就活生に伝えたい!就職先を選ぶ際の大切な視点とは?


3 私の実体験

また、実際、私自身、そろそろ「子供ができてもいいかな」と思っていた30代で転職をしたときには、会社の仕事内容だけでなく、制度(産休や育休など)のことも気になりました。

でも、そこで気づいたのは、いくらこちらが計画的に動いたつもりでも、人生、描いたとおりに進むものではないということ。

会社の実情だって実際に入ってみないとわからないし、今、目にしている状況が未来も続くかどうかはわかりません。特に変化の早い昨今、未来はどんどん変わりうるものです。
実際、当時私が入った会社は、いわゆる名の知れた会社でしたが、入社して数ヶ月後、買収・合併により別の会社となりました。

未来がどうなるかわからないという点でいえば、個人についても同じです。
例えば、子供ができるかどうかは、神様以外の誰にもわからないところがあります。いくら欲しいと思っても、そんな思い通りに行かないことも多いものです。

にも関わらず、将来をガチガチに描き、それに備えすぎて、今から保守的な選択をすると、結果的に自分が得たいものを得られなくなるリスクや、本来だったら得られたかもしれないものもこの先ずっと得られなくなるリスクがあると思うのです。

結局のところ、仕事というのは、おもしろいと思うからこそ、大変なこともあるけどそれでもやり続けたいと思える何かがあるからこそ、続けられるもの。

「おもしろい」が感じられない中で仕事を続けるのは辛いものです。ましてや、子育て中など、大変な中でも仕事をやり続けようとするのであれば、なおのこと、「おもしろい」と感じる何かがないと、あるいは、それに代わるモチベーションがないと難しいといえます。

4 イキイキと働く社会人になるために

だから、私のお勧めとしては、仕事は純粋に自分の興味や「やりたい」で選ぶこと。
それがあなたの人生を最も輝かせる道につながる。私はそう信じています。

最後に、読売新聞の記事でキュリー夫人が残した言葉が載っていたので、以下にシェアしますね。

「私が女性たち、少女たちに願うのは、あたたかい家庭生活と、自分がおもしろいと思える仕事を持つことです」

「自分は何をおもしろいと思うのだろう」そんな視点をもって職業や会社について考えることをお勧めしたいと思います。


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小川由佳(おがわゆか)FAITH(フェイス)代表
【プロフィール】
メーカーで管理職を経験後、コンサルティング会社でクライアント企業のリーダー育成業務に従事。600人以上の育成にかかわる。2011年に独立し、各種研修プログラム開発および研修講師として活動中。また、若手管理職や働く女性を主な対象としたパーソナルコーチングも行っている。著書に『女性管理職の教科書』(同文舘出版)がある。プライベートでは小学生の母。
【働く女性の皆さんへ】
働く女性が元気になれるような記事を、私の実体験をベースにしながら書いていければと思っています。どうぞよろしくお願いします!

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