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働き方変革シリーズVol5.自分や会社の価値をあげる方法

働く女性の皆さん、学生の皆さんこんにちは。Woo!を運営するナチュラルリンク高野です。今回は働き方変革シリーズ第5弾!テーマは「自分や会社の価値をあげる方法」についてです。

1 無駄を省くと共に考えるべきこととは?

今回は、営業や企画などの仕事についていたり、フリーで仕事をしている方と共有できればいいなと思った内容です。

働き方を変え、効率良く働くことを目指す際、まず思いつくのは「無駄を徹底的に省くこと」だと思います。

無駄な仕事を捨てたり、無駄な会議をやめてみたり、働く時間を制限してみたり、ミスを無くすためにマニュアルを再度見直してみたり…

そうすることで、仕事を効率よく行うことができ、短い時間で今までと同じ仕事量をこなすことがある程度できるようになります。

ただ、無駄を省くことには限界がありますよね。

私も会社も以前からITツールを導入して、定型業務に関しては可能な限り効率よく働けるよう工夫していましたが、一方で営業活動については、あまり改善せずとにかく必死で行っている状態が長く続いていました。

というか、仕事を頂くには、必死で営業をするしか無いと思い込んでいました。

この考え方は、私が出産して今までのように営業ができない追い込まれた状況になって初めて変わったのですが、無駄を省くことと同時に考えなければならないのは、どのようにして効率よく売上を上げ続けられるか。

それには、「無理な営業をかけなくても、自然と問合せや依頼が増える状況を作ることが必要だ」と気づいたのです。

 

2 ある中小企業の事例

先日、このような記事を見つけました。


吉原精工、目指すは完全週休3日
社員わずか7人という中小企業が残業ゼロに成功している。経営者がトップダウンで作業工程や就業形態を見直し、残業代を基本給に組み込んだ結果、社員の年収は600万円を超え、優秀な人材の定着につながっている。

吉原精工は創業36年の町工場。基本労働時間は8時半―17時で、1日7・5時間。週休2日制で、年末年始やゴールデンウイークは連続10日間を休む。さらに賞与は2013年から継続して社員全員に夏・冬とも100万円を支給する。

約20年前までは残業が常態化していた。22時までの残業は当たり前で、吉原博会長は「たくさん機械を動かすことが収益を確保する方法だと信じていた」と振り返る。

ある日、社員に22時以降の残業を頼んだが、拒否された。「初めは憤ったが、経営者が社員の残業を当てにしていた」と吉原会長は反省した。その頃、近所にラーメン店がオープンした。19時頃に訪れたが「スープがなくなったから終わりです」と言われた。翌日から早く店に行き、3日目にしてようやく食べられた。この経験から吉原会長は「良い商品を提供すればお客さんが合わせてくれる」と気づき、労働時間の削減に挑戦した。

取り組んだのは、就業時間内でできる仕事を時間内で終わらせる教育だ。「残業を前提にすると仕事が遅くなる」と考え、従来の残業代分の賃金を基本給に上乗せし、代わりに残業をゼロにするよう指示した。「経営者側もリスクを負うことで、従業員も熱心に取り組めた」と話す。

これに加え、生産能力の高い社員と低い社員の違いを研究し、分析した。この結果、「できる社員は作業の先を読み、次の仕事の準備をする」と結論づけた。できる社員のノウハウを全社員で共有し、全員で作業の無駄を排除していった。

納期が数日以内という“特急”の受託案件もある。対策として、17時から深夜1時まで働く代わりに、週休3日制(日・月・火曜日)を取り入れた夜間専門職を1人採用。残業なしで特急案件に対応できるようにした。他の社員は、土・日が休日のグループと、日・月曜日が休日の2グループに分け、完全週休2日を実現した。

かつて80時間から100時間もあった月間残業時間は、06年度にはほぼなくなり、10年度からは完全に「残業ゼロ」を実現した。日本社会全体で働き方改革が叫ばれる中、次に目指すのは全社員の週休3日制だ。「ここまで10年かかったが、なんとか実現したい」と吉原会長は意気込む。

