3.タイプの違うお二人が考える、商いの原理原則とは何ですか?
ー高野:お二人は事業も違うし、思考回路や起業家のタイプも違いますが、やはり商いの原理原則は同じだと思います。お2人の経験から、商いの原理原則を教えて頂けますか?
ー高橋:「いかに安く仕入れて、いかに高く売るか」と「お客さんが何に困っているか、何が欲しいかを現場でちゃんと知ること」ですね。
今は、現場のオペレーションからは離れていますが、たまに現場のスタッフと話をすると、それだけで、もっとこうした方がいい!というサービスのアイデアが生まれてきます。全ては人と人ですし、全ての答えは現場にありますよね。
ー辻:ビジネスライクになりますが、まずは「お金のある企業と付き合うこと」です。そしてやはり、「お客様の痛みを知る、気持ちを知ること」です。高橋さんもおっしゃっていますが、企業対企業と言っても結局は人と人です。泥臭い人と人との繋がりや、信頼関係の上でしか、仕事は生まれないと思いますね。
4.最後にお聞きしたい。ズバリ、起業の醍醐味とは?
ー高橋:「面白い!」なんといってもこれにつきます。自分がやりたいと思うことを実現していく面白さ、そして、ステージがあがっていくにつれ、扱うお金の額もかわり、関わる人達も増え、できることも大きくなって、見える景色が変わっていく。自分たちで作り出していく、ワクワク感は、たまらなく面白いですよね。
今は、どんな求人サイトを見ても、「今の仕事にまさる魅力的な転職先なんてない!」と思います(笑)それほど、起業という生き方は面白い。
ー辻:「日々生きている、日々ワクワクする」感覚がありますね。僕の人生は、年々面白くなるんです。「いや〜今年は面白い年になりますよ!」と言うと「辻さん、毎年そう言ってますよ!」と周囲からは言われるんですが…(笑)。でもそれほど、毎年がチャレンジで、真剣勝負で、面白い。
あちゃーと思うこと、もうやめたいと思うこと、当然たくさんあります。でも、何とかこの業界を良くしたいという思いが使命感になり、「俺がやらねば誰がやる!」に変わっていくんですよね。責任感を使命感に変えられる人は、きっと起業向きだと思います。
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その他、奥様選びのポイント、パートナー選びのポイントなど、盛りだくさんな内容でした!今後も定期的に、起業したい学生、女性の皆さん(誰でも参加可能)に向けて「ベンチャー社長としゃべり隊」を開催していきますので、是非ご期待ください!
ベンチャー社長としゃべり隊のゲストプロフィール
■voyagin 代表 高橋 理志(たかはし まさし)氏
慶應義塾大学総合政策学部を卒業。2006年コンサルティング会社A.T. Kearneyへ入社し、2008年友人のベンチャー企業Cyta.jpに参画。2011年FindJPN(現Voyagin)を立ち上げ、現在は、アジア50以上の地域で様々な体験を提供している。
■株式会社PAL 代表取締役 辻 有吾(つじ ゆうご)氏
夜間大学に通いながら様々な職種を経験し、卒業後は大手通信機器関連会社に入社。若くして部長に昇進するも、社長になる目標に向け3年で退社。2000年、物流業界に特化したPALを設立。その後、PALグループとして物流、ITのグループ会社2社を持ち、E-コマース市場にフルフィルメントサービスを展開している。
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