世間では「色々面倒だけど、ママ友の輪に入ってる」「本当は行きたくないけど、お茶会に出ている」という声をよく聞くが、ママ友って無理に作る必要あるんだろうか?
1 私はこんな人間です。
私は、友達が少ない。
いきなり何のカミングアウトだという感じだが。
多分、胸をはって友達だといえるのは、3人くらいしかいない。
そのかわり、その3人とははらをわって何でも話せるし、彼女たちには墓場まで持っていく秘密も話している。(その中の1人は一緒に会社を立ち上げた前本)
経営者の会にも属さない。
前は入っていたけれど、全部退会したので、今はゼロだ。
自分が相談したい先輩経営者とは個別に繋がっているので、それで十分だと思っている。
ただ「自分の都合の良い時にだけ会いに来やがってこいつ」と思われないように、相談した後の動きを都度報告したり、感謝の気持ちを伝えたりして、その方々との関係性は大切にしているつもりだ。(といっても数人しかいないけど)
会食もしない。
多少なりとも気をつかったり、無理して話をあわせたりするくらいなら、はやく家に帰ってホッとしたい。(ランチには行くけど)
前に「会食は経営者の大事な仕事だ!どこでどう仕事に繋がるか分からん!」みたいに言われたこともあるが、飲みに行かなければ仕事を取れなかったり信頼関係を築けないのであれば、それは自分に実力が無いということだ。
飲みに行っている暇があれば、少しでも自分の能力やスキルを磨くことに時間を使ったほうがいい。
そんなこんなでずっと会食を断り続けているので、今では誰からも何も誘われなくなった。(今は小さな子どもが2人いるので、夜自由に動き回れないというのもあるが。)
「あいつノリ悪いな」と思われているだろうが、全然それでもいい。
そしてこんな状況でも、「自分は孤独だ、寂しい」と思ったことは今までに一度もない。
2 ママ友もすっごい少ないです。
娘が以前通っていた保育園でも、ママ友は1人もいなかった。
いや、ママ友がいなかったというか、作ろうとしていなかった。
名前すら1人も知らないし、LINEやメルアドの交換をしたことも一度もない。
まぁ、認可外保育園でクラス割も無かったので、その園自体が親同士の繋がりがあまり無かったというのもあるが。
現在長女は幼稚園に通っていて、同じクラスの子どもたちのママのLINEグループもあるが、なぜかみんなサバサバしているので、通常、連絡はほぼ無い。
「今日大雨警報出てますけど、あるんですかね?」
「Twitterみたら、通常通りと出てましたよ」
「有難うございます!」
的なことくらい。
「お茶しましょ~」のお誘いも何も無いので、なんとも心地よくて好き。
そんな中で、私がママ友と呼べるのは、学生時代の友人と、仕事で関わる人とあわせて4~5人くらいだろうか。(その中にはまたもや前本も入ってるという…)
■次のページ >>> ママ友ってほんとに要る? |
3 ママ友って何?
