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女子大生に長期インターンから就活まで突撃取材~同志社大学4回生Yさん~

皆さんこんにちは。2016年7月から12月まで、ナチュラルリンクで長期インターンシップをしてくれた、同志社大学 文化情報学部 文化情報学科(2017年12月現在4回生)のYさんに、学生時代の過ごし方から就活まで、インタビューをさせて頂きました。

1 授業とアルバイトの両立

ー高野:インターンシップ期間中のYさんは「とにかく仕事が速くて自立している人」という印象が強い。まさにできる女性という感じ。大学1回生の頃はどんな感じだった?

ーY:授業にはちゃんと出席すると決めていたので、週5で学校に通っていました。また、受験の時に外国語学部に行こうか迷っていたくらい英語が好きだったので、あえて難易度の高い英語の授業を履修していました。4回生になった今も自主的に、全て英語で行われる授業を履修しています。

ー高野:すごいな!英語はこれから必須の時代になるもんね。そういえば、アルバイトもずいぶん頑張っていたよね?

ーY:はい。1回生の4月から3回生の3月まで約3年間、塾講師のアルバイトをしていました。中学の頃、通っていた塾の先生が大変素晴らしい方で、私自身その先生から大きな影響受けました。

そこで私も、自分が将来は誰かに影響与えられる存在になれたらいいなと思うようになりました。

また昔から「何かを誰かに伝えたり教えたりする」ことは好きでしたね。

ー高野:「人に何かを教える」って素晴らしいことであると同時に、すごく難しいことでもあると思うけど、実際はどうだった?

ーY:生徒一人一人の学力も性格も異なるので、難しかったです。その生徒の理解度を把握することから、勉強へのモチベーションをあげることまで、生徒との間に信頼関係が無ければうまくいきません。意識していたことは、自分の中学時代の経験を話したり、同じ目線で考えるようにしたりして、ある意味「先生と生徒ではなく友達同士」のような関係性を心がけました。

ー高野:塾講師のアルバイトと、大学の授業との両立ってすごく大変じゃなかった?

ーY:はい、それ以外にも色々なことを掛け持ちしていたので、両立は結構大変でした。下級生の頃は「夜までバイトして、早朝におきて1限に行く」といった生活でした。大変ではありましたがやりがいを感じられることがモチベーションに繋がっていました。

ー高野:なるほど。お金のためというより、やりがいが大きかったんだね。ところで、私はたまに学生さんから「アルバイトをしたいけれど、何をしたら良いかわからない」と聞かれたりするけど、自分ならどう返答する?

ーY:その学生が文系か理系かにもよりますが、「自分が伸ばしたい能力を伸ばせるバイトをやってみるといいのでは?」とお伝えすると思います。人と話すスキルを伸ばしたいなら接客業がいいでしょうし、パソコンのスキルを身につけたいならIT会社でアルバイトしてみるのもいいと思います。

ー高野:「自分が伸ばしたい能力を見つける」ってなかなか簡単ではないと思うのだけど、どのようにして「自分が伸ばしたい能力」を見つけていったの?

ーY:私は過去の経験から、対人スキルを伸ばしたいと思っていました。また、人に上手く伝えることができなかった経験から、人に上手く物事を伝える力を伸ばしたいと漠然とですが考えていました。

自分の今までの経験を振り返ると、何か見つかるのではないでしょうか。

2 就活に向けての動きについて

ー高野:なるほど。では、就活を意識し始めたのはいつ頃から?

ーY:3回生の春頃です。「就活は短期決戦だ」と聞いていたので、少し早い目から動いておくほうがいいのかなと考えたんです。

ー高野:すごいなー戦略的。では、就活を意識し出してから、実際にまずは何をしたの?

