を果たす覚悟などはありますが、
こうして柔軟に対応でき、個々のプライベートに配慮がきくのは、
規模が小さい会社ならではの良さです。

そう考えると、必ずしも大企業の方が女性が活躍できるということではなく、
中小企業でも、「変化に強く柔軟に対応できる」という強みを活かせば、大企業以上に女性が活躍する会社を作ることも可能なのです。


いかがでしたか?「大手企業よりも中小企業の方がいい!」と一概に言えるものではありませんが、就職活動や転職の際に、安易に「大手企業に行く!」と考えてしまうのではなく、中小企業や規模の小さい企業も選択肢として考えていくのはとても大切なことです。他人にとっての良い会社が、自分にとっての良い会社とは限りません。しっかり自分の価値判断で企業を選んでいきたいものですね。

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