女子大生の皆さんこんにちは。小川 由佳です。
「最近の就活では、仕事と家庭の両立を考えて、あえて一般職を選ぶ学生が増えている」という記事をどこかで読みました。
これについて率直に思ったことを、今回は書いてみたいと思います。
1 その仕事を楽しめますか?
まず思ったこと。
単にワークライフバランスの観点だけでなく、そもそも一般職の仕事を「自分に向いていそう」「やってみたい」と思って希望するのであれば、それは素晴らしいことだと思いますし、入社後がんばってほしいなと思います。
でも、仕事の内容は考えず、単に「家庭や子育てとの両立がしやすそう」という理由だけで選ぶのだとしたら、私は「本当にそれでいいの?」「入社後、大丈夫?」と思わずにはいられません。
なぜかというと、例えば、将来子供ができたときなど、もし仕事をおもしろいと感じられなければ、仕事がイヤになって会社を辞めたいと思い悩む可能性が大きいと思うからです。
仕事をするのを日々苦痛に感じながら、暗い気持ちで子育てと両立する・・・ということになったら、とても辛いのではないでしょうか。
2 ワークライフバランスも大切だが…
もちろん、ワークライフバランスを気にする気持ちはわかります。
今の日本はまだまだ長時間労働だったり、有無を言わせぬ転勤があったり。
ワークライフバランスを保ちにくい側面があるというのは事実。
世の中で働き方改革の動きが進む中、どんどん改善していってほしいと思うところです。
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3 私の実体験
また、実際、私自身、そろそろ「子供ができてもいいかな」と思っていた30代で転職をしたときには、会社の仕事内容だけでなく、制度(産休や育休など)のことも気になりました。
でも、そこで気づいたのは、いくらこちらが計画的に動いたつもりでも、人生、描いたとおりに進むものではないということ。
会社の実情だって実際に入ってみないとわからないし、今、目にしている状況が未来も続くかどうかはわかりません。特に変化の早い昨今、未来はどんどん変わりうるものです。
実際、当時私が入った会社は、いわゆる名の知れた会社でしたが、入社して数ヶ月後、買収・合併により別の会社となりました。
未来がどうなるかわからないという点でいえば、個人についても同じです。
例えば、子供ができるかどうかは、神様以外の誰にもわからないところがあります。いくら欲しいと思っても、そんな思い通りに行かないことも多いものです。
にも関わらず、将来をガチガチに描き、それに備えすぎて、今から保守的な選択をすると、結果的に自分が得たいものを得られなくなるリスクや、本来だったら得られたかもしれないものもこの先ずっと得られなくなるリスクがあると思うのです。
結局のところ、仕事というのは、おもしろいと思うからこそ、大変なこともあるけどそれでもやり続けたいと思える何かがあるからこそ、続けられるもの。
「おもしろい」が感じられない中で仕事を続けるのは辛いものです。ましてや、子育て中など、大変な中でも仕事をやり続けようとするのであれば、なおのこと、「おもしろい」と感じる何かがないと、あるいは、それに代わるモチベーションがないと難しいといえます。
4 イキイキと働く社会人になるために
だから、私のお勧めとしては、仕事は純粋に自分の興味や「やりたい」で選ぶこと。
それがあなたの人生を最も輝かせる道につながる。私はそう信じています。
最後に、読売新聞の記事でキュリー夫人が残した言葉が載っていたので、以下にシェアしますね。
「私が女性たち、少女たちに願うのは、あたたかい家庭生活と、自分がおもしろいと思える仕事を持つことです」
「自分は何をおもしろいと思うのだろう」そんな視点をもって職業や会社について考えることをお勧めしたいと思います。