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育休復帰した女性の多くが、なぜ仕事へのやる気を失ってしまうのか?

働く女性の皆さんこんにちは。ナチュラルリンクでは「人事Gate(人事ゲート)」で女性活躍推進に関するコラムを執筆しております。
今回はその中から、「育休復帰後のモチベーション」の記事をご紹介します。

1 育休から復帰するママのモチベーション


個人差があるとはいえ、「育休から復帰して働きたい」という女性は、
モチベーションが高い方が多いです。

なぜかというと、
「働かない選択肢があるにもかかわらず、
 さらに独身時代 よりも大変な状況になるにも
 かかわらず、働くことを選んでいるから」
です。

朝6時に起きて、朝食の準備、洗濯をして、化粧をして、
さっと朝ごはんを食べて、子ども を起こして、
服を着替えさせて、朝ごはんを食べさせる。

急いで保育園に送りに行き、会社 で仕事。

定時で仕事を切り上げて、保育園にギリギリでお迎えにいき、
そこから帰宅すると すぐに晩御飯の用意。

甘える子どもと遊びながらも、やっと晩御飯ができて、一緒に食べて、
少し落ち着くから子どもと遊んで、お風呂に入れる。

すると夫が帰ってきて、晩御飯を用意して、子どもを寝かしつける。

その後は自分がお風呂に入って、やっと一人の時間で気づけば23時。
残った仕事をしたり、ちょっと調べ物をして、0時過ぎに眠りにつく。

働くママの毎日はこのように大忙しです。(あくまで一例ですが)

2 大変さを誇示したいわけではないのです


大変だということをわかってほしいから書いたのではなく、
ここまでしてでも働こうという人は、仕事へのモチベーションが高いということです。

夫が働いている場合は、切り詰めれば、家族で生活はしていける方が多いと思いますが、
働かなくていい選択肢もあるわけです。

保育園に預けると、保育料は毎月数万円かかるので、
育休から復帰して時短勤務になると、お給料の大半は保育料に消えていく。

それでも働こう!と決めて復帰するのが、
皆さんの会社におられる働くママさんなのです。

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3 なぜそんな思いで復帰した女性のモチベーションが下がるのか


大きな原因の1つに「部署の働き方」にあります。

多くの方が、復帰すれば時短勤務になります。
「自分ははやく帰るけれど、周りは残業している。申し訳ない…、肩身が狭い」という気持ちで働くママは多いです。

また出産前のように仕事をどんどん任されることもなく、
仕事のやりがいも以前よりは下がってしまった。

ただ、明らかに以前より短時間で質の高い仕事をしている自負はあるのに
長く働けるフルタイム社員のほうが評価が高い。

“毎日大変な思いをして、子どもと過ごす時間も無くて、私は一体なんのために働いているんだろう…”

とふと、頭をよぎってしまいます。

4 働き方を変えよう


育休から復帰した方に、戦力として活躍して頂くには、
会社の働き方やルールを変えていく ことが必要です。

・今まで会議は18時からだったけど、日中にしてみよう。
・ITツールを活用して、外でも仕事ができるようにしよう。
・情報を共有して、いつ、何があっても、みな問題なく仕事がまわるようにしよう。
・一度仕事を洗い出して、ムダなことを捨ててみよう
・マニュアルが古いから、マニュアル自体を新しくしよう。

会社の制度を大きく変える前に、いち部署としてできることはたくさんあります。

時短勤務者のために、部署の働き方を変えるなど、
わかっちゃいるがそのミーティングをする時間の余裕もない

今、売上をあげることが最優先なのに、そんなことしている暇はない。

という声もよく聞きます。

ですが、これは時短勤務者の話ではなく、
自分の部署がまだまだ成果があがる可能性がたくさんあるからこそ、大切なことです。

当社も、専務や私の妊娠出産を機に、働く時間は半分になったにも関わらず、
売上が伸びました。これには私も驚きでした。
短時間で成果をあげる部署づくりをすることによって、
育休復帰の女性の力も活かされ、結果的に部署も以前より成果を出すことができるのです。
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いかがでしたか?時短社員が増えている会社も多いと思いますが、時短社員の働き方だけ変えるとなると、フルタイムの社員にしわ寄せが出て、結局うまくいきません。時短社員も戦力にはなれず、肩身の狭い思いをすることになり、逆効果なこともあります。会社全体として働き方を変えること、上司こそはやく帰ること、その覚悟が、部署を、会社を少しずつ変えていくのだと思います。

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