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女性部下育成で、女性に合わせた接し方を心がける以上に大切なポイントとは?

働く女性の皆さんこんにちは。ナチュラルリンクでは「人事Gate(人事ゲート)」で女性活躍推進に関するコラムを執筆しております。
今回はその中から、「男女の接し方」の記事をご紹介します。

上司の皆さんが、日頃どのように接しておられるか、そしてご自身は、自分の部下や後輩にどう接しているか、少し考えてみてください。

1 男性と女性で接し方を変える必要はあるのか

「男性は目標思考で、女性はプロセス思考だ」
などと、世間では言われています。

確かに、脳科学の世界でも「男女脳の違い」についてはよく言われていますし、
生物的にも男女は違います。

ですが、私が5年半「女性活躍推進コンサルティング」事業に携わってきた結果、
現在は、「男女で接し方を変える必要はない」という結論に至っています。

「女性は褒められたい生き物だ」といいますが、
男女問わず人は認められたい生き物です。

「女性は共感が大事だ」といいますが、
男性の方も、相手に共感してもらえると嬉しいのではないでしょうか。

 

2 男女の差を気にしすぎると・・・


それよりも怖いのは、

「男性はこうだ、女性はこうだ」と考えすぎるあまり、
必要以上に女性部下の反応に過敏になり、育成がうまくいかないことです。

女性でも、性格がさっぱりしていて個人プレーが好きだという人もいれば、
カフェで女子会をするのが好きだという人もいます。

多少きつく言われた方がやる気になる人もいれば、
あまりきつく言われ過ぎると、自信をなくす人もいます。

また若手の男性も役職を敬遠しがちだという
傾向を考えると、「男女で接し方を変える」のではなく、
マネジメントそのものを変えるタイミングに来ていることが分かります。

次のページへ>>> 上司が楽しく仕事をすることがもたらす効果・・・

3 女性は先を描きづらいのが事実


男性の多くは、
学生から社会人になる時点で、
定年まで働くイメージを持っておられる方が多いと思います。

周囲の男性も、働き続ける方が多いので、
自分の30代、40代の姿を、なんとなくでもイメージしやすいのではないでしょうか。

しかし、女性は違います。

新卒で就職する時点で、自分が定年まで働くことなどイメージできません。

周囲にも、定年まで勤めている女性や、
イキイキ働いている女性役職者が少ない中、
自分の30代、40代を描きにくい状況にあります。

さらには、30歳前後には、結婚や出産という選択が待っています。

仕事を続けてもいいし、やめてもいい。
結婚して続けてもいいし、やめてもいい。
出産して続けてもいいし、やめてもいい。

「仕事をし続ける選択しか無い男性と比べて、女性は働かない道を選べるからいい」
という方もおられるかもしれませんが、
選択肢が多いからこそ、女性は悩みます。

4 上司の姿を部下はよく見ています

そんな中で、今日は、女性部下育成において
私が一番大切だと思っているポイントをご紹介致します。

それは、「上司や先輩が仕事を楽しむ姿を見せること」です。

私も、20代半ばの頃から将来について悩みはじめ、本を読み漁ったり、
色々な人に話を聞いたりしましたが、
結局は『正解がない中で自分で決めるしかない』という結論に至りました。

そんな時、一番身近な上司や先輩が、つらそうに仕事をしていると、
「今私が頑張っても、あんな辛い未来しかないのか」
「何のために頑張ってるんだろうか」
と、仕事に対するモチベーションが低下してしまいます。

かつて、女性営業育成を担当していた時、
私は、残業は当たり前で、肌には吹き出物がたくさんできて、
眉間にしわを寄せて仕事をしていました。

もともと成績がビリの営業マンだったところから、
やっとトップセールスになれた頃だったので、
「何とかトップの座を維持しなければ!」と必死でした。

ですが、そんな私の姿を見た後輩からこう言われました。

「そんなにしんどいなら、トップセールスになんてなりたくないです」

その言葉を聞いた時に、ハッとして、
それ以来、眉間にしわがよっていたら「笑顔で!」「楽しく!」と
自分で意識をして仕事をするようになりました。

身近な上司や先輩がイキイキ働いていると、
「この会社が好きだから、ずっと働いていたいな」
「今頑張れば、あんな風に楽しく仕事し続けられるんだな」
と感じることができ、仕事を頑張れるようになります。
そして何より、働いている自分が清々しく、日々が充実します。

上司の皆さんは、男女の接し方の違いを意識し過ぎるのではなく、
まずは「自分が仕事を楽しむ姿を周囲に見せる:ことを心がけたいものです。

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