働く女性の皆さん、ママさんこんにちは。小川由佳です。
早いもので、もう5月ですね。
我が家では、4月に娘が小学校に入学式しました。
まさにピカピカの一年生です^^
さて、春は、研修講師にとって一年の中で最も忙しい時期。
というのも、企業様において一斉に新入社員研修が行われるためです。
私の場合、娘が小学校に入学するまで予定が読みにくかったことから、
今年はいつもより少なめに新入社員研修に登壇させていただいています。
1 講師業をしている私でも難しいと感じること
新入社員研修に登壇していて、いつも難しいなあと思うのは、「叱る」こと。
仕事上の悩みや問題を解決できるようサポートする中堅社員向け研修とは異なり、
新入社員研修は、新入社員に社会人としてふさわしい考え方や行動を身につけてもらうことを目的としています。
つまり、前者は「サポート/支援」という色合いが濃いのに対し、
後者は「教育」という色合いが濃いのです。
このため、新入社員研修では「しつけ」の要素も求められます。
「叱る」ということが必要となる場面もけっこう多いのです。
この「叱る」が、なかなかもって難しい。
2 講師をしながら葛藤した過去
そもそも講師にとって受講生(新入社員)は初対面、もしくは、それに近い相手。
もちろん、研修当日は朝から受講生との関係構築に努めますが、
そうはいっても、せいぜいかけられる時間は数時間程度。
そんな、関係を構築して間もない相手に、「叱る」のは、かなり勇気がいります。
私自身、新入社員研修に登壇し始めた当初は、「叱ろう」と思っても、なかなかできませんでした。
というのは、いざ「叱った方がいいかも」と思う場面に遭遇すると、自分の心の中にいろんなセリフが渦巻いて、
ついつい叱るのを躊躇してしまうからです。
「自分だって100%できていると言える?」
「突っ込まれたらどうしよう」
「なんて伝えたら、相手の心に響くだろう」
「ここで叱るのは、本当に相手のため? もしかして、私が彼らをコントロールしたいからじゃないの?」
セリフを反芻しながら、しばし葛藤。
そうこうしているうちに、「叱る」タイミングを逸してしまうということも多々ありました。
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3 叱れる上司になるための大切な視点とは?
改めてこれらのセリフを振り返ってみて気づくのは、
ほとんどのセリフが「自分視点」ということです。
「叱る」ことができないのですね。
「自分視点」モードを、「相手のために」という「相手視点」モードに切り替えるべく、
過去、いろいろ試行錯誤してきて、ちょっとずつ自分なりの方法を見いだしてきたような気がします。
私が、相手のために必要なタイミングでスムーズに「叱る」ことができるように、
1つ自分に言い聞かせている大切な視点があります。
それは、
ということです。
「叱る」というのは、相手にとって耳の痛いことを伝えること。
叱った瞬間、また、その後の研修の時間において、
相手から「叱ってくれてありがとう」と感謝されることはまずありません。
逆に、相手がイヤな気持ちになる可能性大です。
相手に嫌われる可能性だって、相手に反発される可能性だって大きいです。
これを恐れていては、「叱る」ことはできないのですが、
どうしても恐れてしまいそうになる自分がいます。
それを乗り越えるために、
「今じゃなくても、いつか『あのとき叱られてよかった』と思ってもらえる」ことを目指すことにしています。
4 「叱る」は自分が試される
実際、講師の役割は、相手と仲良くすることではありあせん。
もっとも重要なのは「相手が社会人として巣立っていけるようにすること。」
その軸がぶれないようにするために、
「今じゃなくても、いつか『あのとき叱られてよかった』と思ってもらえればいい」
というセルフトーク(心の中のつぶやき)は、私にはかなり効果的です。
「叱る」こと。
はっきりいって、こちら(自分自身)が試されているなあと思います。
言ってみれば「自分育て」。
奥が深いです^^
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