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会社を裏で支えるナンバー2に女子大生が突撃取材!~ナチュラルリンク 前本玲さん~

こんにちは。ナチュラルリンクでインターンをしている丸本小夏です。

今回はWoo!の運営者であり、株式会社ナチュラルリンクの創業者のお一人でもある前本玲さんにインタビューさせていただいた内容をお伝えします。 前本さんの学生時代や就活のお話と、あと仕事と子育ての両立についてお伺いしましたのでぜひ最後までお読みください。

【プロフィール】
氏名:前本 玲 会社名:株式会社ナチュラルリンク 職種:専務取締役 経歴:大学卒業後、新卒で人材教育・コンサルティング会社に入社。その後、整骨院受付、大手企業の人材開発部への転職を経て、2009年代表高野と共に株式会社ナチュラルリンクを設立。2011年第一子出産。2016年第二子出産。

1 学生時代

ー丸本:今日はよろしくお願いします。早速ですが、大学はどちらに行かれていたんですか?

ー前本さん:摂南大学でインドネシア語を専攻していました。 もともと語学に興味はあったのですが英語を学ぶ人はすごく多いので、「少し違う言語の方が面白いんじゃないのかな~」と思っていました。それでインドネシアのことを深く知っていたわけではないのですがこの学科を選びました。

ー丸本:私もインドネシアって大体の場所ぐらいしか知らないです。そのようなほとんど未知の環境に飛び込むことに抵抗はなかったんですか?

ー前本さん:私は生まれと育ちが九州なのですが、引っ越しを何度か経験しているので新しい環境に飛び込むことにはあまり抵抗はなかったです。 インドネシア語は関西でも珍しい学科だったので様々な大学の教授の方が来られていて、交流がありとても面白かったですね。

ー丸本:では大学生の間にインドネシアに行かれたこともあったのですか?

ー前本さん:そうですね。学費の一部は自分で賄っていたのでアルバイトに明け暮れる学生生活でしたが、一年のうち一カ月ぐらいはインドネシアに行っていました。 カルチャーショックも多少はありましたが、「心から楽しい!」という思いの方が大きかったです。 特にバリ島が大好きで、卒業してからも合わせると7回ぐらい行きました。

ー丸本:本当に大好きなんですね!私も一度行ってみたくなりました。インドネシアで働こうとは思われなかったんですか?

ー前本さん:インドネシアは好きだったのですが、現地で働くのではなく、旅行として行く特別な場所として取っておきたかったんですよね。

2 就活

ー丸本:続いて就活についてのお話を聞いていこうと思います。学生時代はどのような職種に携わろうと考えておられたんですか?

ー前本さん:伯父に「これからの時代は、経営者にならなくても、経営の勉強をした方が良い」と言われたこともあり、また経営コンサルタントという名前の格好よさにも魅かれて…(笑) そこからコンサルタント関係を目指そうと思い始めました。

ー丸本:確かに格好いいですね!企業を選ぶ際に重視してたことは何かありますか?

ー前本さん:まずは「その企業の社長が直接話される説明会」という点に注目していました。やはりその企業のトップがどのような考えを持っておられるのかを知ることは、自分が働く場所を選ぶ際に絶対必要だと思っていました。 とはいえ、私が就活をしていた時期は就職氷河期の終わり頃だったので、とにかく就職先が決まることを祈っていました。

ー丸本:そうだったんですね。業種はコンサルタント関係のみを受けられたんですか?

ー前本さん:業種は様々なものを受けました。

というのも、社会経験の豊富な方々に自分の話を聞いてもらえてアドバイスをもらえる機会は、人生の中でもそうないと思うのですが、就活ってある意味そういう機会の一つと捉えることもできるんです。

だから私はたくさんの会社を受け、自分の目標を磨いていきました。

ー丸本:就活でもそういう捉え方ができるんですね。改めて前本さんの物事の捉え方は斬新ですごいなと思います。

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3 入社からナチュラルリンクまで

ー丸本:では入社されてからはいかがでしたか?