別に、ママ友を作ったり交流したりすることを否定しているのではなくて、それが楽しかったり必要だったり心地よかったら、全然良いと思う。
でもそれが、いやいやだったり、本当は嫌だけど子どもの為に仕方なくとかだったとしたら、別に無理にその輪に入り続けなくてもいいんじゃないかと思う。
っていうかそもそも「ママ友」ってなんだろう。
海外には「ママ友」という言葉や概念は無いと聞いたことがあるので、日本特有のことなんだろうな。
「ママ友」について少し気になったのでウィキペディアで調べてみた。
ママ友(ママとも)とは友達付き合いの形態の一つ。 これは幼い子供の母親であることを共通としてできた母親同士という形の友達である。 主な場合は公園や幼稚園、保育園などで知り合うことからママ友となっている。 ママ友の間では様々なトラブルが発生しており、それがママ友地獄などと呼ばれていることがある。
*Wikipedia「ママ友」より引用
ママ友地獄…そんなのあるんだ。
じゃあ友達にならなければいいのに。
なんて言うと
「何も分かってへんな!そういうわけにはいかんのでっせ!」という声が聞こえてきそうだ。
「ママ友の輪に入らなければ、
子育てや子どもの教育に関する情報が入ってこないし、
子どもたちも園で輪に入れないし、
ネットだけではなくリアルな情報網は絶対に必要やで!」
確かにそうかもしれない。
ただ、以前ある女性社長が言っていた。
「娘は今小学生やけど、私はママ友の輪にも入らないし、お茶に誘われても当然仕事でいけないし、お受験もさせないつもりやから断ってたら、今じゃ誰も誘ってこなくなったで。あの人は変わってるねって言われてるみたいやけど、でもそれで子どもに何にも影響ないし、それでええねん。」と言っていた。
うん、そういう考え方だってあるし、それでいいと思う。
じゃあ、私が交流の場に絶対に行かないかというと、そうでもない。
起業したての頃は、誘われる交流会には全て顔を出していた。中には高額なものもあったけれど、なけなしのお金をはたいて毎回参加していた。
初めての場では、あまりの緊張で「おえっ」と吐きそうになることもあったが、それでも参加していたのは「起業したてで何もわからないから、社長に必要なことはどんなことでも学んで吸収したい」という目的があったからだ。
つまり、私は、
「交流の輪に入っていることで、常に新鮮な情報を手に入れる」ことよりも、
「目的を持って参加し、その時々で必要な情報を手に入れる」ことを重要視しているのだと思う。
なんか、合理的というか、割り切ってるというか、冷たいというか…
自分勝手と言われればそれまでだが。
「なんかあったらこっちから言うので、それまではそっとしておいてください」的な感じだ。
あと、どこかのグループに所属して得られる安心感よりも、
しがらみなく1人で動ける自由の方が何千倍も大事。
…
…
…って超自己中やん!(爆)
4 こんな自分でもいいと思います。
我が家は夫婦揃って一匹狼タイプなので、休みの日に友達が自宅にたずねてくることはまずない。
ホームパーティーやイベントに誘われることもなく、家族ぐるみの付き合いをする人もいない。
住んでいるのも賃貸なので、子供会とか町内の自治会とかそういうのも全くない。
今までに「こんな夫婦に育てられた子どもたちは、社交性が皆無になってしまうんではないか…」と心配になった時期が少なからずあった。
(実際長女は以前の保育園では、友達の輪に入らず一人遊びばかりしている子どもだった)
そんな時、お世話になっている先輩社長の会社の人事担当の方と話す機会があって、こんな風におっしゃっていた。
「ずっと同じ場所にいると、新たな情報が入らず変化が無いのでいけませんね。外に出て、刺激を受けて、自分を変えていかなければ、あっという間に時代に取り残されてしまいます」
たしかにそうだ。
そこでこう聞いてみた。
「私は、交流の場にいくことが苦手なので、そういう場には滅多に行きません。ですが、御社の●●社長のような方と個別にお会いすると毎回大きな刺激と学びがあるので、それで十分だと思っています。とはいえやっぱり、交流の場に出向いた方がいいんですかね…?」
するとその方はこうおっしゃった。
「それでいいと思いますよ。うちの社長は常に動き回ってますしアンテナ感度はめちゃくちゃ高いですもんね。なので、そういう人が周りに数人いれば、必要情報としては十分手に入るんじゃないですかね。」
なんだかほっとした。
私には、貴重な数人のママ友がいるが、そう考えるとみんな情報感度が高い。
(っていうか向こうは私をママ友と思っているんだろうか…一方通行な気もするが…)
私の知らないことを知っているし、会うと刺激になる。
そういう武将クラスのママ友(なんだ武将クラスって)がいるから、別にあえて無理にママ友は増やさず、これからもこの数人を大事にしていけばいいと思っている。
まぁ、小学校にあがれば、PTAとかがあるのでそうはいかないかもしれないが…とりあえず今は、このままでいいと思う今日この頃である。