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女性活躍企業で働く女性をご紹介〜エクスのワーママ高倉さん〜

働く女性の皆さんこんにちは。今回は、「日本のものづくりをITで支える」という思いのもと、製造業の生産管理システムを製造、販売し、業界でのシェアは国内トップクラスを誇る株式会社エクスで働かれる大加戸亜美さんに、社内で素敵に働く女性社員さんについてご紹介頂きました。

1.会社の制度に変革を起こしたひとりの女性リーダー

ー高野:今回ご紹介頂くのは、株式会社エクスでママとして働くリーダー(主任)の高倉真奈美さんです。なんと、高倉さんの働きかけで、3歳以上のお子さんを持つワーキングママのために、会社独自の短時間勤務制度が設定されたのですね!

ー大加戸:そうなんです!「3歳未満の短時間勤務制度は義務付けられているのに、3歳以上の保育園児や小学生は何で短時間勤務が義務付けられていないんだろう?」と疑問を抱いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実は高倉さんも、「子どもが小さい時期よりも、少し大きくなった頃の方がちゃんと育児をして育ててあげたい」という強い意志をお持ちでした。最近の小学生は、友達付き合いや様々な人間環境において複雑になる年頃だからこそ、しっかり見てあげたいという思いがあったそうなんです。

「社内で働くママ」第一号だった高倉さんは、お子さんが生まれた時から、「小学生になったら在宅勤務をしたい」と希望されていました。部署異動で上司が変わるたびに、同じ事を繰り返し発信され、かれこれ6年も発信し続けておられたんです!

ー高野:6年間も発信し続けるというのがすごいですね!

ー大加戸:当時の社内は、子どもがいる男性社員は居たものの、ママ社員はいなかった状況。そんな中、高倉さんは最初の3年は「ちょっと話を聞いてくださいよ~」というレベルで会社にお願いされていたんですね。ちょうどお子さんが保育園に入りたての頃でした。

ただ、「この感じだと、上層部にまで話が伝わっていないかもしれない」と思い、お子さんが大きくなり小学生にあがるタイムリミットが近づくにつれて「ちゃんと考えてくださいよ(笑)」としっかりお願いするようになりました。すると一昨年、2014年に会社側から「こんな感じでどうかな?」と短時間勤務の提案を受けることになりました。

彼女が本来希望していた勤務形態は在宅勤務でしたが、社内の他の働くママ達は環境がそれぞれ違い、何が1番ベストなのか分からない中で、会社側が考えたのが短時間制度だったのです。

希望だった在宅勤務ではありませんでしたが、短時間勤務という新しい制度が制定され、今年から正式に社内で施行されました!

社長も高倉さんには「今後の女性社員のために、道筋を作ってあげて欲しい。出産・育児休暇・時短勤務を利用する女性社員も増える時期がくるだろうから。」という言葉をかけています。

ー高野:ずっと諦めずに発信し続け、会社の新制度の道を切り開いた高倉さん。喧嘩腰ではなく、きっと柔らかく全体を考えた上で、上司の方に発信されていたからこそ、上司の方も動いてくださったのでしょうね。高倉さんも、高倉さんの熱意に応えるエクスさんも、素敵です!

ちなみに、当社の短時間勤務制度はこのような形です。(※高倉真奈美さんの場合)
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平日(月~金)の勤務は17:45まで。
⇒現在は高倉さんのお母さんがお手伝いをされている。水曜日のみ14:00まで。(その他の平日はフルタイムワーク。但し、事前に伝えておけばその他の平日でも14:00に退社する事が可能)
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2.高倉さんの1日の過ごし方

ー高野:それではここで、高倉さんの1日の過ごし方をご紹介頂いてもよろしいですか?。

ー大加戸:はい。月曜日~金曜日は、朝8時頃にお家を出て、お子さんは小学校へ登校、彼女は会社に出勤します。

月曜日、火曜日、木曜日、金曜日(水曜日以外の平日)はフルタイムワーク。平日は、時々お祖母さんも家事を手伝いに来てくださるそうです。

ー高野:まさに、家族もチームですもんね!子どもが産まれたら、1人で抱え込まずにいかに周囲を巻き込むかというのが、重要なポイントだと思います。

ー大加戸:そうですよね。そして17時45分に1日の業務が終了し、高倉さんは自宅に帰宅。娘さんはお祖母さんと一緒に夕食を食べながら高倉さんの帰りを待っておられるそうです。
その後20時頃に娘さんが寝た後、テレビを見たり、読書をするなどをして自分の時間を満喫するとおっしゃっていました。

ー高野:高倉さんが帰宅された時のお子さんの「ママ~おかえり~!」の満面の表情が想像できますね。また、子どもが寝た後は、ママにとってのゴールデンタイムですもんね!一方で、短時間勤務をされる水曜日の1日はどんな感じなのでしょうか?

ー大加戸:水曜日は14時まで勤務し、その後帰宅。申請すれば毎日時短勤務可能ですが、現在は水曜日のみ時短勤務制度を適用されています。その後は18時の夕食時まで、お料理をするなど、娘さんとの時間を過ごします。

高倉さんは「時短勤務を利用して、子供とコミュニケーションを取る時間が増えた。保育園の時はお迎えが19時頃だったので、子供同士が遊んでいる姿を見る事ができなかったけれど、今は子供同士が遊んでいる姿を見る事ができる」とおっしゃっていました。

ー高野:本当に素敵ですね!

ー大加戸:また、土曜日、日曜日は、旦那様が朝食準備、お部屋掃除を担当し、土曜日は、彼女と娘さんはピアノ教室に行かれているんですよ。親子で共通の習い事があるなんて素敵ですよね!

