Woo!(ウー)

これができるとぐっとレベルUP!英語らしい音を作る「 r 」の法則

働く女性のみなさん、こんにちは!日野ゆう子です。

私たちのレッスンでは効率よく英語を伝えられるよう、通常 音のインストール(英語には日本語にない音がいろいろあるのでまずはその取入れ訓練を行います。)→単語や文で練習 という形でレッスンを行います。
※北米英語をベースにした教材を使用しています。

数ある英語の音の中でも、インストールできるとガラッとイメージが変わる「 r 」は取入れがいのある音。
でもこの「 r 」、実は誤解されやすい音でもあります。今日は「 r 」を使いこなしていただくために大切なポイントのお話をしてみたいと思います。

まずは実践。母音「 r 」の音をだしてみましょう!

まずは母音「 r 」の基本的な出し方をお伝えしますね。
まずは舌の位置です。舌先は巻く必要はありません。

舌全体の力を抜いて、舌先は前を向けたまま、喉の奥、舌の両サイドが上奥歯の内側にはめ込まれるまでバックさせます。
車をバックさせるようなイメージで舌先を前にそのまま後ろに引く。奥歯の内側にはめ込まれたらそこでストップさせます。(口は口角を内側に寄せるようにし、横に広がらないように力を入れるとなおよいです。)
出口の準備が出来たら今度は音をだします。喉の奥から強めの勢いで長めに音を出してみましょう。出しにくかったら少し音程を低めにすると落ち着きますよ。

生徒さんはこの音を練習すると、「今まで自分の口から出したことのない種類の音です!」とびっくりされることも多いですが(日本語には似た音がないので)、その分出るとうれしい音でもあるので、たくさん練習をして翌週には音を自分のものにされてきます。

音が出せるようになったら下の単語の太字の部分はその音(舌・口の形も)で言ってみます。
音声付の電子辞書などで音をよく聞きながら練習してみましょう。

earth  bird  learn  turn  work  hurt  nurse

この時、赤字以外の全部の音に気を配ると逆に「 r 」の練習がぼけてしまったり適当になってしまうので1点集中を心がけてください!

起こりやすい「 r 」トラブル①

「 r 」は私たちが耳にする機会の多い北米英語に特に特徴的な音でもあり、「 r 」の音を入れると英語っぽい!」と思われがちです。

確かにそうなのですが、それは必要なところに必要な音として発声されたときのみ、言えることです。

どんな時でも舌先をあげてどこにでも適当に「 r 」っぽい音を入れて話す方がときどきいらっしゃいますが、それはネイティブにとってもとても聞きにくい音になるので注意が必要です。

■次のページへ>>>残り2つの「 r 」にまつわるトラブルとは…

 

起こりやすい「 r 」トラブル②

基本の母音「 r 」の出し方をマスターしたら、次のステップへ。
「 r 」の前にもう一つ音(母音)がついているパターンについても知っておきましょう。

stir  star
fur far

上の二つのペア、私は以前、発音を練習する前はとも「スター」「ファー」と言っていました。そしてなかなか通じませんでした。これ、それぞれ出し方が違うんです。

stirの赤字部分は、はじめに『母音「 r 」を出してみましょう」で出した音で発音します。舌を定位置にすぐ持っていきます。

それに対してstarの赤字部分は母音「 r 」の前にアに似た音がひとつ入ります。(このアは口を大きく開けて喉を楽にのびのびと言いましょう。)いきなり舌をあげるとstar(星)ではなくstir(混ぜる)の意味にとられてしまうので注意です。

同じことが「fur far」にも言えます。fur (毛皮)は始めから舌をあげていいます。far (遠い)はアを言ってから舌をあげます。

このペアは頭で分かっていても、いざ言おうとするとはじめから舌が浮いてしまったり、逆に浮かないまま全部発声し終わったりと、なかなか初めはうまくいかないかもしれません。(日本語では同じアと処理してしまう音なので混乱してしまうんですね。)
ゆっくり練習をしてスピードを徐々にあげてみましょう。

起こりやすい「 r 」トラブル③

さきほどは「 r 」の前にアのような音が入るパターンでしたが、このように「 r 」 の前に他の母音が入るケースは他にもいくつかあります。

たとえば
airはrの前にエに近い音、ear はイに近い音が入りますし、
moreはrの前にオ(このオは口を丸め気味に言いましょう。)が入ります。

「 r 」が言えるようになると、「あ、r だ、やった!」とついつい舌をすぐに上げたくなりますが、それでは意味が伝わらなくなってしまいます。
「 r 」の前に母音がある場合はその音をしっかりだしてから「 r 」に移りましょう。

「 r 」はどこにでも入れるのでなく、必要とされるところにきちんと入れることが大切です。
そしてトラブル②③のように「 r 」の前に音が来る場合、またはそのまますぐに「 r 」に行く場合の区別をつける意識を持つこと。これが、伝わりやすい「 r 」の第一歩です。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

「コミュニケーションをもっと楽に!」
京都四条烏丸・英語発音CEPIO京都教室でレッスンを行っています。
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