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決めるとは「捨てる」こと〜断舎離できる自分になるために〜

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働く女性の皆さんこんにちは、小川由佳です。
今回は「捨てる」ことについて書いてみたいと思います。

1 「捨てる」を意識していますか?


私は捨てることが苦手でした・・・。というか、ぶっちゃけ今も苦手です、
誕生日に買ってもらった服、お土産でもらった小物、親や友人からもらった手紙、写真等々、特に思いの入ったものはなかなか捨てられません。

モノだけでなくコトについてもそう。

「せっかくここまでやってきたのに、もったいないかな」
「もしかして今みたいな条件って捨てちゃったら後悔するかな」

なんて思ってしまう私がいます。

2 私の「捨てる」のきっかけ


そんな私が思い切って「今の生活を『捨てる』」ということを実行できたのは、2010年のこと。

妊娠を機に通い婚をやめることにし(それまで、東京に住む私と京都に住む夫は月に2~3回、週末に会う生活をしていました^^)、これまでしていた正社員の仕事を契約に変え、住む場所を東京から京都へ変えました。

東京での通い婚生活は夫と恋人のように過ごせて楽しかったし、友人達も周りにいて心強く、また、収入もけっこうよい方でした。
だから、その生活を一変させるのは、当時はすごく怖かった。

「13年ぶりに夫と”同居”してうまくやっていけるかな」
「子供が出来て万が一後悔したらどうしよう」
「時間的に融通が利かなくなるし、仕事に制約ができちゃうんじゃないかな」
「自分の価値を感じられなくなったらどうしよう」
「慣れ親しんだ土地から離れて大丈夫かな」
「親しい友人と簡単に会えなくなっちゃうけど、さびしくないかな」

などなど、
いろんなことをぐるぐる考えました。

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3 そんな私を後押ししてくれたこととは?


でも、結局背中を押したのは、自分の年齢と、ある友人の存在、そして最後は直感でした。

年齢について言えば、40歳を超えた頃から「そろそろターニングポイントかなあ」という気持ちが出てきていました。

そして、これまで主に自分のためにがむしゃらにがんばってきたけど、これからは誰かのためにがんばる人生にしたいなあ、これまでもらったもの・得たことをお返しする人生にしたいなあ、と漠然と思っていました。

友人について言えば、私の友人で、ヨーロッパ人と結婚してヨーロッパで子供と共に家族3人で暮らしている女性がいます。

10年ちかく前、彼女はその彼と結婚した後ヨーロッパに住むかどうか悩んでいました。
やはり彼女も日本での人間関係や責任ある仕事、生活基盤を捨て、新しい土地(それも外国)で一から始めるのは怖い、そういう気持ちだったんですね。

私も何度か相談を受けました。

でも、結局、彼女はヨーロッパに行くことを選択し、今では現地に馴染み日本食の教室を自宅で開いています。インターネットでも登録を受け付け教室は満席になるなど、とても盛況のようです。

悩んだ末、今一番大切なものを選んで他は捨てる決断をした彼女。
その結果として、新しいものを得て、それを自分の力で活かし、大きく育てていっている彼女。

純粋に、素敵だなあと思いました。

それから数年して、自分に同じような決断の時が来たとき、彼女を思い出し、そして自分の直感「やってみてもいいかも」を信じ、新しい生活に飛び込みました。

今はその選択をしてよかったと思っています。

4 捨てることで得られること


企業経営者にとっては、攻める戦略よりも撤退する戦略を取る方が難しいといいます。
これまで持っていたものへの思い入れ、なくなった状態に対する不安、・・・等々、自分の体験を思い返しても、とてもうなずける話です。

ですが、捨ててみて思うのは、捨てた分、何か別の新しいものがやってくるということ。
捨てた分、空間ができるので、そこの新しいものを取り込む余地ができるような感じですね。

そして、捨ててみると、案外オオゴトではなかった。
自分が思うほど捨てたものに依存していたわけではなかった。

そんなことに気づきます。

捨てるというのは、セミが幼虫から成虫になるように、これまでの皮を脱ぎ捨てることで、それまで持っていなかった新しい視点や機会を得る行為なのかもしれません。

みなさんにとって今選ぶべきものは何でしょうか?
そして、みなさんは何を捨てますか?

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