Woo!(ウー)

部下育成する人が知っておきたい大切なこと〜蝶はなぜ飛べるようになるのか〜

働く女性の皆さんこんにちは。以前、お世話になっている先輩経営者の方からご紹介頂いた内容に思わず「なるほどなー」とうなってしまいました。皆さんもご存知かも知れませんが、小学生の男の子が学校からの帰り道、蝶がサナギから脱皮するところに遭遇した場面のお話です。

1.草むらに蝶のサナギがいた

ある夏の土曜日の昼下がり、朝に降っていた雨も上がり晴れていた。小学校からの帰り道、彼は草むらに蝶のサナギがいるのを見つけた。

ちょうどサナギは蝶になろうとしている途中で、殻を破って外に出ようとしていた。興味を持った彼は、しばらくの間そのサナギを眺めていた。

しかし10分経っても、20分経ってもなかなかサナギが出てこない。殻が固いせいか、一生懸命もがいているのに、1時間経っても出てこなかった。

2.可哀想におもった彼がとった行動とは

彼はだんだんサナギがかわいそうに思えてきた。そしてランドセルからハサミを取り出し、外へ出れるようにサナギの殻を切った。

「これで苦しまなくて外に出られるね」彼はサナギに優しく声をかけた。

その言葉通りに、いともたやすく中から出てくることができた。

・・・でも何か変だった。

蝶であるはずなのに、羽根はぐちゃぐちゃに縮んでいて、胴体は膨れ上がって大きく、「本当に蝶なのか?」と疑うほどだった。羽根は小さく、胴体が大きいので、飛ぶことさえできない。そのサナギはそのまま地面に落ちて、這ってその場を立ち去った。

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3.もがくから、飛べるようになるのだ

彼はかわいそうに見えたサナギを助けたかった。だから、ハサミで殻を切ってあげたが、それは蝶の助けにはならなかった。

一生飛ぶことのできない体になってしまった。

蝶は殻から出る時に、“もがく”ことで飛べるようになるという。

胴体にある養分を羽根に持っていって、羽根を成長させることが必要なのである。それを彼が奪ってしまった。殻の中でもがきにもがいて、胴体を小さくして、羽根を大きく広げて、そして蝶は初めて飛べるのに・・・・。

4.蝶の世界だけでなく人間の世界でも言えること

これが実話なのか、教訓を伝えるための物語なのかはわかりませんが、人間の世界でも大いにあてはまることなので、心に響きました。

・部下や後輩が大変な姿を見て、つい助けてしまうことが、彼らの成長する大切な機会を奪っているかもしれない
・子どもがなかなかうまくできなくてつい親が手を貸してしまうことが、子どもが自分の力でできるようになる機会を奪ってしまっているかもしれない

自分にあてはめてみてもそうです。もがいた期間があるからこそ、深く考えることができ、より良い知恵を生み出すことができ、自分に実力をつけることができる。そして、さらに大きく飛躍できて、階段を一段のぼれる自分になれる。

蝶は殻から出る時に、“もがく”ことで飛べるようになる

働く女性が仕事をする上で、生きる上で、大切な教訓として、私も日々意識していきたいと思います。