女性を「こうあるべき」から解き放つ−エスキャリア岡本真梨子社長のハンサムな生き方


皆さんこんにちは。Woo!編集長の高野(こうの)美菜子です。今回は、株式会社エスキャリアの取締役社長であり、2児のママである岡本真梨子さんにお話を伺いました。柔軟な発想で先進的な働き方を実践され、様々な方面から引っ張りだこな岡本さん、目からウロコなお話が満載です。ぜひ、ご覧ください。

Chapter1.今の私

1-1:仕事について

ーエスキャリアさんはどのような事業をしているの??
エスキャリアは、個人と法人企業の双方に対して「自分らしいキャリア」を実現することをミッションに、人事業務支援・キャリア支援事業を行っている会社です。個人の方に対しては、女性向けの有料キャリアカウンセリングを行っており、大学生の就職対策から、30代のワークライフバランス相談、50代のセカンドキャリア支援まで、幅広い層の女性と日々お会いしています。法人企業の皆さんに対しては、人事業務のトータル支援サービスを提供。人事コンサルティングから、採用・人材育成・教育等のソリューション提供・実働までを、一気通貫して行っています。

ー岡本さんはどのようなお仕事を?
創業者の土屋がオーナー代表で、彼女は営業を含めたいわゆる外交的な仕事全般。一方の私は中のこと、事業統括、経営企画、採用育成、内部マネジメントなどを行っています。私も営業をしますが、新規開拓よりも、既存のお客様と深く長く関わり、お客様のさらなる課題へのよりよい打ち手を共に考え、実行していくことが得意ですね。

ー現在の仕事のやりがいは?
私たちエスキャリアは、今までにありそうでなかったサービスを作っていると自負しているので、その部分で大きなやりがいがあります。例えば、個人のキャリアカウンセリング。人材紹介会社や公共機関が無料で実施しているものは多数ありますが、本人がお金を払って、国家資格キャリアコンサルタントによるプロフェッショナルなカウンセリングを受けるというサービスは、あまりありませんでした。転職や就職のためのマッチング面談ではなく、相談者の仕事を含めた人生そのものに寄り添うカウンセリングです。有料で実施するからには「お金を払ってまで受ける価値あり!」と思って頂けるよう、質の高いキャリアカウンセリング提供のために日々全員が頑張っています。
また、法人向けサービスについては、クライアント企業の皆さんと共に、人事面の課題を現状分析し、打ち手を考え、汗をかいて実行し、最後は内製化までトータル的にご支援し、全て見届けたら颯爽と去っていく、ということをしています。プロの女性集団、仕事人みたいなイメージですね(笑)そしてその集団、蓋をあけたら、みんな時間制約のあるママや、地方・海外にいる女性なので、企業の皆さんが驚かれるという…。
コンサルティングだけ、単なる人事業務代行だけ、ではなく、コンシェルジュのように、人事の課題を何でも相談いただきながら、共に汗をかいて解決に向けて伴走していきます。個人・法人どちらに対しても、女性の強みである「寄り添う力」を活かし、本当の意味でのパートナーとなることを大切にしています。

1-2:エスキャリアの社内

ーエスキャリアはどんな会社?
エスキャリアは2011年に創業した会社です。社員は、フルタイム・パートタイム含めて10名。全員が女性です。加えて、フリーランスの人事パートナーが国内外に200人ほど在籍しており、そのほとんどが同じく女性です。社内では、私たち経営陣を含めた全員が、フリーランスのような働き方をしていて、出社義務もなく、副業兼業も歓迎。出社の必要があればしますし、自宅や外で仕事をした方が効率的な場合はそうする。自分がコミットした目標に対して成果を出していれば、いつ、どこで、何をしていてもいい。勤務時間中に習い事にいったり、ヨガにいったり、そんな一風変わった働き方をしている会社です(笑)

ーどうやってスタッフの働き方を決めるの?
子育て中のスタッフだけが柔軟に働いているわけではなく、全員が、勤務時間とミッションを自ら提案し、経営陣とすり合わせた上で実行しています。エスキャリアは3か月ごとに面談を行い、その都度働き方や業務内容を見直すのですが、その際に自分で定めた目標に合わせた働き方を、自ら提案してきてもらうんですね。
それをもとに、私と土屋が確認しすり合わせるのですが、「それはだめ」ということはなく大抵「良し!これでいこう!」ですんなり終わります(笑)例えば、先月まで週2日出勤で残り3日は在宅という働き方だったスタッフが、仕事と家庭のバランスを考え、週3日勤務で残り2日は完全オフ、でも合計勤務時間は同じ、という働き方を提案してきたので、今月から彼女はそれで働いています。

ー会社が決めたのではなく、自分で決めることに意味があると?
そうですね。自分で考えて決めることで、責任が生まれていると思います。ただ「柔軟な働き方で最大の成果を上げる」ということを考え続け、何度も試行錯誤しながら突き詰めたら結果、「みんな状況は違うから何かの型にはめるなんて無理、じゃあ、自分で決めたらいい!」という結論に至った感じですね。
目標設定や評価の仕組みも「会社でどうなりたいか」の前に「自分が今後の人生でどうなっていきたいか」を、まず書いてもらう。自分のプライベートも含めて、将来の夢を率直に開示してもらった上で、「将来はこうなりたい。私の現状はこう。エスキャリアではこんな風になりたい。では、今年1年は何を目標にどう行動するか?」という、バックキャスティングの考え方で、行動目標に落とし込んでいきます。