ーY:有志の就活団体が主催している「就活イベント」に行きました。就活に向けての流れ、ESの書き方など、基本中の基本を知ることができる内容でした。結構多くの学生が来ていましたね。

ー高野:なるほどーその後は?ごめん、なんか取り調べみたい(笑)

ーY:いえ、大丈夫です(笑)大手就活サイトを見ると、結構な数のインターンシップ情報が載っていたので、夏の間に実施される短期インターンシップに応募しました。あとは…大学のスタディーツアーでベトナムに行ったりもしましたね。

ー高野:おぉー行動力あるなぁ。就職セミナーの次にインターンシップ申込とな。では、興味のあるインターンシップということだけど、どういう基準で選んだの?

ーY:興味のある業界や実施内容から選びました。と言っても明確にしっかり絞っていたわけではなく、直感で「面白そう!」と感じるところに応募しました。そんな中、大学の授業で高野さんのキャリアの講義を聞き、長期インターンを募集されているとおっしゃっていたので、「ナチュラルリンクのインターンもやってみたい!」と思い、応募しました。

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3 長期インターンシップを実際に経験してみて

ー高野:なるほど、そういう流れか。色々なインターンに既に応募したりしていたのに、なぜ更にナチュラルリンクのインターンをやってみたいと思ったの?

ーY:ナチュラルリンクのインターンは、「社長や働く女性に取材に行って記事を書く」経験が出来ることが面白そうだと思ったからです。実際大変面白かったですし、貴重な体験が出来たと思います。

ー高野:そんな風に言ってもらえて嬉しいです。ただ「長期インターン」で大きく成長する学生さんと、そうではない学生さんがいるのは事実で…長期インターンに向いている学生ってどんな人だと思う?

ーY:そうですね…「自分でしっかりスケジュール管理出来る人」と、「漠然と与えられた仕事をするのではなく、目的意識を持って取り組める人」ですかね。

ー高野:確かに。では、インターン中に意識していたことってどんなこと?

ーY:まずは、「提出物は期限より早めに提出する」ことですね。例えばインタビュー原稿も、提出期限ギリギリに出すのではなく、期限前に必ず提出するようにしていました。期限前であれば、たとえ修正箇所があったとしても、余裕を持って対応することができます。

このような小さなことを積み重ねながら、周囲の信頼貯金をためていくよう心がけていました。

ー高野:確かに…めちゃくちゃ仕事はやかったよね。「忙しい人ほど仕事が速く、暇な人ほど仕事が遅い。だから仕事は忙しい人に頼め」っていうけど、まさにそうだと思った。

では、逆に期間中を振り返って「これはもっと意識しておけばよかった」と思ったことはある?

ーY:受け身になるのではなく、「おかしい」と思ったことは、その時に積極的に上司や周囲に伝えることです。それが会社をより良くすることなのであれば、遠慮せずに「自分が変えていく」くらいの気概で周囲に発信するべきだと思いました。

自分から働きかけると、周囲の方も動いてくださるので、仕事を楽しくするもしないも、自分次第だと感じました。

ー高野:それは本当に大事なことよね。では、「これはインターンをしなければ気づけなかった!」ということはある?

ーY:自分が「数値で目に見えて結果が出ることにやりがいを感じるタイプだと気づけた」ことですね。GoogleAnalytics(アクセス解析ツール)で、運営サイトのアクセス数値を毎日見ていたのですが、工夫して投稿すると、実際にアクセス数やfacebookページのいいね!が増えていったので、それはとても楽しかったです。

ー高野:この気づきは、確実に就活に活きそう!

ーY:はい。以前は「営業は辛そう」というイメージがあり、出来ればやりたくないと思っていました。ですが、自分の特性が分かり、個人やチームの成果が目に見えて分かる仕事もいいなと思うようになり、「営業をやってみると面白そうだな」という意識に変わりました。

ー高野:すごい!では、この記事を読んでくれている学生さんの中には長期インターンをやってみたい人もいると思うけど「長期インターンを選ぶポイント」について教えてください。

ーY:長期インターンをするなら、中小企業やベンチャー企業など、規模が小さい会社にチャレンジするのがいいと思います。

規模が小さい会社であれば、創業者や社長のそばで仕事をする経験ができたり、任せてもらえる裁量も大きいです。
そこで得られることは自分の財産になると思います。

4 後輩へ向けてのメッセージ

ー高野:なるほどーそんな風に言ってくれて有難う。嬉しいです。で、そんなこんなで就活が近づいてくるわけだけれども、自己分析は結構やった?

