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働き方変革シリーズVol4.産休中にステップアップする方法

働く女性の皆さんこんにちは。Woo!を運営するナチュラルリンク高野です。今回は働き方変革シリーズ第4弾!テーマは「産休中にステップアップする方法」についてです。

1 役員は育休が無い・・・!!

先日、無事に第二子を出産いたしました。おかげ様で、母子ともに元気です。

私は11月末から産休に入りました。あまり知られていないかもしれませんが、役員や取締役は「産休」はあっても「育休」はありません。

産前産後休業の手当(出産手当金)は、勤務先の健康保険に入っていて、出産のために仕事を休み、その間会社から賃金が支払われていなければ、全ての女性が給付を受けることができます。

一方で育児休業の手当(育児休業給付金)は、勤務先で本人が加入している雇用保険から支給されます。(就業期間や細かい要件はありますが)

役員や取締役は、雇用される側ではないため雇用保険には入らないので、育休の対象者ではないということなんですねー。

私は会社を興してこの事実を初めて知りました。

「おまえらは雇用されてないんやから、出産しても休まずに働け!」ってことか・・・とせつなくなった記憶があります(笑)

まぁ、産休は取れるので、出産前後3か月程は休める計算ではあるのですが、1人目出産の時は私も肩に力が入っていたので、出産2週間前まで講演や研修をし、出産後1か月でほぼフルで復帰する働き方でした。

なので、今回の産休がいわば初めての産休のようなもの。外に出ずに長期間お休みするなんて社会人人生で初めてなわけで、「産休中休めって言われても、一体何をしたらいいんだろうか・・・」と最初はとても戸惑いました。

(まるで、仕事人間だったお父さんが、定年退職してやること無いってなっている状況でした)

 

2 産休期間は新たなものが生まれる時期かもしれない

とはいえ、産休に入ってからなぜか新規のご紹介や打ち合わせが「ドドド−ッ」っと入って来たのです。そこで、復帰後に打ち合わせをさせて頂くことで御了承頂いたり、はやめにお会いした方がいい先には、全て

・WEBミーティングで、
・横に子どもがいてうるさいかもしれないことを承知頂き、

対応させて頂くことにしました。

「WEBでミーティングなんてしたことありません!」という新規の企業様もあれば、「ネット環境が弱いので出来るかどうか分かりません!」という方もおられましたが、とにかくやってみましょう!ということで全て実施。

事前にスカイプやチャットワークライブのやり方を共有し、●時きっかりにかけますね!と約束し、中には「化粧してないんで今日は音声だけで・・・」ということもあったりしながら(これ、WEB打ち合わせあるあるなはず笑)やってみました。

「こんにちは〜初めまして〜。これが私の娘です〜。」と、普段の打ち合わせではあり得ない不思議な挨拶からはじまり、時には娘もぐずったりしましたが、結構横でお利口さんにyoutubeを見てくれていました。

そしてWEBミーティングをやってみての結論は、全然いけるやん!でした。

意識を変えることは大切ですが、物理的にそうせざるを得ない環境を創り出すことの方が大切。
今までは、WEBミーティングを提案しても「いややっぱりお会いしたほうがいいので」と言われて直接伺うことがほとんどでした。

でもやらざるを得なくしてみると、創意工夫が生まれ、大抵できるもので、今はいろんなツールがあるからなおさらできるわけで。

前例ができると、あとはやりやすいですしね。

この経験から、来年一年は、自分の思い込みを、どんどん打ち破っていく年にしようと心に決めました。

次のページ>>> 産休中にステップアップできる過ごし方のポイントは?・・・

3 産休中の過ごし方について決めたこと

産休中の過ごし方は、人それぞれだと思います。「こうするべき」というものではなく、自由に過ごせばいい。

私の場合は色々考えた結果、普段仕事をしている時には出来ないことをした方がいいよな〜ということで、

・子どもと一緒に何かをする時間を持つ
・復帰後の仕事が加速する準備をする
・芽を出すのではなく、深く根を張る期間にする

ということにしました。

子どもと一緒に、ゆっくり散歩しながら近くのコンビニに行ってみたり、ポストに年賀状を出しに行ってみたり、帰りは寄り道したりして・・・そういやこんなこと今までしたことありませんでした。

大抵は時間に追われていたので「はやく!はやく!はやくして!」と急かして、娘が「あ!飛行機!」とか「お花!綺麗!」なんて言っても「はいはい(いやそんなんどうでもええし早くして」とあしらうことばっかり。

私のペースではなく、娘のペースにあわせて時間を過ごすことなんて無かったな〜と思うと、なんだかすごく今の時間が愛おしくなって、今までの申し訳ない気持ちもあいまって、散歩中泣きそうになることもありました(笑)

またせっかくだからと、娘のお人形の洋服を自分で手作りしてみました。(ほんと不器用なんでめっちゃ苦戦しましたが)
一緒に生地の色を選んだり、ボタンを選んだり「それ、絶対センス悪いやろ」と思う組み合わせであっても、娘が選んだものを使って。

するとやっぱり娘も笑顔で楽しそうで、そんな顔を見ているとこちらも幸せな気持ちになりました。

こうして心が穏やかになると、仕事のことについても、冷静に長期的に穏やかに考えることが出来ました。こういう心持ちで仕事に向き合うと、きっとよい選択が出来るだろうなと、仕事へのシナジーも実感できるようになりました。

 

4 産休中だからこそ、ステップアップできるんだ

そして今は、とにかく本を読んでいます。私は実は、本を読むのが嫌いです。(Woo!ではオススメ書籍をご紹介している立場なのに!)
年に多分…3冊くらいしか読んでいません。。そうか、本屋さんでちょっと立ち読み程度。

なぜ本を読むのが嫌いだったかというと、動きすぎていたからだと思います。常に動いていたので、立ち止まることをしたくなかったし、欲しい情報は人と会うことで十分得られると思っていました。

ただ産休期間中は、周囲の方から献本頂いた本や、サイト構築のノウハウを綴った本が結構あったので、それらを全て読破することにしました。

そしてできるだけ、さらっと読むのではなく、丁寧に読むことにしました。

すると、やっぱり大きな発見がいっぱいあるんですよね。

・今まで悩んでいたことは、こういう考え方をすればすぐ解決できるんだ!
・サイト運営の裏側ってこうなっていたのか!
・こういう書き方をすると、より相手に伝わるんだな!

そうすると、自分の中でどんどん知識欲が出てきて、もっともっと深くそのことについて突き詰めたくなりました。

これは、今までの自分には無い感覚。

まぁ、熱しやすく冷めやすい性格なので、来月にはどうなってるか分かりませんが…(笑)

ただ、強制的に休まざるを得ない環境になったからこそ、今までとは違う自分と出逢うことができ、より客観的な視点で物事を見ることができようになった気がします。

この経験は、復帰後の働き方や仕事にも大きく影響すると思うので、休んでいる期間決して焦る必要はないんだとも気づきました。

その期間にしか出来ないことが必ずあるし、どんな経験も自分の糧になる。この貴重な期間を活かし、これからもどんどん新たな自分と出逢っていきたいと思っています。

■過去の働き方変革シリーズ記事一覧はこちら
働き方変革シリーズVol1.私が働き方を変えると決めた決定的な理由
働き方変革シリーズVol2.知っておこう!在宅ワークの思わぬ落とし穴
働き方変革シリーズVol3.効率よく働くには、断る勇気を持つこと