2/4 Yahoo!ニュース「社員7人の町工場、残業ゼロで年収600万円超!ヒントはラーメン屋に」より抜粋

大変勉強になる記事でした。

「良い商品を提供すればお客さんが合わせてくれる」

ここを目指していきたいですが、なかなか一朝一夕に出来るものではありませんよね。私も日々試行錯誤中ですが、実は常に意識して心がけていることがあります。

■次のページ >>>私が常に意識して心がけていることは「●●●な存在になること」・・・

3 マイナーな存在になる

意識しているのは「マイナーな存在になる」ことです。

・高野さんにしか頼めない

・ナチュラルリンクにしかできない

と思って頂けること。

冷静に考えれば、私にしかできない仕事、ナチュラルリンクにしかできないことなんて無く、代替可能ではあります。(そんなこと言ってはおしまいですが、、、、実際そうだと思います)
また、自分に仕事が集中してしまっては、ますます自分が忙しくなって効率良く働けなくなるという懸念もあります。

ですが、まずは「あなた(あなたの会社)にお願いしたい!」と言われることで、値切られることもなくなり、自分から安売りすることもなくなり、売上が安定しやすくなりますよね。

私は当時はとても焦っていたので、最初から、売上をあげるための仕組み化や、自分でなくても回る状況づくりを考えてしまっていたのですが、仕組み化を考えるのは、自分や自社への依頼がどんどん増え、「回らない〜!」という状況になってから。

そう考えるようになって、仕事がうまくいきだしたように思います。

そして、仕事の依頼がどんどん増える状況になるには、先に書いた「マイナーな存在になる」ことが大切。

現在のナチュラルリンクのメインの売上は「企業の女性活躍推進の研修、講演」です。

女性活躍関係については、実際は東京の方が市場は圧倒的に大きいのですが、私たちは敢えて関西でやると決めました。

市場は東京に比べてきっと10分の1以下だと思いますが(感覚的に)、その分女性活躍の事業を行っている会社は少なく、勝てる確立があがります。私たちのように小さな会社にとっては、関西で圧倒的に勝つことができればそれは十分な売上になります。

また、女性活躍の研修や講演をしながらも、自社でメディア媒体を持ち、働く女性(や女子大生)に対する影響力を持ったり、働く女性のリアルを常に知ることができれば、企業に対しても説得力が増すと考え、2015年秋にWoo!を立ち上げました。

「関西」×「女性活躍」×「働く女性のWEB媒体」を持つとなると、今のところ関西ではかなりマイナーな会社ではないかと思います。

 

4 マイナーになるだけでは足りない

ただ、マイナーな存在になるだけではだめで、やはりそこに質を伴っていることが必要ですよね。

例えば、

「高野さんの存在はマイナーだけど、実際の講演はいまいち。」

では、だれも仕事を頼んではくれません。・・・というか、以前は、そうでした(爆)「期待して講演を頼んだけど、期待はずれだった」と面と向かって言われたこともあります。

当然次の仕事には全く繋がらず、情けなく、悔しく、はがゆい思いもたくさんしてきましたが、その都度、改善を積み重ねてきました。特に自分が出産し、営業ができなくなってからは、プッシュ営業を一切やめ、その分の浮いた時間を、全て研修や講演の質の向上や勉強の時間にあてました。

・どうすれば、もっとお客様の役に立てるのか

・どうすれば、この話はうちの社員にも是非聞かせたい!と思ってもらえるのか

・どうすれば、来年もまた頼みたいと思ってもらえるのか

常にそのことを考え、研修や講演を抜本的に見直したり、積極的に女性活躍に関する情報収集をしたり、企業にヒアリングをして現場の状況を常に把握したり、自分の経験や今までのキャリアを棚卸しして整理したり、プレゼンや話し方の勉強もいちから行いました。

時間はかかりましたが、ようやく昨年あたりから、研修や講演のリピート率がぐっとあがり、それにともなって問い合わせや依頼も以前の数十倍にまでなりました。

働き方改革は、仕事の効率化+売上が無理なくあがる状況を作るという両輪が大切だと痛感するので、これからも改善を重ね、より良い歯車が回るように頑張っていきたいと思います!

■過去の働き方変革シリーズ記事一覧はこちら
働き方変革シリーズVol1.私が働き方を変えると決めた決定的な理由

働き方変革シリーズVol2.知っておこう!在宅ワークの思わぬ落とし穴

働き方変革シリーズVol3.効率よく働くには、断る勇気を持つこと

働き方変革シリーズVol4.産休中にステップアップする方法