ーY:はい、結構しました。

ー高野:どんなやり方で?

ーY:やり方としては…今まであった出来事を書き出したり、今までお世話になった人や友達に自分の長所や短所を聞いたりしました。「余計分からなくなったー!」という時期もありましたが、「分からなくなったから動かない」では時間がもったいないですし、そこは割り切ってとにかく自己分析を続けました。

ー高野:なるほど。では、そんな中で業界はどうやって絞っていったの?

ーY:そうですね…。自己分析や面接、また、OB訪問ができるサイトを通じて先輩のお話を聞くうちに、肌感覚で業界のことが分かるようになり、絞っていった感じですかね。

ー高野:面接も、結構自己分析の場になるよね。少し話は変わるけど、面接で心がけていたことってある?

ーY:自分なりの考えを整理した上で、自然体で挑むことだと思います。

そしていくつか内定を頂いた中で現時点で自分に一番相応しい会社を選びました。

ー高野:なんで内定をいくつかもらった中で、その会社に行こうと思ったの?

ーY: 1つの企業と長期的に関係性を築き、仕事ができるところや業務内容から得られる力が自分が欲しているものであった点ですね。

ー高野:お客様と長く関わっていけるって素敵よね。今ふりかえって、「大学生活でこれはやっとおいて良かった」と思うことはある?

ーY:まず、人前で話す経験をたくさんすることができたことです。成人式で何百人の前でスピーチをさせて頂いたことや、頻繁に授業内でプレゼンテーションを行っていたのでトレーニングになりました。

あとは人をまとめる立場やリーダーを経験できたことです。リーダーは全体を把握して都度最適な意思決定をする必要があると思うのですが、失敗することやうまくいかないこともありました。しかし、同時にリーダーとしての在り方を学ぶことができました。
社会人になっても、そのような立場を経験する機会もあると思うので、その時に向けての良い予行演習になったと思います。

ー高野:なるほどなー人前で話す経験は、しておいて絶対損はないよね。では、来年から働きはじめるわけだけれども、「こんな社会人になりたい」という抱負を教えてください。

ーY:色んな経験をベースにして、周囲に価値や影響を与えられる社会人になりたいです。そのためには、公私ともに20代のうちにいいことも、うまくいかないことも、どちらも経験したいですね。私が今まで出逢った素敵な大人の皆さんは、若いうちから良いことも辛いことも両方経験されていて、経験値ベースでお話されていました。だからこそ説得力があると思います。
なんでも経験しないとわからないと思うので、色んなこと知って周囲に影響を与えられる人になりたいです。

ー高野:知識は本やネットでいくらでも手に入るけど、大事なのは自分が経験したこと、体験したことだなと、そう思います。では最後に就活前の学生にメッセージをお願いできるかな?

ーY:就活ばかりにとらわれず、自分が興味があること、関心があることをどんどんやってみてください。就活はもちろん大切ですが、「就活に有利だからこれやろう」ではなく、自分が興味関心があると思ってやってみた経験は、必ずその先に繋がっていくと思います。

例えば私は、ナチュラルリンクのインターンシップを「記事を書くって面白そう」という動機で始めたのですが、実際にやってみると、「自分は数値をあげることや定量的に評価されることがモチベーションになる」と気づきました。

これは、やってみないとわからないことでした。何がどう繋がるか分からないし、全てに意味があると今は思いますね。

ー高野:なるほど…素晴らしい!私たち社会人にも為になる内容がたくさんでした。今日は本当に有難うございました。