40代になることが楽しみに。グレーでもいい、自然体でいい、そう思えた社外メンタリング体験


皆さんこんにちは。アーチ・キャリアが提供している、働く女性向けに社外メンターを紹介する「メンターmikke

メンターmikkeのコンセプトや想いに大変共感したWoo!では、メンターmikkeで社外メンターによる面談を体験した働く女性の皆さんのインタビューを、定期的に掲載させていただいています。ぜひ、ご覧ください。

今回インタビューさせていただいたEさんのプロフィール
■業種:人材サービス(転職支援・人材紹介・人材採用支援) 
■職種:採用
■年代:30代 / 育児休業中
■プライベート:既婚、お子さん2人

1 Eさんのお仕事や経歴について

これまでのお仕事遍歴を教えていただけますか?

新卒でIT系の会社に入社し、約1年後に、大阪の人材サービス会社に転職しました。

はじめは、人材紹介の部署で、転職者の支援と企業の採用支援の仕事につき、転職希望者の方とお電話でファーストコンタクトを取ったり、面接に同席するなどのフォローアップをしていました。

そして約2年後、自社の新卒・中途採用を行う採用チームに異動になり、その半年後に採用チーム配属のまま東京転勤になりました。

急な話でしたが、もともと関東の大学に通っており現地に友人がいたこと、また新たな環境に行くのが比較的好きなタイプなので、快諾しました。

そして、東京転勤になり2年半後に、当時お付き合いしていた大阪の方との結婚が決まり、大阪勤務に戻していただきました。

その後は2018年に長男を出産し、産休育休を取得。復帰後約2年働き、今年の10月に長女を出産。現在は育休中です。

2 メンターmikkeのメンタリングを受けるきっかけ

メンターmikkeのメンタリングを受けようと思ったきっかけはなんですか?

メンターmikkeのサービスを展開するNPO法人アーチ・キャリアさんの1周年記念イベントに参加したことがきっかけです。

メンタリングの概要を聞いた後、その場で、「初対面の方とペアになり、メンタリングを体感する」という機会がありました。

よく考えると私はこれまでに、社外で、しかも女性で、私のキャラクターや会社のことを全く知らない方に話を聞いてもらうという機会は、一度もなかったんです。

でも話し終えて感想を伝えあったところ「社外の人には、私や私の状況はそんな風にうつるんだ!」という新鮮な発見や驚きがたくさんあって…。

社内の同僚に相談するのもいいのですが、やはり社外で、一歩先をゆく働く女性の先輩と話すと、これまでにない気づきをたくさん得ることができると知り、その瞬間「私もメンターmikkeのメンタリングを受けてみたい」と強く思いました。

その後、すぐにメンターmikkeでメンタリングを受けたのですか?

いえ、お金もかかることなので、せっかく受けるなら「自分が悩んで悶々としているタイミングでやってもらいたい」と思いました。

そして、昨年の12月頃。 仕事やプライベートで今までにない壁にぶつかってしまい、そのタイミングでお願いすることを決めました。

どんな悩みがあったのですか?

復帰後1年は、仕事と育児の両立に慣れるのに必死で、とにかく無我夢中でした。

その後、ある程度両立のリズムが掴めるようになり、少し落ち着いてくると、 「仕事の満足感はあるんだけど、なんか悶々とする」 という感覚が芽生え始めていることに気づいたんです。

仕事は好きなので「できることなら、もっととことんまで仕事がしたい」という想いがありつつも、実際は、子どものお迎えや急な発熱による対応などで、そうはいかない。

一方夫は、夜遅くまで仕事し、おつきあいで会食に行くなど、子どもが生まれる前と何ら変わらず、とことん仕事に打ち込む生活をしている。

なんだか不公平だな…と。

私は、仕事をしながら家事もして、その上子どもが熱を出すと、保育園から当たり前のように私に連絡がきて、早退したり、休んだりしなければならないのに。 私だって、もっともっと仕事がしたいのに..。

そんな想いがどんどん膨らんでいきました。

また、当時2人目の妊活がうまくいかない時期が続いていたことも重なって、

「妊活もうまくいかない、仕事も中途半端。いったい私は何をやっているんだろう。これから先、どんな風に自分のキャリアを描いていけば良いのだろう」

と、解決の糸口が見えない悶々とした状況にありました。

だから今こそ、メンターmikkeのメンタリングを受ける時だと思ったんです。

3 メンターmikkeのメンタリングを受けてみて

メンターさんはどんな方でしたか?