ー前本さん:そもそも営業として入ったのですが、ちょうど私が入った時に営業部門の部門長秘書のような仕事をされていた方が退職されたんです。そこの枠が空いたので「秘書をやらないか?」とオファーがありそこに就くことになりました。 そこでは様々な能力が鍛えられ、特に仕事にすぐ対応する能力がついたなと実感しました。 とにかく一年目はがむしゃらで仕事をしていて、一瞬で終わったような気がします。

ー丸本:そちらを辞めてすぐにナチュラルリンクを立ち上げられたのですか?

ー前本さん:いえ。3年でいったん会社を辞めてから高野と仕事をするまでには少し間がありました。辞めた理由というのは、会社にはすごくいい人が多かったのですが、ずっとそこで働いている未来の自分が思い描けなくて。仕事が生活の大半を占める日々を送っていたので一度ゆっくり休もうと思ったんです。

でも実際辞めて1カ月ぐらいで時間を持て余してしまって、知り合いの接骨院でアルバイトを始めました。日々の来院数が100人を越える医院だったので、1人で受付を回すために、患者さんの顔はできるだけ1回で覚えようと努めていました。新規医院の立ち上げにも携われ、とても勉強になりました。

その後、高野から「起業しようと思っているから手伝ってほしい」と言われました。新卒で入った時に同期だった頃から高野とは仲良くしており、いつか起業したいという話も聞いていたので「いよいよこの時が来たか」という気持ちで、すぐに二人で動き始めました。

起業を1年後に設定し、そのために、高野は当時勤めていた会社で結果を出しながらビジネスプランを練る。私は今まで中小企業しか勤めたことがなかったので、大企業で働く経験をしておこうと思い、財閥系企業に派遣ではありますが転職をしました。

できることはとりあえず何でもチャレンジしてみる!食わず嫌いはもったいない!との思いは、この20代の様々な経験から学んだ大きな教訓の一つです。

4 仕事と子育て

ー丸本:そういえば結婚をされたのはいつぐらいなんですか?

ー前本さん:それが、結婚は起業したのと同じ年だったんです。 同時進行で、もちろん忙しかったのですが(笑)

ー丸本:専業主婦になろうとは思われなかったんですか?

ー前本さん:そうですね。私の親が共働きで働きながら子育てしているのを小さい頃からずっと見ていたので、自分の中でも専業主婦という選択肢はあまりなくて。自然と子どもが生まれても仕事は続けるものだと思っていました。

ー丸本:実際にお子さんが生まれてからはどうでしたか?

ー前本さん:本当に大変でした(笑)おそらく子育てが人生の中で一番打ちのめされた経験かもしれないです。

今までは何か問題があっても自分が頑張るなり周りに頼ればほとんどは解決できました。でも子育てというのは小さいけどもうひとりの人格と向き合う事の連続です。今までとは異なる種の苦労をしました。

だいたい想像した悪いことの方がよく起きるんですよね(笑) 特に少し成長して自我が芽生えだした時の接し方には頭を悩ませました。

とはいえ、面白いと思ったのは、自分の新しい面を発見できる点です。 感情の起伏はあまりない方だったのですが、子育てをしていく中でこんなにも自分は喜んだり怒ったり泣いたりできるんだと驚きました。

ー丸本:やはり子育てには他の事ではない苦労がたくさんあるんですね。 仕事と子育ての両立を選ばれたことに後悔はありますか?

ー前本さん:後悔は全くないです。むしろどこにも出かけず子育てだけをしていると、きっと気が滅入っていただろうと思います。 ただ何に関しても、思いつめるまでやってしまわないことがポイントですね。 適度に息抜きをして、周りを気にしすぎずに仕事も恋愛も楽しんでください。それが何事に関しても両立していくコツなのではないでしょうか。

ー丸本:学生に何かメッセージがあればお願いします。

ー前本さん:就活や転職、結婚、子育てとこれから大きな選択をする機会がたくさん訪れると思います。その中で迷うこともたくさんあると思いますが、一度経験をしてみることが大事です。

私自身、一度会社を辞めてみて改めて「仕事が好きだ」ということに気が付いて今頑張れています。そのように実体験の中で学んでいくことで、人から聞く話や本で読んで得たものよりも大きなものを得られますよ。

ー丸本:実際に様々なことを経験された前本さんの言葉だと説得力がありますね。 今日は貴重なお時間ありがとうございました。