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責任感の強すぎる女性へ〜自分を責めるスパイラルから抜け出す方法〜

関西の働く女性の皆さん、就活を控えた女子大生の皆さん、こんにちは。Woo!を運営するナチュラルリンク高野です。責任感が強く、真面目な働く女性ほど陥りがちなことと、その対策について今日はご紹介します。

1 身の回りで起こっていることは、全て自分が原因か?

世の中には、「自分起因」「自分原因説」という言葉があります。身の回りで起こっていることは、全て自分が原因であるという考え方です。

“うまくいったら周囲のおかげ、うまくいかないのは自分のせい”と言ったりもするように、世の中で成功している人や、自立して働いておられる素敵な方はほとんどが、この考え方を持っておられるように思います。

私もこの考え方は大切だと思っていますし、新卒で入社した会社で嫌というほど叩き込まれたので、常々意識して働いてはや13年。

ただ最近は、この考え方によって、自分を追い詰め過ぎてしまったり、必要以上に周囲の問題を自分ごととして捉えすぎてしまうことで苦しくなることが多いと感じることが増えました。

2 コンクリートの塊は、どう頑張っても動かない

以前Woo!で、人材系の会社で時短管理職として働き、プライベートではパワーママプロジェクト関西の立上げから運営をされているという、井本七瀬さんにインタビューをさせて頂きました。

その際、このようなことをおっしゃっていました。


そしてもう一つ。リーマン・ショック!!他の業界もそうですが、例に漏れずうちの会社も大打撃を受けました。当時、自分はチームでも一番の稼ぎ頭であり、チームリーダーとしてもやっていかないといけない。私が頑張らなければ!と思い込んでいました。
でもチームの成績はあがらない・・・雰囲気も悪くなる・・・おまけに私は新婚で「奥さんが家事をしっかりやらないと!」と思っていたので、結構パンク気味でしたね。
『週2はご飯作ります。その代わり週1はめっちゃ残業します。残りは、臨機応変にしよう!』
と決めて、夫にも理解してもらっていましたが、毎日これでいいのかなって悩みまくっていました…。
そんな時夫が言ったんです。
今住んでるこの”家”あるやん。二人で思いっきり押してみようっていったら、いける気するやん?でもさ、このコンクリートの塊は、絶対動かへんやん。それはおまえのせいじゃないやん。それと一緒やで。

「自分の力でなんでもできると思うのは逆に傲慢だった」と気づいたんですよね。そしたら気持ちがすーっとして、救われました。昔から、私は何でも自責にする癖がありました。

「この状況は、環境が悪いと言えばそうだけど、でも自分の努力が足りないという見方もある。どこからがいいわけで、どこからが妥当な言い分なのか。その境界線がわからない。でもきっと全部自分の努力が足りないせいだ」と。

それ以降も、辛くなったらその言葉を思い出しています。

*全文はこちら
パワーママプロジェクト関西代表、井本七瀬さん突撃インタビュー!

このエピソードを聞いた時、なんだか目から鱗が落ちたというか、私自身の心も「すーっ」と軽くなったことを覚えています。

次のページ>>> 自分原因説と共に、一方でとても大切な考え方がある。その考え方とは・・・

3 人間関係が絡む問題の場合…

身の回りで起こった結果に対して、他人にばかり責任を押し付けていては、何も物事は前に進みません。

あいつが悪い、あの人がもっとこうしていれば…と言い出せばきりがなく、「自分が原因だ」という考えで物事を捉えない限り、解決策は見いだせず状況は変わりません。

ただ一方で、「自分にはどうしようもないこともある」という考え方も併せ持っておく必要があると思います。

特に、人間関係が絡んでいて、本人や当事者が変わらなければどうしようもない場合(世の中の悩みって大抵人間関係が絡んでいますよね)、例えば、

・部下が育たない
・同僚が悩んでいる
・友人の仕事がうまくいかない
・家族やパートナーが仕事関係で悩んでいる

といった場合、必要以上に自分が責任を感じてしまっては、身が持ちません。

・もしあの時自分がこうしていれば…
・自分にもっとリーダーシップがあれば…
・自分がもっとしっかりしていれば…

と考え、自分を責めて追い詰めてしまうと、本来自分がやらなければいけない仕事や役割にまで大きな影響を与えてしまいます。

そうなると、どんどんマイナススパイラルに陥ってしまう。

そんなときこそ、自分自身で変えられることと、自分では変えられないことを客観的に捉えて、ある意味「自分にはどうしようもないな」とドライにくぐり抜けていくことも必要ですよね。

4 人生は自分が主役。脇役に振り回されるな。

私も以前は、自分の周りの人がうまくいっていないことを、関わった私に原因があると考え込むことがよくありました。

その度に「私が仲裁しなければ!」「私がなんとかしなければ!」としゃしゃりでることもよくありました。

ただ、そんな時、ある人に言われました。

「周りの人に起こっていることを、全て自分が解決できると思うな。逆に、その問題が解決できなくても、自分には全く影響ない話だくらいに思っていてちょうどいい。結局は、当事者が変わらなければ何も変わらない。夫婦問題も、夫婦の中にある関係が改善されない限り、第三者がいくら話を聞いても解決しない。
いちいち、周囲の問題を自分の土俵に引きずり込むな。人生は自分が主役。脇役に振り回されるのではなく、自分のやるべきことを把握し、自分の軸をちゃんと持っていろ。」

一見冷たい考え方のように思いますが、皆が共倒れになることが一番良くない状況であって…自分はしっかりと軸と芯を持ち、常に毅然としておくこともまた、大事なことなのだと気づきました。

責任感が強く、周囲からも頼られることが多い働く女性の皆さんは、きっと「自責」の考え方が染み込んでしまっていると思いますが、少し肩の力を抜いて、両面の考え方を持って物事にあたっていくと、もっともっと自分らしく働くことができるのかもしれません。