40代で、お子さんはすでに高校生。企業で執行役員をされている方でした。キャリアもしっかり積んでおられるにも関わらず、とても自然体で素敵な方でした。

初回のメンタリングはいかがでしたか?

1時間はあっという間で、正直「こんな感じであっさり終わるだなぁ…」という印象でした。

私は事前に「自分のことを奥底まで深ぼってもらうことで大きな気づきがあり、猛烈に感動する1時間」と勝手に想像していたのですが、実際はとても和やかな雰囲気で1時間が終了したので、少し拍子抜けしてしまいました。

…ところがです!

メンタリングが終わり、3日、4日と経つにつれて、「あんなにもんもんと悩んでいたのに、ここ数日の私は、気持ちがとても安定して落ち着いている」ということに気づきました。

メンターmikkeを運営されている井本七瀬さんから、以前

メンタリングは、即効性のある薬ではなく、漢方薬みたいに後からじわじわ効いてくるものだ

と聞いていたのですが、まさにそのとおりでした。

それはすごい!では、具体的にはどのようなメンタリングだったのでしょうか?

とにかく話を聞いてくださり、私のことを承認してもらえた1時間でした。

大げさに褒めてくださるわけではなく、「両立って大変ですもんね。でもそんな中でも前向きにキャリアをつんでおられるのは素敵なことですね」 という風に、自然体で伝えてくださる感想が、私の中にすごく染みて…。

私の周りは頑張る人たちが多いので、今の自分に対して「仕事も子育てもすべて中途半端だ」と、ネガティブな感情を持ってしまうことが多かったんですね。

そんなタイミングだったので、悩みながらも頑張っている自分を承認してもらえたことが、素直に嬉しかったです。

メンターさんの実体験などのお話もありましたか?

はい、色々お話いただきました。

私より世代が一つ上の方なので、今よりもずっと過酷な環境を経験されていました。 時短勤務の間は昇格できない規定があったり、働き方に関する要望や提案を言いづらい空気があったり…。

そんな環境の中でも、あるがままの自分を受け入れ、自然体で進んでこられたことが、とても素敵だと感じました。

私は、猪突猛進に突き進なり、周囲と自分を比べて自己嫌悪に陥ったりしてしまうこともあるのですが、「気を張らず、もっと肩の力を抜いて、自分らしく、焦らずやっていけばいい」と気づかされ、心が満たされていきました。

それは素敵なことですね!

また、こんな発見もありました。 私がもやもやという表現を使って当時の悩みをお伝えしたところ、こんな風におっしゃったんです。

「もやもやや、葛藤があるというのは、今まさに自分が成長している証(あかし)。ですから、育児と仕事、ご主人との関係性、そこで感じるもやもやや葛藤をそのまま愛しながら、生きていくのはどうですか?」

と。

これまでの私は「悩みや葛藤は無いほうがいい」と思っていましたが、それを抱えながら歩むことも、またひとつの生き方なんだなと知りました。

そしてメンターさんはまさしく、過酷な環境の中で、あるがままの自分を受け入れ、葛藤を愛し、成長し、生きてこられた。

だからこんな素晴らしいキャリアを積んでおられても、おだやかで温かく自然体なんだということが腑に落ちました。

そういった気づきが、メンタリングが終わり数日経ってから、じわじわと自分の中に染み込んでいき、気持ちが安定していく… とても不思議な感覚でした。

まさに漢方薬、すごいですね…!では、2回目のメンタリングはいかがだったですか?

1回目のメンタリングの最後に、 「自分の人生の満足度をグラフであらわしてみませんか?自分が今、何に不満を感じているかを可視化してみませんか?」 と、メンターさんから提案をいただきました。

やってみたところ、「仕事」や「家庭」に関してはある程度満足度は高かったのですが、「自己研鑽」という部分にアンテナをはれていないことが、今のもやもやの原因だと分かりました。

そこで2回目のメンタリングでは、自己研鑽について相談することにしました。

実際に相談されてみて、いかがだったですか?

大学時代アナウンサー志望で、アナウンサー学校に通っていたことがあるのですが、一人目の育休明けにそれが再燃して、司会の養成講座に通っていたことがありました。

ところが、新型コロナウィルスの影響もあり、辞めてしまって。 そんな経緯があったので「途中で続けられなくなると、無駄になるしもったいないから、今度は続けられるものにしたい」 とお伝えしました。

するとメンターさんが、

「全く無駄ではないし、何も得られていないなんてことは決して無い。素敵じゃないですか。あと、自分の年収をあげていくには、今の年収の1割は自己投資にあてるといいと思いますよ」

と教えて下さいました。

年収の1割と考えると、もっと自分に投資してもいいんだ」と知り、自己研鑽に関する視野が広がりましたね。

そして次回までに、「具体的にどのような自己研鑽をしたいかを考えて来てください」という宿題をもらって、2回目が終了しました。

最終回のメンタリングへの、いい流れですね!