ー高野:本当に素敵ですね!決して「高倉さんは特別だから、恵まれているから」ではなく、自ら道を切り開き、職場の仲間や家族とのチームワークを大切に作ってこられたからこそ、このような働き方が実現できているのだと思います。私たち働く女性も、見習いたいポイントがたくさんですね。

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3.社員全員が家族なんです!

ー高野:エクスさんでは以前より、社内イベントを定期的に開催されているのですね。

ー大加戸:はい、主には3つのイベントがあります。1つ目は、「会議室の窓からの淀川花火大会の観賞」です。当社はオフィスがビルの20階にあるので、花火がとても綺麗に見えるんです。この日は会社の大会議室を開放し、軽食や飲み物を用意します。もちろんお酒も!社員や社員の家族は出入り自由なので、皆で集まって、涼しい場所でワイワイしながら花火を楽しみます。

家族のみではなく、お友達を連れての参加もOKですし、屋台に買出しに出かけて、持って帰ってくるのも良し、花火を観ずにとにかく喋って飲んで食べても良しなんです。

ー高野:確かに、エクスさんのオフィスが入っているピアスタワーは、淀川花火大会の特等席のような場所にありますもんね!それを社員や家族、友人にも開放して下さるなんて太っ腹です!

ー大加戸:2つ目は、淀川の河川敷等で行うバーベキューです。私はまだ参加したことがないのですが、いわゆる普通のバーベキューのようです。

この時、荷物を載せて簡単に運ぶ事ができるカートに、何人かの子供を乗せて、若手社員が引っ張ってお散歩に行くという光景もあったりして。お散歩から帰ってきて疲れた若手社員に対し、まだまだ元気な子供達は、「もう1回!もう1回行こう!」と楽しんでいたようです。

ー高野:子どもって元気ですもんね。社員さんがお子さんと触れ合うことができるのもいいですね。

ー大加戸:3つ目は、有志旅行です。年に1度、宿泊の有志旅行を企画する場合もあります。
去年当社では、社員でバスを借りて、伊勢に有志旅行に行きました。朝会社に集合し、観光をしながら旅館を目指します。もちろん、バス内では昼間から飲み会が始まっています(笑)あ、旅館では男性社員と女性社員の部屋は完全別ですよ!

大広間で夕食をとっているときは、若手社員の出番!子どもがお子様プレートを食べ終わった後も退屈にならないよう、みんなで遊びます。ご飯を食べ、部屋に集まって飲み会をするときも、みんなが気にかけ、一緒に遊んでくれます。

このようなイベント事に、社員の家族も参加可能、むしろウェルカムで、大抵社員の子どもも参加し、大人(社員)も子ども(社員の子ども)も楽しく遊びます

「子どもも一緒に連れてきたら良いやん!」という風な考えを持っている社員がほとんどなので、安心して連れて来れますし、遊び相手にも困らない。

そういった交流の中、高倉さんが持っていたベビーベッドは、社内で代々受け継がれるようにもなったんですよ!

ー高野:アットホームな雰囲気や、仕事を離れた社員同士の交流があるからこそ、冒頭に紹介した短時間勤務制度も実現できているのでしょうね。

4.ワークライフバランスを実現するには

ー大加戸:今回、高倉さんが自ら行動を起こした事により、社内に短時間勤務制度という新しい制度ができあがりました。

ただ高倉さん自身最初は、短時間勤務をすることで残りの仕事が気になることもあったようです。また「皆はフルタイム働いているのに、自分だけはやく帰る」「休暇取得希望が言い出しづらい」と、育児休暇後に職場復帰で申し訳なく思う気持ちもありました。

そんな時でも、「もう時間やで」「はやく帰ってあげないと」と、優しい声をかけてくれる上司・同期・他社員のおかげで、少し気が楽になったと話しておられました。

さらに、彼女がワーキングママになり職場復帰をした後、社内の皆さんの意識も変わり始めています。「その分の仕事を押し付けられたのではなく、協力するのが当たり前」という雰囲気が醸成されてきたからこそ、会社全体でワーキングママにも協力的になれるのだと感じています。

ー高野:高倉さんご本人は、「自分は環境・周りに恵まれている」と仰っているそうですが、本当に高倉さんは、たまたま置かれた環境が良かっただけかというと、そうではないですよね。ひとりで行動を起こすのは勇気が要るし簡単なことではないですが、高倉さんが小さなことから行動におこして、少しずつ周りを巻き込んでいったからこそ、会社が変わっていった素敵な事例だと思います。私たちも諦めずに、まずは小さいな一步から行動にうつしていきたいです!

ー大加戸:ありがとうございます!では最後に、高倉真奈美さんから関西で働くママ達にメッセージをもらいましたので、ご紹介しますね。
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細かい事はあまり気にせず・・・本当に考えられらいくらい色々あるとは思いますが、笑い飛ばす感じで、一緒に頑張りましょうね!
お母さんが幸せじゃないと、子供は幸せじゃないよ(^^)
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ということでした。

ー高野:まさにその通り!この高倉さんの言葉は、働く女性に勇気を与えますね!大加戸さん、高倉さん、今回は本当にありがとうございました!

株式会社エクスについて

設立:1994年9月1日
事業内容:生産管理パッケージ(Factory-ONE 電脳工場シリーズ)の開発・販売等
大阪本社:〒531-0072 大阪市北区豊崎3-19-3 ピアスタワー20F
代表者:抱 厚志(かかえ あつし)
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