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「新たな仕事は無理!」育休復帰部下の一言に上司はどう返答すればいい?

働く女性の皆さんこんにちは。ナチュラルリンクでは「人事Gate(人事ゲート)」で女性活躍推進に関するコラムを執筆しております。今回はその中から今回は、「デキル上司はこう答える!」の記事をご紹介します。

1 「今の仕事で精一杯で、新たな仕事はとても無理」


弊社のセミナーでは
実際にグループでロールプレイングをして頂くことも多々あります。

今回のコラムは
その中のお題から皆さんに考えて頂きたいと思います。

育休取得前はバリバリ働き、
会社初の育休取得復帰者となったAさん。
上司である皆さんは、期待を込めて、
復帰後も更にステップアップして欲しいと考えています。

そこで、新しい仕事にチャレンジするように伝えてみたのですが返ってきた言葉は

「今は家事や育児と仕事の両立で精一杯なので、とても新たな仕事にチャレンジなんて出来ません」

さあ、こんな時上司である皆さんはどのように返事をしますか?
少し考えてみてください。

2 イマイチ上司の答え


こんな対応はNG。

「何言ってるんだ!君なら出来るよ!な、やってみよう!新たにステップアップできるチャンスだ!」と説得に走る。

期待しているがゆえに、説得に走る上司の方は多いのではないでしょうか。

ただ、普段であればチャレンジできても、
1年近くブランクがある育休復帰者にとって、復帰後すぐに今の仕事に加えて新たな仕事を任されるのは、
重荷と感じてしまうことが多いです。

また世間では「育児や家事は女性の役割」という風潮が根強いですし、
実際家事や育児の9割は女性が担っているというデータもあります。

精神的にも、肉体的にも、そして時間的にも、
新たな仕事で結果を出す余裕はありません。

では次のNG対応。

「わかった、そういうことなら仕方ない。」とあっさり引き下がる。

優しい上司の方であれば、断られて受け入れてしまうことも多いと思います。
しかし、せっかく復帰してきた方のキャリアを、そこでストップさせてしまうのはとてももったいないことですよね。
では、どう対応すれば良いのでしょうか?

次のページ>>> 出来る上司はこう答える!気になるOK対応とは!?…

3 デキル上司はこう答える!


やはり初めての育休復帰者なので、
今後の後輩の為にも、一緒に次のステップを見つけていきたいですよね。
では、出来る上司の対応を見ていきましょう。

「そうか、育児に家事に忙しい中で、毎日仕事も本当に頑張ってくれているもんな。
上司の僕も君の大変さをちゃんと理解出来ていないと思うから、
この機会に、今、何に悩んでいて、どんなことが大変か、教えてくれないか?」

と、とにかくまずは話を聞く。

まずは、日ごろの頑張りに感謝を伝え、現状について話を聞いてみましょう。
働くママといっても、状況は人それぞれです。
身近に育児を助けてくれる人はいるのか、仕事への思いなど、
その部下がどういった状況で、どのように仕事に対して向き合い何に悩んでいるのか、
話を聞いてみましょう。

今頑張っている働くママに「なぜ仕事を頑張ることが出来ているのか」ヒアリングをすると、
まず間違いなく全員が「職場で自分の状況を理解してくれる存在」を挙げます。

それは上司であったり、同僚であったり、様々ですが
「この会社には私のことを理解してくれる人は誰もいない」と感じてしまうと、
その育休復帰女性は、誰にも気持ちを相談すること無く、心を閉ざしてしまうでしょう。

それを見て上司は
「出産前はやる気があったのに、出産後は仕事への意欲が低下した」と評価する。

それでは悪循環です。

まずは、しっかり話を聞いてみることが第一のステップです。
また、状況は変わるので、定期的に話をする機会を設けることが大切です。

4 時期を考慮する


新たな仕事を依頼したりチャレンジを促す際に注意して頂きたいのが、
「復帰してどのくらいの期間か」ということです。
復帰直後は、
毎朝、泣きわめく子供を自分から剥がすように保育園に預け、
迎えに行く時にも罪悪感にさいなまれます。
久しぶりの仕事で戸惑いも多々あります。

実際「すぐに復帰する!」と強く思っていた私も、
復帰当初は「今自分は仕事をすべきではないのではないか」と毎日自問自答していました。

余裕も全くなく、周りにもこの葛藤は伝わっていたと思います。

ですから復帰したてのこの時期に、
新しいことにチャレンジしろと言われても、正直前に進みずらいものです。

しかし、子供も保育園になれ、自身も仕事の感覚を取り戻すと、
新しいことにチャレンジできる余裕が生まれます。
出張に行ったり、週末も働くシフトを入れたりする方もいます。

復帰時期を考慮し、
都度話をして相談しながら、
ステップアップを促していくようにしましょう。


いかがでしたか?人が「これ以上無理だ」と思うのは、必ずそこに原因があるからです。無理に説得したり、こいつは仕事へのやる気が無いのだと捉えるのではなく、何が障害になっていて、何を解決すれば前向きに考えてもらえるのか、そういったことまで一緒に考えられる上司が、これからの時代には求められているのですね。

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