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後輩・部下育成は見守るべきかアドバイスするべきか。私がたどり着いた結論は?

働く女性の皆さんこんにちは。Woo!の読者の方の中には、現在部下や後輩育成を任されている立場の方も多いと思います。「若手の頃は自分が成長する」ことも大変だったけれど、部下や後輩育成の方が何百倍も大変だ…と感じることも多々ありますよね。

1 どちらにするべきか…


・新卒で入社したのに、いつの間にか中堅社員という年代になっていた。
・自分のことでもいっぱいいっぱいなのに、部下育成をする立場になった。

そんな経験をされた方も多いはず。

不思議なもので、下の立場だった頃は「上司はもっとこうしてくれたらいいのに!」「何で上司は部下の気持ちがわからないんだ!」と不満に思うこともたくさんあったのに、自分がその立場になると、途端に見えなくなります。

今まで仲の良かった後輩とも一線がひかれたような雰囲気になり、急にチームメンバーを遠くに感じるようにもなります。

私もそんな風に感じたことがありました。

その中で、今でも悩むのは、

・一切口を出さず、本人が気づくまで、そっと見守るほうがいいのか
・気づいたらアドバイスをしてあげるほうがいいのか

どちらが本人にとって良いのかということです。

もちろん人によって違いますし、どちらも大切です。また新入社員を育成するのか、既にスキルを持っている中堅メンバーを育成するのかでも全く違ってきますが、自分の運営方針としてどちらでいくかを決めるのは、本当に難しいと感じます。

2 まるで姑のように指摘をしていた時代

以前の私は、細かいことでも全て口を出していました。まさに重箱の隅を突く状態。

・今日送ったメールのあの文面はよくないからしっかり変えておいて!
・あの仕事、どうなってる?ちゃんとやってる?
・その考え方は甘い!お給料をもらっている以上プロなのだから!
・返信が遅すぎる!そんなのでは信頼されないよ!

逐一アドバイス(というか小言?)を言っていたので、「私はこんなに性格悪かったっけ…きっとみんなから嫌がられているだろうな」と、なんだか自分でも自分のことが嫌になることがありました。

結果として、メンバーはそれなりには育っていったと思いますし、もとからの素地もあり、周囲から「対応がしっかりしているね」と褒められることも多々ありました。

でも一方で、本人を見ていると、何をやっても注意されるので、次第にのびのび仕事ができなくなり、私の顔色を伺いながら仕事をするようになり、自分にも自信が無くなっていっているように思えました。

結局当時育成していたメンバーは、転職して別の会社に勤めるようになり、そこで賞をとるほど頑張っているようですが、何となく自分の中ではもやもやしたものがずっと残っていました。

次のページ>>> 次からはそっと見守ろう!180度接し方を変えてみた。その結果大失敗をすることに…

3 何も言わずずっと見守った結果…

その後、またチームメンバーを率いることになったとき、私は全く逆のやり方を試してみることにしました。

「一切、何も言わない。失敗して本人が気づくまで、こちらは見守る」

・やるべきことをやらないことがあっても、特に何も言わない
・信頼される対応をしていないと感じても、特に何も言わない
・ちょっと今の言い方はよくないと感じても、特に何も言わない

極端過ぎるほど、何も言わなくなりました。

そして周りにも、「基本何も言わないので自由にやってください」とだけ伝えて接するようにしていました。

最初は、以前のようにやいやい言うことが無くなり、良い運営が出来ているように感じていましたが、次第に、チームの雰囲気がぬるくなり、やらなくても許されるような雰囲気になり、とうとう頑張っているメンバーが「やってもやらなくても一緒だ」とやる気を削がれる事態にまでなりました。

「これはいけない!対処しなければ!」と思い、以来しっかり伝えるように心がけましたが、一度作られたチームの雰囲気を変えるのはなかなか難しいものでした。またメンバーも、「前は同じことをしても何も言わなかったのに、何で最近こんなに指摘されるんだろう」と混乱するようになっていたように思います。

その時に初めて、「やはり言うべきことはしっかり言わないといけない」ということに気づきました。

 

4 正解は無いからこそ、自分で見つけていこう

最近は、フロー経営や、任せる経営ということがよく言われるようになり、本も多数出版されています。でもそれは、そのチームにしっかりとした価値観と共通認識があってはじめて成り立つのだと感じています。

また、どういった運営や指導が正しいかという正解はなく、自分のキャラクターやリーダーシップによっても大きく変わりますし、うまくいっている人のやり方を真似て結果が出るものでもありません。

そんな中、今私がたどり着いた結論は、

①仕事の姿勢や考え方については、気づいたことは必ず伝える
②逆にやり方や方法については自由、とやかく言わない

ということです。

これがあっているかは分かりませんが、自分の中ではしっくり来るようになりました。
これからもトライアンドエラーを繰り返しながら、
自分にあったやり方を見つけていけたらいいなと思っている今日このごろです。