1-3:エスキャリアが考える自立

ー働きやすそうに見えて、実は個人の自立が求められる究極の働き方のような…
そうですね。私たちは、女性に優しい会社に見えるかもしれませんが、逆に厳しいのではないかと思ってます。子育て中の女性に限らず、みんなそれぞれの事情があるのは同じ。だから、その中で自分で考えて、自分で決めて、自分で決めたからには結果を出そうねと。個々人の事情を、隠したり後ろめたく思う必要は全くなくて、それを仲間にシェアして認めあった上で、各人が最もパフォーマンスが出せる働き方をしていこう、という考え方です。
私も土屋も、元々フリーランス出身なので、そのあたりのマインドが強いと思うのですが、採用面談の段階でこの点はしっかり伝えるので、親和性が高い人が入社してくれているように思いますね。

ー入社後はこの働き方に戸惑うスタッフもいるんじゃない?
そうですね。経験を積んできたベテランのスタッフは逆に「やりやすい」と言って上手く馴染んでくれますが、比較的若いスタッフは、上司が目標設定してくれるわけでも、日々の細かいKPI管理をしてくれるわけでもなければ、プライべートも含めた本音を開示することを求められる(笑)ので、最初のうちは戸惑いや不安もあるよう。私たちは「仕事のことも、それ以外のことも、何でも率直に相談してね!全力でフォローするから!」と伝えていますが、責任感が強くなかなか弱音をはけない人もいます。
でもそこは、私や土屋が普段から全力で、弱音を含めて本音をさらけ出していて(笑)「今日パートナーと喧嘩してさー」「子どもが体調不良で、私も辛いー」「このプロジェクト、こんな風に困っている。どうしたらいいと思う?」と…そうすると「経営陣がこんな風に言うなら、自分もさらけ出していいんだ」というのが感覚として分かってくるみたいですね。
また、不測の事態、例えば体調不良やお子さんの病気などが起こったとしても、誰かがフォローできる体制があり、オンライン上で常に情報共有しているので、孤立することはありません。透明性高くしっかり情報共有をしているので、不安や不信感がない働き方になっていると思います。最初は戸惑っていたスタッフも「私、明日は**なので在宅にします」「明日は〇時~〇時で保育園行事なので、その間の対応お願いします」という感じで、しっかり自立自走し、周囲に助けを求められ、また他の人を支えられるようになっていくので、その変化は側で見ていても面白いですね。

ー社内で実践しているから、クライアントにも説得力が生まれると?
はい。キャリア支援サービスをクライアントに提供する以上は、自分たちがそれを実践できていなければと常々思っています。
エスキャリアのテーマが「自分らしいキャリアを主体的に生きる」というもの。確かに、画一的なモノサシに当てはめた方が安心だし、管理しやすいとは思います。でもそれは、その人の主体性や能力、可能性を信じていないことの裏返し。
信じて任せることは最初は怖いですが、そこは思い切って「信じてる!任せるわ!」と言うことが大切で、そういった人と人との信頼関係があるからこそ、より良い仕事ができると思っています。
また社内には「お互いを疑うなんて時間の無駄。仮に誰かが信頼を裏切るようなことをしたら、仕組みは崩壊しエスキャリアはエスキャリアではなくなる。一人ひとり性善説でやっていこう」と伝えています。そうでなければ、自分たちの言ってることに説得力がなくなってしまいますから。

→岡本さんが今の働き方に至った背景とは?


1

2 3

関連記事

  1. 「学生だからと萎縮しないで」−エクスで働く長谷川由利子さんが3年目の今、思うこと

  2. 「私は私の道を行く」−ChatWorkで働く河野智英子さんのトラワレない生き方

  3. 就活で選考を受けたのは1社だけ!−シナジーマーケティングで働く樽井みずきさんの思いを貫く生き方。

  4. 「全ての経験のおかげで、今の自分がある」−英語発音インストラクター日野ゆう子さんの柔軟で前向きな生き方。

  5. 自ら発信し、チャンスを掴む−シナプスイノベーションで働くKさんのパワフルな生き方

  6. 会社の倒産から労務の道へ−PALで働く平田妃沙さんが様々な会社を経験した先に見つけたもの。

  1. 6/13(水)ぷちでガチ!育休MBA講座「職場でも子育てでも活かせるコー…

    2018.05.25

  2. 人に相談するたび ブレる人に起こっていることとは

    2018.05.21

  3. 将来のビジョンと言われても・・・未来を描きやすくする簡単なコツ…

    2018.05.14

  4. 5/25(金)働くイキイキ女性のための第7回おあつまり隊「オフィスで…

    2018.05.09

  5. 5/25(金)6/17(日)「仕事も家庭もプライベートも!」の働く女性…

    2018.05.07