Woo!(ウー)

ワークライフバランスに縛られて大事なことを見失わないために。

ワークライフバランスという言葉を最近はよく目にするし、耳にする。政府も、企業の長時間労働にメスをいれはじめているし、女性活躍推進とセットで力を入れている部分ではある。

1.長く働くことよりも、出した成果で評価される世の中へ。

残業代を削減すること、生産性をあげて働くこと、ムダを削減してやるべきことに集中すること。とてもとても大切なことだし、これからの日本には絶対に必要なことだと思う。

長く働くことを良しとするのは間違っているし、評価は時間ではなく出した成果ではかられるべきだ。

だんだんとそういった風潮にはなってきているとはいえ、今まで長時間働いて頑張ってきた人達にとっては、なかなかすぐに思考と行動を変化させるのは難しいはず。

なにを隠そう、私も以前は「残業歓迎!長く働いてガンガン成果をあげるんだ!」と思っていた時期が長くあった。

2.生産性だけを考えていては、辿りつけない部分があるのは事実。

でも一方で、

残業は一切しない。決められた時間までに確実に仕事をしあげて、その後は、家には一切仕事は持ち込まない。プライベートの時間に、仕事はひきづらない。

と割りきってしまうのも、どうかと思う。

仕事に熱が入っている時というのは、仕事の手を止められたくないし、頭は常に動いている。この仕事を、何とかうまくやりたくて、四六時中考えて、やっとアイデアが生まれて、そこまで考えたり、突き詰めたことだからこそ、シンプルで、実行すればすごくうまくいくこともある。

そういうのって、ワークライフバランスとか、生産性だけを考えていると、きっと辿りつけない部分。生産性高く働くことを考えることと同時に、

仕事をとことん楽しむことにシフトすることもまた必要だし、面白いし、大事だと思うのだ。

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3.家でも仕事をしている働くママは、結構多い。

復帰してすぐの働くママや、仕事のやりがいも求めて頑張っている働くママの中には、家でも仕事をしている人も多いように思う。育休復帰後に時短勤務になったからといって、すぐに効率よく働けて思う成果が出せるほど仕事は甘いものじゃないし、やっぱりみなと同じように働けない分、仕事から帰った後にパソコンをすることも私もよくある。

「もっとスキルアップしたい」「もっと良い仕事ができるようになりたい」「子どもがいるからそこまでしかできないなんて思われたくない」だから、家で子どもが寝しづまった後に、その分を取り返せるように頑張る。

確かに、家事や育児をしながらは大変なんだけど、でも、効率よく働くには、まずは自分の仕事の質をあげないとどうにもならないのは事実であって。

ワークライフバランスがとれてないと言われるかもしれないけど…後輩が見たら「あんなにまでして働きたくない」と思われるかもしれないけど…でもできるだけ周囲には楽しく働く姿を見せながら、やるしかないんだ。

という人も多いのではないだろうか。

かといって、そのまま常に長時間ずーっと働き続けるのもどうかと思うけど、でも、結局仕事の質があがらなければ、生産性が上がらないのだから、ここぞという時や勝負の時、自分がここで踏ん張ってぐんっと成長したい!という時には、がむしゃらに働くことがあってもいいんじゃないかな。

あと「就職=人生の墓場」みたいな風潮もあるけど、

本来仕事はすごく楽しくて、のめりこんでいくと世界がどんどん広がって、面白くて、無我夢中になれるものだ。

もちろん、そこまでして働かなくてもいいという意見もあるだろうし、みんな違う人生があるし、何を大切にしたいかも、人によってまた時期によっても違うから、それを全ての人に強制をする必要はないとは思うけど。

4.ワークライフバランスは、点じゃなくて線で考えても良いはず。

ワークライフバランス、もちろん大切。時間を有効に、本当にその通り。働きたくても、働けない時期だって当然出てくるし。でも、それが全てではなくって、それと同時に、

仕事をしたいときに、それが家であれ、外であれ仕事ができる環境を作ることも大事だと思う。

仕事とプライベートの境目がなくなって家でも仕事のことなんてイヤだという人もいるだろうけど、仕事って時間で綺麗に区切れるものではなくて、自分の人生や生活とは切っても切れない部分も多いから。

特に女性の生活に根付いた視点やアイデアが、仕事に大いに活かせる部分も多々あるし。

今はネットがつながっているから、そういった環境は容易に作ることができる。もちろん、やらされ感でイヤイヤやっていたら、それはイコールブラック企業になるわけで、もう地獄も地獄でそりゃ一瞬で病んでしまうんやけどね(爆)。

でも逆に面白かったり楽しかったら、それはすごくいい環境に変貌する。それに実際仕事が楽しい人って、あんまり時間のこと言わない気がするし。

とはいえ、家でも仕事をする人の同僚とか、部下とかきっと大変だろうなー(笑)。

私も休みの日にハッと思いついて、社内チャットや、なんなら社外チャットでバンバンタスクふって「ごめんー忘れないうちに投げておくねー!」と色々進めていっていることも多い。

ふられた方は『「えー休みの日に勘弁してくれよー。仕事のこと考えたくないよー」と思ったりするやろうなー、そらそうだわなーうんうん』と思いつつ、無視して発信している(爆)。

でもそれも、日頃の自分の働く姿勢や、相手との関係性で受け取り方が変わるということも実感する。

ワークライフバランスを、その日一日で考えると、とれてないかもしれないけど、もっと長い単位でワークライフバランスを考えてもいいんじゃないかな。

今週1週間は、仕事づけだったから、来週はちょっと子どもと向きあおうとか。今年は忙しかったけど、だいぶ要領もつかめてきたから、来年はプライベートの時間を増やせるといいな~とか。

組織で働いている以上は、そんなん無理だわ〜という部分もあるかもしれないけど、ちょっとずつでも、少しずつでも、変えていくことはできるはず。
仕事で認められて、信頼されて、融通を利かせてもらえるようになったり、頑張っていたら誰かが必ず見てくれていてチャンスが来たりするもの。そしてそこまで自分に実力がつけば、他の企業に転職することだってできる。

人生一度きりなんだしなー。思うようにやろう!