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上司のパワハラに悩む人へ〜ハラスメントを無くす正しい対処〜

働く女性の皆さん、ママさんこんにちは。人活®心財育成トレーナーのあ~ちです。

日々どこかで起こっているパワハラ、モラハラ、マタハラ、セクハラ・・・。
ハラスメントは会社の中での人間関係で起こっていることに注目されていますが、家庭でも、学校でも、さらに言うと自分一人の中でも起こっています。
ではこれらはどうして起こるのでしょうか?すべては一つの根源から来ています。

1 ハラスメントは2つの役割で構成される

ハラスメントは『嫌がらせ』を意味しています。
どのような行為がハラスメントと言われているのか厚生労働省のページを見てみると以下のようなことを指しています。

•身体的な攻撃(暴行・傷害)
•精神的な攻撃(脅迫・暴言等)
•人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)
•過大な要求(業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害)
•過小な要求(業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと)
•個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)
(厚生労働省 パワーハラスメント6類型より)

私がが営業として就職活動を始めた時は、『男女雇用機会均等法』ができて2年目だったため、「これは追い風だ!」と活動を始めました。
しかし、表面上は女性も応募していますと出していても、面接では「女性の営業ねぇ・・・」と受け入れる考えがないような言動が数多くあったり、
就職したあとも今でこそハラスメントという言葉ができましたが、セクハラ、マタハラなど異色のものを排除しようという動きを経験してきました。

これらはどうして起こるのか?それは『恐怖心』によって起こります。
そしてここには2つの役割が存在します。

1つは『加害者』もう1つは『被害者』です。

 

2 どうして加害するのか?

加害する人の根底にあるものは「自分に力がない」「自分を信頼していない」と思っているということです。
加害しているのでいかにも色々な力があるように見えたりしますが、実はそうではありません。

加害する人は、自分の存在を確保するために、自分以上の力を発揮する相手や今までの環境に変化を及ぼす可能性のある相手、自分の言う通りにしてほしいのに力が及ばない相手などに対して根底では「恐怖心」を覚えます。

そして、自分以上の力を発揮される前に、環境に変化を及ぼされる前に、相手を阻止しようと言葉や行動によって攻撃するのです。
また攻撃により自分より力の無い存在にしておいて、なおかつ自分の支配下に入れるために救済役に変化し、頼らせる、慕わせる行動に出ることもあります。

これらは企業の中でも起こっていますが、なんと、子どもがいるご家庭でも・・・
子どもが言うことを聞いてくれなくてイライラしたり、片づけたのにまた散らかして環境を変化させられ怒ったり、そして怒った自分を責めたりという経験が一度はあるかと思います。
これも同じことが起こっているのです。

そして、この行動は相手に対してだけでなく、自分の中でも自分自身に対して行っていることがあります。

 

次のページ>>>ハラスメントの「被害者」とは

3 もう1つの存在 被害者

被害者の根底にあるものは「自分に力がない」「自分を信頼していない」と思っているということです。そう加害者と同じです。
そして加害されてもその状態を受け入れ続けているのであれば、被害者の心の中で起こっていることは「自分を押し殺している」「自分の何かが悪いのかもと自分を責めている」などいずれにしても自分自身を加害しているということです。

「気持ちを押し殺して我慢しました」ということを聞くことがあります。
しかし押し殺したにも関わらず、フツフツとその思いが ぶり返して来たり、誰かの為に我慢をすることになったその対象である人に怒りが出てきたり・・・。

心は押し殺しても死なないのです。

言葉だけを見ていると心はもうその出来事に対して反応しないかのような感覚になりますが、そうではありません。
表現としては「押し殺す」というよりも「奥深くに追いやっている」という方が近いように思います。

この追いやられた思いの根底には、無意識からの「あなた(自分)を守る為なのに」という肯定的なメッセージがあります。
それゆえその本当の意図を伝えたくって何度でもそしていつまでもフツフツと出てきます。
そして自分をまたは加害した相手を心の中で加害するのです。

押し殺した心についてはWoo!2016.10.6「働く女性に伝えたい、自分との対話の方法とその驚きの効果とは?」で書いています。

4 この関係からの脱出は・・・

ハラスメントの原因は『人格・尊厳の侵害』です。それは「恐怖心」からきています。
加害者も被害者も相手というよりも、自分という人格を侵害し、傷つけているのです。
ここからの脱出はたった1つ。

自分を愛することです。

自分を愛し、信頼している人は、相手を加害する必要はありません。

自分を信じ、自分に力があることを知っている人は、相手を信じ、相手も力があることを知っているからです。

自分を愛し、信頼している人は、被害者のまま居続けることはできません。

『信頼』は価値観です。

価値観は私たちを内側から突き動かすものです。だから自分を大切にするために行動してしまうのです。
相手や自分を責めるかわりに、自分を大切にする。

誰もが自分に責任をもって自分を大切にできれば、家庭も職場も安全・安心の居場所になり、誰もが自分らしさを発揮し、更なる素晴らしい世界が生まれます。

 

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