3 女性社員の育成について
ただ、「働く」ことに関しては、「働き続ける選択肢しか持たない男性と、働いても働かなくても良い選択肢を持つ女性」という点では大きく違います。女性の方が「仕事だからやらないといけない」という「やらねばならぬ」の指導は効きにくい傾向にあります。
女性社員を育成する上で大切なことは、
①上司が楽しむ姿を見せること
上司が辛そうだから、みな管理職になりがたらない。楽しく仕事をする上司の存在は、部下にとっては大きなモチベーションになる
②いま目の前の仕事に集中してもらうこと
未来は今の積み重ね。育児をしながらもずっと働き続けたい女性にとっては、まずは社内で必要とされる存在になれるよう自分を磨く必要があるし、専業主婦になりたい女性であっても、たくさん稼ぐ魅力的な男性に認められる素敵な女性になる必要がある。どちらにせよ、今目の前の仕事で自分を磨くことが、将来の選択肢や可能性を大きく広げることになる。このことを上司も知り、女性社員に伝えていくことが大切である
というお話でした。
4 子育てと仕事の両立についてゲストが考えることとは?
子育てと仕事の両立がしやすい日本になっていくためにというお話の中で、日本も社会全体で子どもを育てられる環境は風土にしていく必要があるという意見が上がりました。電車に乗った時も「赤ちゃんが泣くのは当たり前だ」と周囲が温かく見守ってあげられる雰囲気や、セミナーでも赤ちゃんと一緒に参加できるものが増えていくことなど…。
実際に、株式会社MegamiやOMOYAでは、子どもと一緒に働けるように託児スペースがもうけられている。これにより、もし保育園に預けられなくても子連れ出勤ができたり、育休中にも会社にきて少しでも仕事への精神的ブランクをおさえることができる。
また、女性側も夫に対して「あなたも育児をするのは当然」という気持ちで接することが大切であるという意見も出ました。「頼むのは申し訳ない」「手伝ってくれるだろうか…」と遠慮するのではなく、「二人の子どもなのだから、面倒見るのは当然よね」という形で保育園のお迎えや休日の子守を頼むと、意外に夫は受け入れてくれるものです。
女性自身も「女性はこうあるべき」「育児や家事は女性がするべき」という固定概念をなくし、家族で、地域で、社会で育てていいんだと思って向き合っていく意識に変えていこうお話でパネルディスカッションは締めくくられました。
社会も、企業も、女性も、男性も、みなが変わっていくことによって、さらに男女問わずイキイキと輝ける日本を実現していきたいですね。
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