3 長期インターンシップを実際に経験してみて
ー高野:なるほど、そういう流れか。色々なインターンに既に応募したりしていたのに、なぜ更にナチュラルリンクのインターンをやってみたいと思ったの?
ーY:ナチュラルリンクのインターンは、「社長や働く女性に取材に行って記事を書く」経験が出来ることが面白そうだと思ったからです。実際大変面白かったですし、貴重な体験が出来たと思います。
ー高野:そんな風に言ってもらえて嬉しいです。ただ「長期インターン」で大きく成長する学生さんと、そうではない学生さんがいるのは事実で…長期インターンに向いている学生ってどんな人だと思う?
ーY:そうですね…「自分でしっかりスケジュール管理出来る人」と、「漠然と与えられた仕事をするのではなく、目的意識を持って取り組める人」ですかね。
ー高野:確かに。では、インターン中に意識していたことってどんなこと?
ーY:まずは、「提出物は期限より早めに提出する」ことですね。例えばインタビュー原稿も、提出期限ギリギリに出すのではなく、期限前に必ず提出するようにしていました。期限前であれば、たとえ修正箇所があったとしても、余裕を持って対応することができます。
このような小さなことを積み重ねながら、周囲の信頼貯金をためていくよう心がけていました。
ー高野:確かに…めちゃくちゃ仕事はやかったよね。「忙しい人ほど仕事が速く、暇な人ほど仕事が遅い。だから仕事は忙しい人に頼め」っていうけど、まさにそうだと思った。
では、逆に期間中を振り返って「これはもっと意識しておけばよかった」と思ったことはある?
ーY:受け身になるのではなく、「おかしい」と思ったことは、その時に積極的に上司や周囲に伝えることです。それが会社をより良くすることなのであれば、遠慮せずに「自分が変えていく」くらいの気概で周囲に発信するべきだと思いました。
自分から働きかけると、周囲の方も動いてくださるので、仕事を楽しくするもしないも、自分次第だと感じました。
ー高野:それは本当に大事なことよね。では、「これはインターンをしなければ気づけなかった!」ということはある?
ーY:自分が「数値で目に見えて結果が出ることにやりがいを感じるタイプだと気づけた」ことですね。GoogleAnalytics(アクセス解析ツール)で、運営サイトのアクセス数値を毎日見ていたのですが、工夫して投稿すると、実際にアクセス数やfacebookページのいいね!が増えていったので、それはとても楽しかったです。
ー高野:この気づきは、確実に就活に活きそう!
ーY:はい。以前は「営業は辛そう」というイメージがあり、出来ればやりたくないと思っていました。ですが、自分の特性が分かり、個人やチームの成果が目に見えて分かる仕事もいいなと思うようになり、「営業をやってみると面白そうだな」という意識に変わりました。
ー高野:すごい!では、この記事を読んでくれている学生さんの中には長期インターンをやってみたい人もいると思うけど「長期インターンを選ぶポイント」について教えてください。
ーY:長期インターンをするなら、中小企業やベンチャー企業など、規模が小さい会社にチャレンジするのがいいと思います。
規模が小さい会社であれば、創業者や社長のそばで仕事をする経験ができたり、任せてもらえる裁量も大きいです。
そこで得られることは自分の財産になると思います。
4 後輩へ向けてのメッセージ
ー高野:なるほどーそんな風に言ってくれて有難う。嬉しいです。で、そんなこんなで就活が近づいてくるわけだけれども、自己分析は結構やった?
ーY:はい、結構しました。
ー高野:どんなやり方で?
ーY:やり方としては…今まであった出来事を書き出したり、今までお世話になった人や友達に自分の長所や短所を聞いたりしました。「余計分からなくなったー!」という時期もありましたが、「分からなくなったから動かない」では時間がもったいないですし、そこは割り切ってとにかく自己分析を続けました。
ー高野:なるほど。では、そんな中で業界はどうやって絞っていったの?
ーY:そうですね…。自己分析や面接、また、OB訪問ができるサイトを通じて先輩のお話を聞くうちに、肌感覚で業界のことが分かるようになり、絞っていった感じですかね。
ー高野:面接も、結構自己分析の場になるよね。少し話は変わるけど、面接で心がけていたことってある?
ーY:自分なりの考えを整理した上で、自然体で挑むことだと思います。
そしていくつか内定を頂いた中で現時点で自分に一番相応しい会社を選びました。
ー高野:なんで内定をいくつかもらった中で、その会社に行こうと思ったの?
ーY: 1つの企業と長期的に関係性を築き、仕事ができるところや業務内容から得られる力が自分が欲しているものであった点ですね。
ー高野:お客様と長く関わっていけるって素敵よね。今ふりかえって、「大学生活でこれはやっとおいて良かった」と思うことはある?
ーY:まず、人前で話す経験をたくさんすることができたことです。成人式で何百人の前でスピーチをさせて頂いたことや、頻繁に授業内でプレゼンテーションを行っていたのでトレーニングになりました。
あとは人をまとめる立場やリーダーを経験できたことです。リーダーは全体を把握して都度最適な意思決定をする必要があると思うのですが、失敗することやうまくいかないこともありました。しかし、同時にリーダーとしての在り方を学ぶことができました。
社会人になっても、そのような立場を経験する機会もあると思うので、その時に向けての良い予行演習になったと思います。
ー高野:なるほどなー人前で話す経験は、しておいて絶対損はないよね。では、来年から働きはじめるわけだけれども、「こんな社会人になりたい」という抱負を教えてください。
ーY:色んな経験をベースにして、周囲に価値や影響を与えられる社会人になりたいです。そのためには、公私ともに20代のうちにいいことも、うまくいかないことも、どちらも経験したいですね。私が今まで出逢った素敵な大人の皆さんは、若いうちから良いことも辛いことも両方経験されていて、経験値ベースでお話されていました。だからこそ説得力があると思います。
なんでも経験しないとわからないと思うので、色んなこと知って周囲に影響を与えられる人になりたいです。
ー高野:知識は本やネットでいくらでも手に入るけど、大事なのは自分が経験したこと、体験したことだなと、そう思います。では最後に就活前の学生にメッセージをお願いできるかな?
ーY:就活ばかりにとらわれず、自分が興味があること、関心があることをどんどんやってみてください。就活はもちろん大切ですが、「就活に有利だからこれやろう」ではなく、自分が興味関心があると思ってやってみた経験は、必ずその先に繋がっていくと思います。
例えば私は、ナチュラルリンクのインターンシップを「記事を書くって面白そう」という動機で始めたのですが、実際にやってみると、「自分は数値をあげることや定量的に評価されることがモチベーションになる」と気づきました。
これは、やってみないとわからないことでした。何がどう繋がるか分からないし、全てに意味があると今は思いますね。
ー高野:なるほど…素晴らしい!私たち社会人にも為になる内容がたくさんでした。今日は本当に有難うございました。
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