そう思っていた矢先、妊娠がわかりました。

つわりがきつく体調も思わしくなかったので、最終回のメンタリングの時期は少しずらしていただくことに。

ただその間も「体調はどうですか?」 「なにかあれば遠慮なくご相談くださいね」と定期的に連絡をくださいました。

そしてようやく、今年の8月に3回目を迎えることができました。

当初は「自己研鑽」についてお話をする予定だったのですが、妊娠して育休に入ることになったので、「復帰に向けて、育休期間をどう有意義に過ごすか」というお話をさせていただくことにしました。

育休期間を、ステップアップの期間にしたいと?

はい。その頃の私は、「夫と対等になるために、フルタイムで働くのもいいかもしれない。そして、家事や育児も夫婦で役割分担したほうが、自分の気持ちもスッキリする」 と考えていたので、そう伝えました。

するとメンターさんはこんなふうにおっしゃいました。

「それもいいと思います。今は出産前だから、仕事に対して『もっとやりたい』という前向きな気持ちが芽生えているのかもしれませんね。 でも、実際にお子さんがうまれたら、可愛くて仕方がなくて『子どもを思いっきり可愛がる育休期間にしたい』という風に、考えが変わるかもしれないですね」

と。

そう聞いたとき、少し違和感がありました。

キャリアをどう積んでいくか」に意識が向いていたので、貴重な育休を、子どもを思いっきり可愛がる期間にあてるのは、なんとなく違う気がしたからです。

ところが…!

いざ産休に入ってみると、自分の気持ちが180度変化しました。

子どもとの時間が愛おしく、子どもと過ごす時間がとても楽しくて、 「自分が心にゆとりを持ち、おだやかな気持ちで向き合えば、子どもの精神も落ち着き、子どもとの時間を思いっきり楽しめる」 と気づいたんです。

事前にメンターさんから、 「子どもを可愛がる時期にしてもいいと思う」 と言ってもらっていたことで、「無理に本を読んだりしなくても、今は自分の気持ちに正直に、あるがままに過ごそう」と素直に思うことができました。

その時に刺さるというより、数ヶ月後になって刺さるメンターさんからのアドバイス。

経験者だからこそ、私の心境がどう変化していくのかが、見えていたのだと思います。本当にすごいなと思いました。

メンタリングが3回終わり、変化したことや、今感じていることはありますか?

自分の中で変化したことは、大きく3つ。

まず1つ目は「40代になり、子どもがある程度大きくなったその先の人生が、とても楽しそうだ」と、未来に対してワクワクする気持ちになれたこと。

社内には、自分より一つ上の世代の女性がおらず、「会社でこれから40代、50代をどう迎えていくか、自分がどのように働いているか」がイメージできていませんでした。

先を描けない不安から、「今の30代のうちに頑張っておかないと!」という焦りがあったのだと思います。

でも40代で素敵にイキイキ働いているメンターさんと出会えたことで、今はもやもやしていても、未来はちゃんと待っているから大丈夫だと思えるようになりました。

2つ目は、葛藤を愛しながら生きるということ。

私はもともと、白黒はっきりした考え方を持っていたのですが、もっとグレーでもいいと気づきました。

「もし仕事で納得行かない部分があっても、子どもが可愛いからいいか」というふうに、両方あるから大変ではなくて、両方あるからこそ、うまくゆらぎながら進んでいけばいいのだなと。

3つ目は、あるがままでいいと思えて楽になったこと。

40代や50代も楽しそう。グレーでも大丈夫、自然体でいいんだ。悩みがあってもいいんだ

と、今の自分を受け入れられるようになりました。 今回メンタリングを受けてみて、想像していた以上の気づきや感動がありました。

もし、今私と同じように悩んでいる女性がおられたら、一度メンターmikkeのようなサービスを受けてみるのも良いと思いますと、声を大にして伝えたい。

私もこれからも、あるがままに自然体に、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

【メンターmikkeのサイトはこちら、ご興味ある方は、ぜひのぞいてみてください。】
https://archcareer.org/personal/


Woo!編集部。運営会社である株式会社ナチュラルリンクは、”働く女性をHAPPYに 女性のチカラで企業を元気に”という思いのもと、Woo!の運営や、企業の女性活躍推進サポート事業を行っている会社です。

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